生産者: レアム・セラーズ
希望小売価格 60,000 円(税別)
| ヴィンテージ | 2023年 |
|---|---|
| 容量 | 750ml |
| タイプ | 赤ワイン |
| 味わい | フル・ボディ |
| 主要品種 | カベルネ・ソーヴィニヨン99% |
| ブレンド品種 | カベルネ・フラン1% |
| 原産国名 | アメリカ |
| 地方名 | カリフォルニア |
| AVA | ナパ・ヴァレー/ Napa Valley |
| ネステッドAVA、他 | スタッグス・リープ・ディストリクト/ Stags Leap District |
| 畑 | ムーンレーサー・エステート・ヴィンヤード/ Moonracer Estate Vineyard |
| 備考 |
99P JamesSuckling.com by Jim Gordon, April 2026 98+P JebDunnuck.com by Jeb Dunnuck, December 2025 |
詳細データ MORE +
| ワインメーカー | ブノワ・トゥケ/ Benoit Touquette |
|---|---|
| 栽培・醸造 | 仏産樽(新樽率約80%)にて約20か月熟成 |
| 土壌 | 頁岩、砂岩、堆積土壌、火山性土壌が混じる |
| サスティナブル認証 | |
| 評価 | 90P以上 |
| キャップ | コルク |
|---|---|
| アルコール度数 | 14.6% |
| 品番 | 1REAM62123 |
| JAN | 無し |
| 入数 | 6 |
コメント
ワッポ・ヒルの斜面に東向きに広がる稀有な自社畑と考えつくされたワイナリー(醸造施設&テイスティングルーム)はまだ発展途上
2015年、既存の畑とワイナリーがあった土地を取得(旧ハートウェル)。
スタッグス・リープ・ディストリクトのほぼ中央、シルバラード・トレイルの西側、向かい側はスッタグス・リープ・ワイン・セラーズ、北隣はパイン・リッジ。
畑の30%は現在改植を進めており、ワイナリーは完全にリノベーション(改築)を継続中。
この畑のある土地はかってネイティヴ・アメリカンのワッポ族が見晴台としていた。そして満月の夜に部族間の競い合いが行われたというジャック・ロンドンの著作からこの畑名、ワイナリー名、ワイン名を「ムーンレーサー」と命名した。
ワインメーカーのブノワ・トケ曰く「力強さとエレガントさがあり、際立ったタンニンに奥深さが重なる。
ナパ・ヴァレーらしいおおらかな果実味とボルドーのタイトさ、ナパ・ヴァレー北部の濃厚さとナパ・ヴァレー南部のエレガントさの両極端な個性が共存するワイン」。
魅惑的な赤系黒系ベリーが混ざり合い、様々なアロマが幾層にも重なり合いグラスの中で競争をしているように立ち上がる(ムーンレーサーの名前の如く)パワフルながら濃すぎず、瑞々しいフルーツが満載。口当たりは美しくしなやかながら、凝縮感はしっかりと硬い骨格を形作っている。
ヴィンテージ情報
全ては豊かな降雨から始まった。
3月末まで続いた十分な冬の雨により、土壌に水分が蓄えられ、ブノワが言う「素晴らしく美しいヴィンテージ」の土台となった。
4月中旬から下旬にかけ、遅れながらも順調に萌芽を迎えた。4月後半の温暖な気候により、新梢の健全な生育が促され、豊かなキャノピー形成へとつながった。
生育期を通して気候は驚くほど穏やかだった。気温が約38度を超えた日は数日で、極端な高温に見舞われることはなかった。例年に比べると約2週間遅れて生育が進んだが、不安材料にはならず、むしろ好機となった。レアムのチームは、急激な気候変化への対応に追われることなく、風味の成熟やバランスを見極めながら、慎重にキャノピーマネジメントを行うことができた。9月から10月にかけても気温はやや低めに推移した。チームは、特に種子の成熟度を集中して確認しながら、落ち着いたペースで収穫を進めた。
ブノワはこう振り返る。
「慌ただしかった2022年とは対照的に、2023年は忍耐が求められるヴィンテージだった。新しいワイナリー施設のおかげもあり、タンク容量や天候によるプレッシャーを受けることなく、それぞれの畑が持つ個性を最大限に引き出すまで待つことができた。」
長いハングタイムと安定した気候に恵まれ、優れた色調と完熟したタンニンを備えながらも、酸とフレッシュさを維持したワインが生まれた。
2023年は自然からの贈り物とも言えるヴィンテージとなった。1974年や1994年といった伝説的ヴィンテージが年月を経てどのように熟成したかを考えると、2023年のワインが数十年後にどのような姿を見せるのか、今から楽しみでならない。
ムーンレーサーはナパ・ヴァレーでも特に多様性に富んだ畑のひとつである。様々な土壌、標高、斜面があり、一つの畑の中に複数の微気候が存在している。
2015年にこの畑を取得して以来、私たちは数十年にわたる植え替え計画を進めてきたが、その成果がようやくワインにも表れ始めている。
