ザ・ニュー・ヨーク・タイムズ紙掲載オレゴン・ワイン新事情
少し前のことになりますが、ザ・ニュー・ヨーク・タイムズ紙 2017年9月14日掲載記事に、オレゴン・ワインの最新情報が取り上げられました。
弊社取り扱いのクリストムも取り上げられ、オレゴン・ピノ・ノワールの熱い現状が報告されています。
The New York Times
The Oregon Trail
The latest winemakers to settle in the region are bringing new perspectives, fresh energy and hearffelt enthusiasm to the country’s most exciting wine area.
By Eric Asimov SEPT.14, 2017
「ザ・オレゴン・トレイル(19世紀、北アメリカ大陸の西部開拓時代に開拓者達が通り、オレゴンに行きついた道に例えて)」
近年、アメリカ全土のワイン産地の中でも、オレゴンの良さを見出し、移り住み、ワインを造る著名ワインメーカーが増えているのは、その可能性とコミュニティーの協力体制、心に響く情熱があるからにほかならない。カリフォルニアから、フランスから多くのワイン生産者が集まっているオレゴンワイン事情を解説。
以下ダイジェスト
1970年代にウィラメット・ヴァレーに於いて、ジ・アイリー・ヴィンヤードがピノ・ノワールで成功を収め、
1987年にドメーヌ・ドルーアン・オレゴンがブルゴーニュから参入して創業。
1990年代になるとクリストム・ヴンヤーズ(ワインメーカーのスティーヴ・ドナーはカリフォルニアのカレラでワイン造りの後に移る—(弊社取り扱い)、
ドイツからブリック・ハウス・ヴィンヤーズ
ソーター・ヴィンヤーズ(トニー・ソーターはカリフォルニアのカリスマ・ワインメーカーであったが、オレゴンに移る)が続いた。
近年になるとアンティカ・テラ(マギー・ハリソンはシン・クゥワ・ノンでワインを造っていた)
J・クリストファー(ドイツとコラボレーション)が情熱ほとばしる注目のワインを造り
イブニング・ランド(コント・ラフォン、ブルゴーニュから)が入る。
現在はコント・ラフォンはイブニング・ランドのプロジェクトから外れ、カリフォルニアのサンタ・リタ・ヒルズでワインを造るラジャ・パー&サシ・ムーアマンが引き継いでいる。(この二人が率いるカリフォルニアのサンディ、ドメーヌ・ド・ラ・コートは弊社取り扱い)
ラングア・フランカ(コント・ラフォンのニュープロジェクト)
フェルプス・クリーク(ワインメーカーはブルゴーニュ、ジュヴレイ・シャンベルタンのドメーヌ・ロワの娘アレキザンドリーヌがブルゴーニュとオレゴンを行き来してワインを造る)
ニコラス-ジェイ(ブルゴーニュの雄、メオ・カミュゼも進出)
レゾナンス(ルイ・ジャドのディレクター・ジャック・ラルディエールが仕切る)
チャピター24(コント・リジェ・ベレールとイブニング・ランドの旧ディレクターの新プロジェクト)
とピノ・ノワールの高いポテンシャルに本家ブルゴーニュから参入が続いている。
また新しいワイン造り、今までになかった品種に取り組む生産者もおり、注目度が高い ミニマス&クラフト・ワイン・カンパニー(チャド・ストックは自然派のワイン造り、希少品種に取り組む。)
またピノ・ノワールだけでなく、シャルドネのポテンシャルも高く今後注目を集めるであろうと記事は締めくくっている。
以上ダイジェスト終了
実際に多くのカリフォルニアでワイン造りに関わった人たちが、新天地を求めてオレゴン・ウィラメット・ヴァレーへ移っています。弊社取り扱いのゴールデン・アイでワインメーカーを務めたマイケル・フェイは現在ドメーヌ・セリーヌのチーフ・ワインメーカーで、ダックホーン・ワインカンパニー出身のアシスタント・ワインメーカーの数人もオレゴンの各ワイナリーに移り、新天地でワイン造りに励んでいます。
ますます目が離せないオレゴン事情です。