メリーヴェールより社長のレネ・シュラッターとお嬢さんのジェイドさん来日!
1月20日より、メリーヴェールより社長のレネ・シュラッターとお嬢さんのジェイドさん来日され、プロモーションを行いました。
メリーヴェールの前身であるSunny St. Helena Wineryは、1933年の禁酒法廃止直後に建設された、由緒あるワイナリーです。その後1983年にビル・ハーランが「メリーヴェール」として再出発させました。そんなご縁もあり2021年から中川ワインで取り扱うことになりました。
まずはトレード・セミナーのリハーサルも兼ねて社内スタッフ向けセミナーからスタート
メリーヴェールは近年、新たな自社畑の取得やコンサルタントの交代など、ダイナミックな変化を続けています。この機会にぜひ詳しく話を聞きたいと思っており、個人的にもとても楽しみにしていたセミナーでした。
レネさんの第一印象は真面目、実直、誠実。メリーヴェールが造るエレガントでクラシックなワインのイメージと重なります。
1991年にレネさんのお父様であるジャックがメリーヴェールに資本参加。1996年にはシュラッター家が株式を100%取得して単独オーナーとなりました。
レネさんがメリーヴェールに入ったのはその前年の1995年。お父様に請われて「まず1年試しに働いてみよう」という気持ちで入社したそうです。現場のほぼすべての職種を経験し下積み時代を経て、2008年にジャック氏からトップを引継ぎ社長に就任。以降は自社畑へのフォーカスをさらに強め、サステナブルな取り組みも本格的に導入していきました。
現在のブランド構成はトップキュヴェの「プロファイル」、「メリーヴェール・ヴィンヤード」、そして「スターモント」。共通するのは、スイス出身のシュラッター家のヨーロピアンの味覚を反映して、カリフォルニアらしい果実味を持ちながらきらめくような酸とミネラルを感じさせるとってもエレガントなスタイル。
シュラッターファミリー
奥様のローレンスさんはスイスで何世代にもわたりワインを造る家系のご出身。レネさんによると、「実はスイスはとても良いワインを造っている。しかし90%は国内消費されるから、あまり知られていないんだ。」とのこと。
奥様と3人の娘さんに囲まれ「4人の女性に囲まれて生活し、自分はとてもラッキーな男だ。だけどバランスをとるために一緒に暮らす3頭の犬は皆、男子なんだ。笑」とレネさん。
写真中央が、今回一緒に来日したジェイドさん。三姉妹の次女です。大学卒業後、ルイ・M・マティーニで6か月間のインターンを終えたばかり。今回の来日は勉強も兼ねており、すべてのイベントにお父様と同行。熱心にメモを取り、テイスティングコメントをびっしり書き留める姿が印象的でした。
ワインメイキング・チーム
中央は、メリーヴェールに20年間在籍するジェフ・クロフォード。スターモントのワインメーカーを経て、現在はプロファイル、メリーヴェール・ヴィンヤード、スターモントすべてを統括するヘッド・ワインメーカーです。
この写真には写っていませんが、メリーヴェールには25年以上勤めるセラー・マスターやヴィンヤード・マネージャーがおり「全員あわせると100年分ぐらいの経験値が蓄積されているんだ。」とレネさんは何度も語っていました。
右は、コンサルティング・ワインメーカーのジャン・ホーフリガー氏。彼もスイス出身で、シュラッター夫妻とは20年来の友人。メリーベールへの参画は2024年から。それ以前はフィリップ・メルカがコンサルタントを務めていましたが、プロファイルのみの契約であったこと、また多忙を極めていたことから、より全体的かつ深く関わってもらうためにジャン氏を起用したそうです。
ちなみに、左はアソシエイトワインメーカーのマッテオ・フェコンド氏。イタリア出身です。
エステート
さてメリーヴェールと言えば1996年に取得したセント・ヘレナ東側の丘陵に位置する「プロファイル・エステート」が長らくフラッグシップでした。さらに近年新たに3つの畑を取得して現在4つの自社畑を所有します。
● アルテジア・ヴィンヤード/ Altezia
2021年取得。マウント・ヴィーダーAVA。ナパ・ヴァレーで最も標高が高く、ナパとソノマの境界に位置する畑です。Alteziaはスイスの第4公用語であるロマンシュ語に由来し、「標高」を意味します。ロマンシュ語の話者はスイス人口の約1%とのこと。
● ペリドット・ヴィンヤード/ Peridot
2022年取得。マウント・ヴィーダーAVAの北端に位置し、森林に囲まれたわずか1.8haの小さな畑。緑の宝石のような畑であることから「ペリドット」と名付けられました。
● ベリー・レーン・ヴィンヤード/ Berry Lane
2023年取得。クームスヴィルAVA。サン・パブロ湾に近く、夏場の気温はナパの他地域より最大で約6℃低いそうです。購入時には樹齢40年の葡萄樹がありましたが、メルロは状態の良くないものを台木から改植。シャルドネは一部改植を行っています。