2023年は穏やかな気候に恵まれ、スタッグス・リープ特有の風の影響によって酸と鮮やかな果実味が保たれた。長いハングタイムによりタンニンは十分に成熟し、ムーンレーサーらしい引き締まった輪郭に、より丸みのある口当たりが加わった。
カベルネ・フランの若い樹にも可能性が見え始めており、今後はカベルネ・フランやメルロを少量ブレンドする可能性がある。
テイスティング・コメント
鮮やかで焦点が定まっており、全体を貫くような緊張感が感じられる。初めは引き締まっていて軽やかな印象だが、ゆっくりと層を重ねるように味わいが広がっていく。赤系果実やダークチョコレート、旨味を思わせる風味が感じられ、タンニンは骨格と優雅さを兼ね備えている。力強さと気品が調和し、しなやかさでありながら確かな芯を感じさせる。
ラベルについて
ワイナリーのあるワッポ・ヒルは、ネイティブ・アメリカンのワッポ族の故郷。ワッポ族は自然環境のすべての要素に魂が宿るとするアニミズムを信仰していた。ムーンレーサーという名前はレアムの「ワイナリー=故郷]であるこの地の自然環境を表したいと同時に、この場所の先住民へのオマージュを込めている。
創業者ホアンの友人であるバルセロナ在住のアーティスト/セルジオ・アルビアックSergio Albiacが「芸術、自然、化学」の三つをテーマにして手掛けた作品。自社畑ムーンレーサーに設置されたウェザーステーション(気象観測機器)から取得された気温、風、太陽光線量などのデータをアルゴリズムに入力し、そのデータをもとに抽象的なイメージを生成する。ムーンレーサーの各ヴィンテージがその年のデータに基づいて表現されており、10,000枚すべてのラベルがそれぞれ異なるデザインとなっている。
ムーンレーサー・エステート・ヴィンヤード
2015年ハートウェルの畑とワイナリーがあった土地を取得。その時点ではまだ「ハートウェル」の名称を使用する権利を得られなかったのでムーンレーサーと名付けた。2020年ハートウェル・オーナーが最後まで所有していたワッポ・ヒル頂上にある邸宅及び畑全てを取得した時に「ハートウェル」の名称を使用する権利を得た。そこでハートウェルに敬意をこめて名前を残しその区画はハートウェルXXとした。
AVAスタッグス・リープ・ディストリクトのほぼ中央、シルバラード・トレイルの西側、向かい側はスッタグス・リープ・ワイン・セラーズ、北隣はパイン・リッジがある。ワッポ・ヒルのピークは二つあり一つはかってロバート・モンダヴィの邸宅(現在ジャン・シャルル・ボワセの邸宅)があり、その西 側斜面にモンダヴィが所有するワッポ・ヒル・ヴィンヤードの畑が広がる。
もう一つのピークにはかってハートウェルの邸宅と頂上部分に畑があり、北斜面からシルバラード・トレイルにつながる斜面に広がる畑が、レアムの自社畑部分となる。
スタッグス・リープ・ディスリクツはナパ・ヴァレーのヴァレー・フロアで唯一東西につながらないAVA。ワッポ・ヒルの円丘とスッタグス・リープ・パリセード(切り立った岩壁)が漏斗状に位置する為、南からの霧と冷たい風を誘い込み朝晩は涼しく酸をキープながら昼間は日照をしっかりと享受する。涼しく長い生育期間を確保できる為、葡萄の皮が厚くなり力強いタンニンを内包する。土壌は砂岩、頁岩を含む堆積土壌と火山性の硬い鉱物を含む。
レアムの畑は東南、東北を向いた様々な角度の斜面に広がる多数のブロックを形成。土壌は多様で火山性の岩がち土壌がメインであるが、レアム側ワッポ・ヒルはプリチャード・ヒル(ヴァカ・ヒル)のような赤土ではなく、硬い玄武岩や流紋岩のような硬い岩が多くみられる。2015年の買収後、長い時間をかけながらそのブロックに向いた仕立てや栽培管理を模索している。
ワッポ・ヒル頂上にある特別区画の土壌は、砕けた砂岩で平地のスポット、日照は360度から受ける。グレース・ファミリー由来のボッシュ・クローンの区画があり、その個性から非常に濃厚で凝縮していながらバランスが取れた球体の様なワインとなり、斜面下部の北向きの畑とは全く違う個性を持っている。今後もハートウェルXXとして頂上区画をシングル・ヴィンヤードとして造っていく。
About the Producer
生産者情報
Realm Cellars
レアム・セラーズ

遂に取得した自社畑( ムーンレーサー・エステート・ヴィンヤード)は、AVAスタッグス・リープ・ディストリクトの中のワッポ・ヒルに位置する。旧ハートウェルの畑とワイナリーを取得し、畑は時間をかけて一部を改植、ワイナリーは完全リノベーションする。この土地はかってネイティヴ・アメリカンのワッポ族が見晴台としており、満月の夜に部族間の競い合いが行われたという逸話よりワイン名「ムーンレーサー」と命名。花の香、ホワイト・チョコレート、黒すぐり、ヒマラヤスギ、ローム堆積土壌(粘土っぽい) 土のニュアンスが香り立つ。美しく、しなやかながら、凝縮感はしっかりと硬い骨格を形作る。