10月12日にコンラッド東京にて中川ワイン試飲商談会を開催致しました。

今回は中川ワイン初のコンラッド東京での試飲会開催。とっても素敵な会場。当日は2セッションに区切って、各セッション120名を定員と致しました。お陰様で満員御礼となりました。

 

今回の目玉は何と言っても新入荷ワインコーナー。

まずは、アルマ・デ・カトレア
ビビアナ・ゴンザレス・レーヴが仕込む、カトレアの弟分・・・妹分?のセカンド・ブランドです。

ビビアナはコロンビア出身、フランス・ボルドー、ローヌ、アルザス、ブルゴーニュ、南アフリカ、カリフォルニアでワインメーカーとしてのキャリアを積みました。現在はカリフォルニアに定住し、夫であるジェフ・ピゾーニと造るシェアード・ノーツ、自身のブランドであるカトレア、そしてこのアルマ・デ・カトレアを手掛けています。

カトレアは母国コロンビアの国花、Alma de Cattleya = Soul of Cattleyaの意。

ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、ピノ・ノワール、レッド・ワイン(シラー主体)という布陣。ソノマを中心とした冷涼産地の畑を厳選して造るエレガント・ワインです。

全体的にポシティブな感想を頂きましたが、特にソーヴィニヨン・ブランが大好評。
個人的には、シラー主体のレッドワインが◎。

円安の折の初輸入でしたが「この価格でこのクオリティだったらいいね!」とのお声を頂きました。

こちら右側はグラウンデッド・ワイン・カンパニー ステディ・ステイト カベルネ・ソーヴィニョン ナパ・ヴァレー。

ポップなルックスですが、お味はシリアス。

オーナー兼ワイン・メーカ―であるジョシュ・フェルプスは、セント・ヘレナ出身でワイン・ビジネスの中で育ちます。

父は、ボルドー、シャトー・ペトリュスで修行しドミナス、ケイマス等でワインメーカーを歴したクリス・フェルプス。
現在は自身のワイナリー「アドヴィム」に加え、イングルヌック等のコンサルタントをしています。

父は息子のグラウンデッドのワイン・メイキングを指導し、息子は父のアドヴィムをビジネス面で支えます。

 

左はマウント・ヴィーダー・ワイナリーのカベルネ。

マウント・ヴィーダーAVA設立(1990年)より前からワイアンリー名で「マウント・ヴィーダー」を名乗る由緒正しいワイナリー。

真ん中に向かうような集中力のある果実味に、しっかりとしたタンニン、杉、グラファイト、しっとりとしたハーブ・・・というまさに山カベ。

そして、「ナパのトップ・ガン」「ミダス・タッチ」(触る物を何でも金にしてしまう能力を持つ古代ギリシャ神話のミダス王にちなむ)と評される、トーマス・リヴァース・ブラウンが手掛ける2ブランド新規導入!

左側が、ザ・グレード セラーズ。

オーナーははトーマス・ウィンフィールド・ソートン。ニューヨークの建築会社でのキャリアをもとに、2000年にナパ・ヴァレー・カリストガ北部東斜面に13haの土地を購入、カベルネ・ソーヴィニヨンを5haに植樹します。

2004年初リリース。2010年からトーマスが手掛けます。シャトー・モンテレーナの北東に位置する自社畑ウィンフィールドから造るトップ・キュヴェ、カベルネ・ソーヴィニヨン キングレイ・プロジェクトとカベルネ・ソーヴィニヨン ウィンフィールドの取り扱いを始めました。

因みに、トップ・キュヴェであるキングレイ・プロジェクトは2012年にリリースし、いきなりPP99点を獲得。

そしてそして、右側がトーマスの手掛けるもう一つの新規導入ブランド、シブミ・ノール・ヴィンヤーズ。
ドン&ジョアン夫妻により2003年創業。ドンは元NASAのアポロ月面着陸計画のプロジェクトエンジニア。

彼らのワイン会仲間だったトーマスがワイン・メーカーに任命されました。

セント・ヘレナ北部のアイーダ、パネクなど銘醸畑に囲まれた自社畑からカベルネを、ソノマ古樹の畑からシャルドネ、そしてリヴァース・マリーの調達先の一つであるリドル・ランチからピノを造ります。

