生産者: レアム・セラーズ
希望小売価格 60,000 円(税別)
| ヴィンテージ | 2023年 |
|---|---|
| 容量 | 750ml |
| タイプ | 赤ワイン |
| 味わい | フル・ボディ |
| 主要品種 | カベルネ・ソーヴィニヨン95% |
| ブレンド品種 | カベルネ・フラン4%、メルロ1% |
| 原産国名 | アメリカ |
| 地方名 | カリフォルニア |
| AVA | ナパ・ヴァレー/ Napa Valley |
| ネステッドAVA、他 | プリチャード・ヒル/ Pritchard Hill |
| 畑 | ホウイー・エステート・ヴィンヤード/ Houyi Estate Vineyard |
| 備考 |
99P JebDunnuck.com by Jeb Dunnuck, December 2025 98P The Wine Palate by Lisa Perrotti-Brown, September 2025 |
詳細データ MORE +
| ワインメーカー | ブノワ・トゥケ/ Benoit Touquette |
|---|---|
| 栽培・醸造 | 仏産樽(新樽率63%)にて19か月熟成 |
| 土壌 | 火山性赤土土壌、巨石を掘り出し細かく砕いた岩が点在する |
| サスティナブル認証 | |
| 評価 | 90P以上 |
| キャップ | コルク |
|---|---|
| アルコール度数 | 14.6% |
| 品番 | 1REAM44123 |
| JAN | 無し |
| 入数 | 6 |
コメント
綺羅星のごとき名門が集うプリチャード・ヒル、ヴァカ山脈の岩だらけの険しい斜面から、火山性赤土土壌の個性が際立つ
2022年、ホウイー・ヴィンヤードはレアム・セラーズの自社畑となった。創業者は中国系チャン・ファミリーで、2000年代初頭にこの土地を取得し、プリチャード・ヒルの他のワイナリーの例にもれず、巨岩だらけの土地を苦労をして耕し畑とワイナリーを建設。中国神話※に登場する弓の名手・后羿(こうげい、ホウイー)に因んで「ホウイー・ヴィンヤード」と名付け「ナイン・サンズ」というブランドでワインをリリースした。その時のコンサルタントはフィリップ・メルカ。
その時のワインメーカーのサム・キャプランから紹介を受け、レアムは2013年から葡萄の供給を受けていた。
※「ホウイー」と「ナイン・サンズ/ Nine Suns」の名前の由来となった中国神話
かつて天には10個の太陽が存在し、本来は1日ごとに交代で昇っていた。しかしある日、10個すべてが同時に現れたことで地上は干ばつや災害に見舞われ、世界の調和が失われた。そこで皇帝の命を受けた后羿(ホウイ)が9つの太陽を射落とし、世界に再び平和と均衡をもたらした・・・
レアムがホウイーを取得した際に、歴史的な名前を尊重してHOUYIという名前を残し、チャン家は非常に喜んだという。
2022年1月から栽培管理をレアムのチームで行い、全ての区画からレアムのシングル・ヴィンヤードにふさわしい葡萄(カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド)を選抜し、熟成中の樽のセレクションも行う。ワイナリーは小さな区画に合うサイズの小さいタンクを備えているので(区画に合わせてオーダーメイドされた)、区画毎、クローン毎、収穫時期毎で別々に発酵。樽熟成も別々に行い、最後にブレンドを行う。
ヴィンテージ情報
全ては豊かな降雨から始まった。
3月末まで続いた十分な冬の雨により、土壌に水分が蓄えられ、ブノワが言う「素晴らしく美しいヴィンテージ」の土台となった。
4月中旬から下旬にかけ、遅れながらも順調に萌芽を迎えた。4月後半の温暖な気候により、新梢の健全な生育が促され、豊かなキャノピー形成へとつながった。
生育期を通して気候は驚くほど穏やかだった。気温が約38度を超えた日は数日で、極端な高温に見舞われることはなかった。例年に比べると約2週間遅れて生育が進んだが、不安材料にはならず、むしろ好機となった。レアムのチームは、急激な気候変化への対応に追われることなく、風味の成熟やバランスを見極めながら、慎重にキャノピーマネジメントを行うことができた。9月から10月にかけても気温はやや低めに推移した。チームは、特に種子の成熟度を集中して確認しながら、落ち着いたペースで収穫を進めた。
ブノワはこう振り返る。
「慌ただしかった2022年とは対照的に、2023年は忍耐が求められるヴィンテージだった。新しいワイナリー施設のおかげもあり、タンク容量や天候によるプレッシャーを受けることなく、それぞれの畑が持つ個性を最大限に引き出すまで待つことができた。」
長いハングタイムと安定した気候に恵まれ、優れた色調と完熟したタンニンを備えながらも、酸とフレッシュさを維持したワインが生まれた。
