パシフィック・ノースウエスト・ワイン認定スペシャリスト育成プログラムに参加してきました!

中川ワインでは営業下島とマーケティングの山村&遠田で参加してまいりました。

そもそも、パシフィック・ノースウエスト・ワイン認定スペシャリストとは何ぞや?というと・・・

カリキュラム開発者にして教師のブリーストックさんオレゴンワインボードとワシントンワイン協会が、この地域「パシフィック・ノースウエスト」のワインについてより知識を深めために、開発下したワイン業界者向けの包括的なカリキュラム、とのことです。
著名なマスター・オブ・ワインであるブリー・ストック氏(Ms. Bree Stock MW)が監修されました。

【オレゴンワインボード|ワシントンワイン協会について】
オレゴンワインボード|ワシントンワイン協会は、オレゴンとワシントン州の半独立機関で、現地の多様な栽培地域にあるワイナリーやぶどう栽培者を代表して、ワイン業界の発展をサポートするようなマーケティング活動やリサーチ、教育開発等に携わっています。

【ブリー・ストック氏】
ブリー・ストックMWは、オレゴンワインボードの教育担当ディレクター。2008年からWSETのエデュケーターとして活躍し、現在はリンフィールド大学のエヴェンスタッドセンターでWSETのシニアエデュケーターを務めています。2016年にマスター・オブ・ワインの資格を取得しました。ワインコンサルティング会社を経営しご自身のワイナリーでワインも造られているそうです!

カリキュラムの教科書カリキュラムは2段階あり、プログラム終了者には認証が発行されます。

今回私たちが参加したのは、「Level 1: Certified Specialist of PNW Wines」。

去年が第一回目、今年は二回目です。

今年は、ワインスクールの講師や、我々のようなインポーターが中心とのこと。

事前に3.5時間のオンライン講座とzoomでの2時間のオンラインQAセッションを受講。
講師は全てブリーさんです。

ズームで会場とブリーさんをつなぐ

当日はzoomで会場とブリーさんをつなぎテイスティングのクラスを受講します。

通訳は、
G.G.Wine 代表、Wine Shop & Cafe イルドコリンヌ オーナー、ナパバレーヴィントナーズ公認エデュケーター、
ワインビジネスコンサルタント・・・と色んな肩書を持つ山本(三木)香奈さん。

このテイスティングセミナーが、全5 flight・27種類のワインををお昼休みをはさんで4時間少々のレクチャーを受けながらテイスティングすると中々にハードな内容。

そして、そのあとに30分ほどの筆記試験を受け、採点後、表彰。
「え?表彰?この場で?落ちた人は表彰されないの?」と緊張が走ります。

それでは早速テイスティング・・・していく前に、事前のセミナーで勉強したパシフィック・ノースウエスト・ワインの概要をおさらいしますね。

パシフィック・ノースウエスト・ワイン(以下PNW)の概要


*ブルーの画像は全て、今回の講座の資料から拝借しています。

パシフィックノースウェストの位置まずは「パシフィック・ノースウェスト」の位置から。
私はあまり聞きなれない、ワイン産地の呼び方だなと感じたのですが要するに、オレゴン・ワシントンエリアです。

アメリカ北西部の北緯42~48度の間に位置します。

ちなみにボルドーやピエモンテがおおよそ北緯44度、ブルゴーニュが47度。北海道余市は43度、甲府が36度です。

近年このエリアではワイナリーの数も葡萄栽培エリアも右肩上がりで増加中。最盛期と言えるようです。


それでも、アメリカのワイン生産量としてはカリフォルニア州が89%。
第二位のワシントンと第三位のオレゴンを合わせても、5%にとどまります。
またPNWのワイナリーの83%は年間のワイン生産量が5,000ケース以下の小規模生産者。資料では「小規模な職人たちによるコミュニティー」と説明されていました。

まずは、最初の二つのフライト。オレゴンはウィラメットヴァレーのワインから試飲していきます。
それでは、テイスティングして参りましょう。オレゴンのAVAのおさらい。

オレゴン、ウィラメット・ヴァレーのAVAマップ

オレゴンの主要品種。
と言えば、ピノ・ノール!白はピノ・グリです。


フライト1オレゴンの白ワイン

FLIGHT 1. WHITE WINE OF THE WILLMET VALLEY ウィラメット・ヴァレーの白ワイン


まずはオレゴンはウィラメット・ヴァレーの白ワインの主要品種を飲み比べます。

*【】内はAVA名

A .ブルックス・リースリング・アラ 2018【 ウィラメット・ヴァレー】
Brooks Riesling Ara 2018
リースリングの古樹から。近年、リースリングの人気が廃れオレゴンでは他の品種への植え替えが進んでるそうです。そんな中このブルックスは ウィラメット・ヴァレーのリースリングの古樹を守っている生産者。またオレゴンでのビオディナミの先駆者。