2008年にシャルドネがワイン・スペクテーター誌で当時のシャルドネとしては最高得点だった97点を獲得し注目を集めます。これはマーカッシン、オーベール、コングスガードといったシャルドネのオーソリティーに比肩する評価でした。

お客様には、やはり看板ワインのこのシャルドネが人気でした!濃厚且つ複雑なシャルドネ。


日本人には気になる「シブミ」の由来は・・・

◀ミュンヘン・オリンピックのテロ事件(イスラエル選手団が殺害された)の犯人に報復すべくユダヤ人グループが立ち上がるが・・・というベストセラーになったサスペンス小説「シブミ」のタイトルにちなみます。

ジョアンによると「渋み」とは「シンプルさによる完璧さの追求」「さり気ない完璧さ」を表す身体的・感情的な状態を表します。
セント・ヘレナで360°葡萄畑に囲まれた2人の生活が「シンプルさによる完璧さの追求」だったとのこと。

 

 

新入荷コーナーの大トリはブランド・ナパ・ヴァレー。

マクドナルドなどの大手企業を顧客に包装・パッケージ業界の成功者エド・フィッツにより2005年創業。プリチャード・ヒルの西丘陵の土地を購入し、シルヴァラード・ファーミング・カンパニーのピート・リッチモンド(ラ・ペレのオーナー)に開墾と栽培管理を委託(45haの土地に約5haが植樹)。ワインメーカーにフィリップ・メルカ抜擢。パーカー98点を2015VTGで獲得し、プレミア・オークションでも高額落札が繰り返されました。

と、高い評価を得ていたのですが、2019年にオーナー・チェンジ。新オーナーは元アップル社のエグゼクティヴ夫妻。旦那さんのジム・ビーンはジョブスの右腕と言われていたそうです。多くのプレミアム・ワイナリーを立上げトップクラスに引き上げてきたジャネット・パガーノを社長に任命し、畑・ポートフォリオの見直し、ブランドの再構築など、更なる高みを目指します

コルギン、ホウイなどに隣接する3つの自社畑から、“№95 カベルネ・ソーヴィニヨン”、№92の畑から“プロプライエタリー・ブレンド”、№90からトップ・キュヴェのカベルネ・ソーヴィニヨンを、そして自社畑とメンドシーノの畑からホワイト ワイン カリフォルニアを造ります。ホワイト・ワインはフィアーノ、リボッラ・ジャッラ、アルネイス、などイタリア品種のブレンドです。

どのワインも文句なしの完成度。

▲ 以上新商品コーナーでした。ふ~、いっぱい入ったな・・・。

ここからは、新商品以外でこの度人気だったワイン達。

ブランドとして際立っていたのは、メリーヴェール・ファミリーのプロファイル&メリーヴェール・ヴィンヤード&スターモント。「全体的にすごくいい!」との声多数。

 

そして、こちらも本年度取扱開始のイーター シャルドネ&ピノ・ノワールも支持率高し。

 

今年度の新商品というより初リリースのアストン ピノ・ノワール ソノマ・コースト。通称“ホワイト・ラベル”。「一連のピノの中で、主張があって良い。」

 

▼ここからは中川ワイン試飲会名物プレミアムワインコーナー。

 

クレッシェア ソーヴィニヨン・ブラン。毎回、試飲会で大好評。驚きのあるワイン。

ダブル・ダイアモンドも「ピカイチ」「全部の中でも際立ってる」とのお声が。

ホーニッグ バルトリッチ「いい意味でのクセがある」

ビーヴァン「すごく良い」
ブリリアント ミステーク「圧勝」

品格漂う、カベルネ・ソーヴィニョンコーナー。
プロファイル、ラッド、プロモントリー

最後に、意外と人気の甘口コーナー。全てを終えて、ここでホッと一息、情報交換される方がちらほらいらっしゃいました。

以上、試飲会レポートでした。

お忙しい中足を運んでいただき熱心に試飲して下さったお客様、コンラッド東京のスタッフの皆様、ありがとうございました。