日本の経済界の中心をなす経済三団体の

「経済同友会(同友会)」
「日本経済団体連合会(経団連)」
「日本商工会議所(商工会議所または日商)」

の1つ、経済同友会は企業経営者個人が参加し、政府への提言、調査活動、企業白書の作成を行う公益社団法人です。

その広報誌「経済同友」2023年2月号(通巻855号)の連載リレートークに弊社社長中川誠一郎のトークが掲載されました。
因みに、全日本空輸 取締役社長 井上 慎一氏にご紹介頂きました。

題して「和飲のすゝめ」

下記、全文を引用。

「東京の下町にある実家にはいつも政治家、実業家、芸術家、アスリート….テレビや新聞で見たことのある大人たちが集って和飲(ワイン)を飲んでいた。小学生の頃憧れだった兼高かおるさんをその中に見つけたときは驚いたものだった。

父がボトルから其々のグラスにワインを注ぎ、客人たちが「うーむ」「いいねぇ」などとワインの感想を言い始める。大人たちはワインを、果物の香り、旅で経験した香り、はたまた理想の女性として形容する。初めは固かった雰囲気が段々と溶けて交じり合い、笑い声が聞こえる頃には場の雰囲気が弾み出す。

ワインという飲み物は、その場の人たちと「分け合って味わう」という体験の共有を引き起こす。ただただ「美味しい」「楽しい」を純粋に味わう大人たちの共同体が形成されるのだ。

そして、ワインはさらに人を呼びよせる。当時珍しかったワインを大盤振る舞いする父に対して、客人たちは「中川さんは人と楽しくワインを飲むのが好き。ワイン好きの新しい友人を紹介しよう」と、どんどん人を連れてくるようになった。それが客人たちの父に対する感謝の気持ちだったようだ。父も仲間が増えることを何より喜んだ。私はそんな大人たちを見て育ち、ワインが不思議な磁力を持つ飲み物であるということを実体験から学んだ。

中川ワイン創業者の父は現在85歳。こうしたワイン会を60年も続けている。今なお現役であり、週に3回はワイン会を開いている。しかも魚河岸で買った魚を捌き、料理をして客人をもてなしているのである。昨今の研究で、コミュニケーションは健康寿命を維持する大きなファクターの一つであると指摘されている。その秘訣は仲間を集め、人に頼られること。父はまさにそれを証明している。

ということで、皆さまにおかれましては人生100年時代を楽しく生きるためのツールとして和飲(ワイン)を強くお勧めいたします。

乾杯!」