2023年は自然からの贈り物とも言えるヴィンテージとなった。1974年や1994年といった伝説的ヴィンテージが年月を経てどのように熟成したかを考えると、2023年のワインが数十年後にどのような姿を見せるのか、今から楽しみでならない。
2023年ヴィンテージは、2022年に自社畑となったホウイー・ヴィンヤードへの理解を深めるうえでも理想的な機会となった。ブドウがゆっくりと成熟したことで、これまで扱ったことのなかった区画を丁寧に観察し、それぞれの特性や、風味・タンニンの成熟傾向について明確に捉えることができた。これにより、今後の整備に向けた見通しがつき、よりテンポの速かった2024年ヴィンテージにおいても、迅速かつ適切な判断を下す準備につながった。
テイスティング・コメント
力強いが、決して派手ではない。果実味は深みがあり純粋で、クリーミーな質感と柔らかく豊かなタンニンに支えられている。まさに山間部のワインといった仕上がり。確かな骨格と複雑な風味を備え、長期熟成のポテンシャルを感じさせる。
ラベルについて
作者はベネズエラ出身の女性アメリカ人画家「ルチータ・ウルタード/Luchita Hurtado(1920-2020)」、モダニズムとシュールレアリズムの間を行き来するような画風。
この作品「Air Water Earth」をロサンゼルスのハウザー&ワース・ギャラリーで見た時から、ホウイーのラベルにぴったりだと魅了された。「Air Water Earth」は、ルチータが気候変動について考える中で生み出した作品であり、自然の調和をテーマにしている。このテーマは、土地を守り農業としての葡萄栽培を営むレアムとって深く共感できるものである。
この作品はまた、中国神話に登場する弓の名手・后羿(こうげい、ホウイー)が十の太陽のうち九つを射落とし、自然の調和を取り戻すという物語に共通するものを感じる。
2022年ヴィンテージより、このルチータの作品をラベルに採用した。2013年から手がけるホウイーだが、レアムの4番目の自社畑ワインとしてリリースした記念すべき年だった。
ホウイー・ヴィンヤード
プリチャード・ヒルはナパ・ヴァレー中央部オークヴィルの東側の山の中にあるレイク・ヘネシーの南側の丘陵に広がり、オークヴィル東側斜面(ここにはスクリーミング・イーグル、ボンドのセント・エデン、ラッド、ダラ・ヴァレ、ピーター・マイケルのオー・パラディ、レイミーのペドリカル、ターンブルのウェイツ、オークヴィル・ランチなどの銘醸畑)と地続きになる。
小高い丘のプリチャード・ヒルには、綺羅星のごとく輝く評価の高いワイナリー、コルギン、ブライアント、シャペレー、コンティニュアム、デヴィット・オーサー、オーヴィッド、ブランド、メランソン・・・などが集まり類まれなるワインを造りだしている。
しかし、この地は古代の火山が作り出した火山性土壌であり、巨石が地中に大量に埋まっており、掘り出し、砕き、葡萄の樹にあった土壌に、整地しなければならない。この地を開墾するには多大な労力、高額な金額的投資が必要である。
ここは「約束の地」と言われている。開墾だけでなく、ワイナリーの設備、ヴィンヤード・マネージャーやワイン・メーカー、有能なスタッフに投資を惜しまず、情熱と忍耐力を持ち、夢を現実にする強い意志を持つオーナーのみに与えられる珠玉のワイン、おのずとついてくる高い評価。約束の地でのワイン造りは誰にでもかなう夢ではない。
ホウイー・ヴィンヤードはプリチャード・ヒルの西側(ナパ・ヴァレーに近いヴォカ・ヒル)に位置し、2010年中国系のチャン・ファミリーが多大な投資をして開墾、植樹、ワイナリー設備、ゲスト・ルームを作り上げた。
後継者の問題などがあり、2022年レアム・セラーズが全てを買収。レアム・セラーズの自社畑となる。今後畑に更に多くの投資をし、改植、改善していく予定。
About the Producer
生産者情報
Realm Cellars
レアム・セラーズ


綺羅星のごとき名門が集うプリチャード・ヒル、ヴァカ山脈の岩だらけの険しい斜面に位置する畑。Realmは2013年以来、ホウイから単一畑カベルネ・ソーヴィニヨンを造り続けてきた。そして2022年に畑、ワイナリー施設、醸造中のワイン、前オーナーのライブラリーを含めて全てを買収し自社畑とした。全区画にアクセスできるようになった為、素晴らしいカベルネ・フラン、プティ・ヴェルドをブレンドすることができ、複雑さを加味できるようになった。フルボディーでパワフルな果実が口中に広がるが、決して過熟ではなく、しなやかでソフトな口当たり。ベルヴェットのような切れ目のない柔らかいタンニン、クレーム・ド・カシスのような濃厚さと果実のフレッシュさにボルドー品種2種が加わり複雑味も兼ね備える。