
弊社セミナールームにて限られたお客様だけをお招きして不定期で開催しておりましたミニ試飲会。生産者の来日ラッシュもあり、しばらくご無沙汰しておりました。
先日、7月12日に久方ぶりに開催致しました。
今回のお題は「新商品」。新規取扱いブランド、既存ブランドの新キュヴェ、はたまた、新ヴィンテージまで、中々ご紹介出来ていなかったワインの数々をあらためてご紹介致しました。
なにはともあれ、まずはスパークリング!
バター・シャルドネでおなじみのジャム・セラーズから、バター・シリーズが増員され、バター・ バブルス スパークリング・カリフォルニア NVが登場です。
デコイの格上キュヴェであるデコイ・リミテッドからはブリュット・ロゼ メトード・シャンプノワーズ NV。中川ワインのバックオフィス女子に大人気。
▼ 後、ソーヴィニヨン・ブラン > シャルドネと並ぶ白ワインコーナー。

ベッドロック ソーヴィニヨン・ブランが大評判。来場者、中川スタッフ内でも、一番人気だったのでは?というぐらい。
口に含むとアタックはフワッと白桃のような果実味、しかしすぐに厚めのミネラルがスーっと押し上げてきてそのバランスが絶妙。
これで上代5,500円(税別)とはお買い得です。

リンカーン シャルドネも人気。この価格で果実味としっかりとした樽の表現、そして熟成感も出ていて、まさに今が飲み頃!の掘り出しものです。

こちらは、ブライアント、グレース・ファミリーなどでワインメーカーを勤めたヘレン・ケプリンガーが造るワイン。後ほどの赤ワインコーナーにカベルネ・ソーヴィニヨンも登場します。
「フェ・マンとカルト・ブランシュは、それぞれの醸造家の力量が出て、やはり一線を画した感がある」との高評価も頂きました。

そして、リリックス。こちらは中川ワインではお馴染み、超重要ワインメーカー、トーマス・リヴァース・ブラウン手掛けるシャルドネ。程よい熟成感があり「上質なシャルドネだなぁ」としみじみ感じさせてくれます。
▼ 上記以外にもこんな面々が
続くはピノ・ノワールコーナー


こちらはノリアから新キュヴェのウミノ・ヴィンヤードとブロッソ―・ヴィンヤード。
ウミノは日系の海野さんが開いたラシアン・リヴァー・ヴァレーの畑から。ブロッソーはカリフォルニアでは珍しい花崗岩土壌の畑。モントレー・カウンティのシャローンというAVAに位置します。
比較試飲すると、両者の明確な違いが際立ちます。
▼ ちなみにこちらに、中村さんの近況と共に上記の二つのワインの詳細をまとめておりますのでご覧ください。
https://nakagawa-wine.co.jp/noria_staff_seminar230615/
▼ 果実味系のボアズビューとエレガント系の他ピノが好対照で要注目。
▼ さてここからは、カベルネその他しっかり系赤ワイン。ちなみにこの暑さなのに、31アイテム中18アイテムがこちらのしっかり系赤ワインコーナーに含まれております。

この二つのワイン、価格も同じ、セパージュも同じで「どう違うの??」って聞かれるとちょっと困ったな・・・というアイテムだったのですが、並べて試飲すると、ちゃんとそれぞれの個性があります。
リンカーンのには若干のハーブのニュアンス。ティストリアの方がやや黒系果実が強いがまろやかな印象。
とにもかくにも「6,000円代のナパ・カベは貴重」とのお声も。
さてさて、ここからは大型新人が続きます。

ブノワ・トケのプライベート・ブランドであるフェ・マンからカベルネ・ソーヴィニヨン ナパ・ヴァレーが2021年からデビューです。
フェ・マンのシングル・ヴィンヤードの葡萄を調達する畑からと将来的にシングル・ヴィンヤードを造るポテンシャルを持つ畑からの葡萄をブレンドしています。

そして、トネラも評判良かったです。ラザフォード西側の銘醸畑を4世代100年に渡り引き継いできた栽培農家・トネラ家の4代目スティーヴ・トネラが造るエステート・ワイン。今回ソーヴィニヨン・ブランもテイスティングに出していたのですが「トネラ、全部いいね!」というお声も。ラザフォードの個性を良く表現しているワイン。

シャルドネ・コーナーでも登場したヘレン・ケプリンガーが造るカルト・ブランシュのカベルネ。シャルドネのコーナーでも申し上げましたが、嬉しかったのでもう一度。「フェ・マンとカルト・ブランシュは、それぞれの醸造家の力量が出て、やはり一線を画した感がある」との高評価。

カリフォルニア勢の中で今回唯一のワシントンワイン。力強い果実味の中に酸が溶け込みジューシーな口当たり。中川ワイン’大’試飲会だとカリフォルニア勢に押されて、中々このワシントン・ワインの素晴らしさが伝えきれないのですが、今回は「クィルシーダクリークいいね!」とのお声を多数いただきましたよ。
さてトリは今回の目玉的ワイン二つ。

トーマス・リヴァース・ブラウンがハウエル・マウンテンから造るアウトポスト。この’トゥルー・ヴィンヤード’ は、2014年、2016年、2019年とパーカー・ポイント100点を獲得しています。念願かなって正規輸入開始です。
誰もが大絶賛。白コーナーで登場していたリリックスと共に、「印象に残ると思ったら、両方ともトーマスのワインだったね」と仰ってくださる方もいらっしゃいました。

そして大トリ、パトリモニー。レバノン出身、フランス育ち、アメリカでIT系ビジネスで成功を収めたダオ兄弟が「世界最高のカベルネ・ソーヴィニヨンを造る」という大志の元に世界各国を回り、探し当てた土地から造ります。
パソ・ロブレスの西アデレイダ・ディストリクツに位置し、標高600mの高地で、複雑な起伏、ボルドー右岸を思わせる粘土石灰岩が広がる畑を開墾しパトリモニーを設立。ナパ・ヴァレーと似た気候をもちながら、冷たい海流の影響で酸が落ちず、堅牢さとエレガントさを兼ね備えます。こちらもだれもが大絶賛。
▼ コチラも注目。
新商品のご紹介が主な目的だったのですが、白ワイン、ピノ・ノワール、しっかり系赤ワインとそれぞれのジャンル内で個性の違いがはっきりと際立つラインナップとなりました。
ご来場いただいた方も違いを良く実感できた!とご感想を頂きました。
最高気温37℃超えの猛暑の中、足をお運び頂きましたお得意様に感謝です。
皆様、暑いなか本当にありがとうございました!