レネさんご自身が「山カベ」好みということもあり、マウント・ヴィーダーに2つの畑を取得。二つの畑の違いはは、アルテジアは西向きで標高が高く、豊富な日照を受け力強いワインに。一方ペリドットは北向き斜面で成熟が遅く、長い成熟期間を確保できるそうです。
これら3つの畑に共通するのは、すべて冷涼な立地であること。現在も畑探しは継続中で、将来の温暖化を見据え、ナパだけでなくソノマの冷涼産地も検討しているとのことです。
畑・醸造ともにサステナブルな運営を実践しています。畑はフィッシュ・フレンドリー・ファーミング認証、ワイナリーはナパ・グリーン・ワイナリー認証を取得。ソーラーパワーの使用、自社コンポストの製造、樽のリユースなど、次世代につなぐ取り組みを行っています。
歴史
ワイナリーの建物やファシリティには、100年以上使われているものもあるそうです。
写真はカスクルーム。1980年代まで実際に使っていた古い樽。現在はイベントスペースとして使用しているそうです。120人ものゲストを招待して着席のディナーができるそうです。
そしてお次はワイン王国誌のインタビュー。
東京エディション虎ノ門 ヘッドソムリエにしてNAPA VALLEY WINE BEST SOMMELIER AMBASSADOR 2025の矢田部匡且氏との対談形式。15年前にナパのメリーヴェールのワイナリーを訪れたこと、サービスの世界に入った時に最初に提供したバイザグラスのワインがメリーヴェールだったことなどを交えて和やかにお話いただきました。
「3人の娘さんがいますが、それぞれ皆ワインの仕事をしているんですか?」との質問には「一番上の娘は今は違う仕事をしている。末娘はまだ16才。今回一緒に来ているジェイドは大学で環境を学び、醸造や栽培にも興味がある。願わくは彼女か娘の誰かが継いでくれたら、ワインメイキングの家系の3代目になる。しかし違う場所で経験を積むのも大事だと思っている。」と期待をジワリとにじませつつ、ジェイドさんのプレッシャーにならないように言葉を慎重に選びながら語るレネさん。ここは経営者ではなく父の顔がちらり。
またジェイドさんは一見もの静かな感じですが話題が自分のことに及ぶと、はきはきと受けごたえします。これはお父さんも期待しちゃいますね。笑
この対談は4月5日発売のワイン王国誌152号に掲載予定です。是非ごらんくださいね!
矢田部さんとすっかり打ち解ける、レネさんとジェイドさん。
夜は、一般のお客様をお招きしてパレス・ホテルはグランド・キッチンにてペアリング・ディナー
サービスを担当してくださるのは、2023年度NAPA VALLEY WINE BEST SOMMELIER AMBASSADOR の山田琢馬氏。
このディナーの為に特別に用意された二つのワインがグランド・キッチンのメイン料理「仔羊肉のブーランジェ―ル」とベストマッチ。
その二つのワインは、プロファイル レッド・ワイン 2006とプロファイル XXXVI/36という超希少ワイン。
2006年はきのこや土のニュアンスがじわじわと立ち上がる素晴らしい熟成感。
XXXVIは当時のワインメーカーであったボヴ・レヴィがこのワインを造り始めて36周年を記念し、2019年に過去36ヴィンテージを1つにボトリングしたスペシャルワイン。熟成からのハーブの香り、新しいヴィンテージからのフレッシュな果実が混ざり合い、ブレンドされているであろうナパ・ヴァレー各地の畑を想像しながら夢のようなひと時でした。
さて#Day 2 コンラッド東京 風花にてランチ
エグゼクティブ・ソムリエにしてカリフォルニアワイン・ソムリエアンバサダーの森本美雪氏と。
そして午後からは八芳園にてマスター・クラス
大勢の方にお越しいただき、セミナー内、そして終わった後もたくさんのご質問頂きました。
夜は大阪に移動しまして明けて#Day3 ランチは元聘珍楼改め泰豊宮(タイホウキュウ)
余談ですが、一旦去年の5月で閉店された聘珍楼ですが、料理人さん、支配人さんも同じまま「泰豊宮」として再開されたそうです。長くお付き合いさせていただいてる中川ワインとしても嬉しい限り!
本日のメインイベント、大阪マスター・クラス
お客様との距離感が近く直接質問がとんできます。
夜は、コンラッド大阪、C:グリルにてトレードのお客様にお集まりいただきディナー開催
素晴らしいお料理、素晴らしい夜景と、素晴らしいワイン。
今回の公式イベントは以上で終了。
イベントにご参加いただいた皆様、支えてくださった各会場、各レストランの皆様、ありがとうございました。
レネさんとジェイドさんもお疲れ様でした!
質問すると、いつも熱心に、そしてとても丁寧に説明してくださるレネさん。時には通訳が追い付かないほど・・・。その姿勢からも、メリーヴェールの哲学が強く伝わってきました。
次の日からは、レネさんとジェイドさんはバカンス。吹雪の北海道にとび、スキーを楽しむ予定・・・というか本当にこの後の北海道大荒れだったけど大丈夫だったかしら?





