続く二つのワインはオレゴンの主張白品種ピノ・グリの比較試飲です。ちなみにピノ・グリは日本ではイマイチですが、世界的はとても人気のある品種です。
B.ジ・アイリー・ヴィンヤーズ・ピノ・グリ 2018【ダンディヒルズ】

The Eyrie Vineyards Pinot Gris 2018
ブリーさん曰く、ダンディヒルズは色んなものに守られらAVAとのこと。シュヘイラム・マウンテンズによって東からの熱から守られ、ヤムヒル・カールトンからは海からの風に守られている。

C.キング エステート ドメーヌ ピノ・グリ 2018【 ウィラメット・ヴァレー】
King Estate Domaine Pinot Gris 2018
Bがシュール・リーを長くかけているのに対しこちらは短め。

これからのオレゴンの要注目品種、シャルドネは我が中川ワイン取扱のクリストム♪
D.クリストム・ヴィンヤーズ シャルドネ 2018【エオラ・アミティ・ヒルズ 】

Cristom Vineyards Chardonnay Eola-Amity Hills 2018
かつてはシャルドネというと樽がしっかり効いた、果実味たっぷりのスタイルが好まれ、オレゴンの冷涼なスタイルは市場にフィットしなかったが、ここ10年でまた注目されているそうです。
このシャルドネの畑は、エオラ・アミティ・ヒルズの東側の斜面に位置することによって、朝の太陽をしっかりと浴びる一方でヴァン・ドゥーザー・コリドー(コースト・レンジが低くなっている海風の通り道)から吹き抜ける冷たい風が葡萄果の皮を厚くし、凝縮したワインとなります。
グレープ・フルーツやレモンの香り。口に含むと酸は丸く熟した白桃のような味わい。余韻はつるっとして塩味が残ります。

フライト2

FLIGHT 2. PINOT NOIR OF THE WILLAMETTE VALLEY


オレゴンを代表する品種、ピノ・ノワールを比較試飲。このあたりから各AVAの土壌が詳しく説明されます。
A. A to Z ワインワークス ピノ・ノワール 2018【オレゴン】
A to Z wineworks 2018
ワイン関係の認証ではあまり聞きなれない、B corpという認証を最初に取得した生産者。
株主の利益だけではなく、従業員、消費者、地域社会、環境に対して包括的な利益を生むビジネス活動を行っている企業が取得できる認証とのことです。
認証を受けている2,655の企業のうちワイナリーは19件のみ。そのうち8件がオレゴンにあるそうです。

 

B. ブルックス・ピノ・ノワール・ジャナス 2017【 ウィラメット・ヴァレー】
Brooks “Janus 2017 (north Willamette blended example)
こちらのブルックスも先述のB corpを取得済み。

 

C. ジェイ・クリストファー ピノ・ノワール・ヌアージュ 2014【チュヘイラム・マウンテンズ 】←玄武岩/火山性土壌
J. Christopher Nuages 2014
ブリーさんはこの「玄武岩/火山性土壌からのピノには、チェリーコーラやドクターペッパーのような香りが出る」と繰り返し仰っていました。

 

D.レゾナンス・ヴィンヤード レゾナンス ピノ・ノワール 2015【ヤムヒル・カールトン】← 堆積土壌/海洋性土壌 水はけが良く栄養分が少ない。
Resonance Vineyard 2015
ルイ・ジャドが2013年に買収したワイナリー。
「この土壌からのピノはブルーベリーなど紫系果実の香り」とのこと。

 

E. ケリー・フォックス マレッシュ・ヴィンヤード ピノ・ノワール【ダンディー・ヒルズ】← 玄武岩/火山性土壌 ジョリーと呼ばれる目の粗い土壌
Kelley Fox ‘Maresh Vineyard 2019
ビオディナミの生産者。全房率40%ほどで仕込む。

 

F. ハイランド・エステート ピノ・ノワール 2018【マックミンヴィル】← ダンデイー・ヒルズのような目の粗いジョリーではないネキアと呼ばれる細かい土壌
Hyland Estates 2018
このAVAもヴァン・ドゥーサ・コリドーからの冷たい風で葡萄実の果皮が厚くなり、凝縮したワインとなります。

 

A. クリストム ヴィンヤーズ ピノ・ノワール アイリーヴィンヤード 2017 【エオラ・アミティ・ヒルズ 】←玄武岩/火山性土壌
Cristom Vineyards ‘Eileen’ 2017
またまた、クリストムから。シングルヴィンヤードシリーズの一つ。約50%ほどを全房で仕込んでいます。
ダークチェリーや紅茶の香。口に入れると凝縮した果実味があるが黒い鉄っぽい芯もありあます。しっかりとしたストラクチャーがありながらみずみずしさも感じます。
ブリーさんは、「一般的には、エオラ・アミティ・ヒルズのピノには昆布のようなうま味がある」と仰ってました。
この後ランチを挟んで後半に続きます!