QUILCEDA CREEK クィルシーダ・クリーク

パーカー100点に4回輝くワシントン・ワインの最高峰。1979年アレックス・ガリツィンが創業したカルト・ワイナリー

Washington

Quilceda Creek クィルシーダ・クリーク

1979年創業のクィルシーダ・クリークは伝説的なワシントン・カルト・ワイナリーとして輝かしい名声を誇ります。創業者のアレックス・ガリツィンは量より品質重視のワインを作り続け、ホース・ヘブンス・ヒルの銘醸畑シャンプー・ヴィンヤードをワシントンのトップ生産者達(アンドリュー・ウィル、ウッドワード・キャニオン、バジャー・マウンテン、パワーズの4社)と共同所有し、最高品質の葡萄を確保しています。また通常の樽の価格の2~2.5倍し、世界でも限られた生産者しか使わないフランス・タランソ社のスペシャル・バレル”タランソT5″を使用するなど、最高のワインを造り上げるために、投資を惜しみません。2003、2005、2007, 2014ヴィンテージで4度のパーフェクト・スコアをパーカーから獲得。毎ヴィンテージ高得点を得ています。

1979年アレックス・ガリツィンが創業したワシントン・カルト・ワイン

クィルシーダ・クリークは長い歴史を持つ伝説的なワシントン・カルト・ワイナリーとして輝かしい名声を誇る。

フランス・ロワール生まれのアレックス・ガリツィンは6歳の時アメリカに移住。

製紙会社スコット・ペーパー(スコッティ)に化学技術者として勤務していた1970年代に「シアトルあたりでは品質の良いワインを手に入れるのが難しい」と感じ、「それならば自分で作ろう」と思いたつ。

ワイン業界とは畑違いの職にありながらアレックス・ガリツィンがワイン業に参入できたのは、母方の叔父で「カリフォルニアの伝説のワインメーカー」故アンドレ・チェリチェフ(元ボーリュー、元スタッグスリープ)が創業に力を貸してくれたから。

叔父チェリチェフの助言に従い、1979年葡萄栽培に乗り出し、ボルドー品種にフォーカスした、量より品質重視のワインを作り始めた。

若き日のアレックスと「アンドレ叔父さん」ことアンドレ・チェリチェフ

叔父からボーリュ・ヴィンヤードの樽の提供を受け、栽培農家も紹介してもらい、1983年の初ヴィンテージからアンジェロ・ガヤが審査員の一人を務めたエノロジカル・ソサイエティ・フェスティバルでグランプリを受賞し、華々しく世界デビューを飾ったのであった。

2006年にワイン・アドヴォケートで2003ヴィンテージが100点を獲得し、ワシントン・カルトとしての名声を確立。

更に2005,2007,2014が暫定100点、2009, 2013年は99点、最終的に2013年が100点を獲得というハイスコアで高品質のワインを作り続けている。

同じ銘柄が6度暫定100点を獲得したことにより、ワシントン・ワインの頂点に立ち、3度の100点を獲得したカユースとワシントン・ワインの最高峰として並び称されている。

また2017年に新設されたワイン・アドヴォケートとミシュラン・ガイドのジョイントによる「エクストラ・オーディナリー・ワイン・アワーズ」のワシントン部門でカユースとKヴィントナーズを押さえて堂々の一位に輝いた。

アレックス・ガリツィンは創業から1994年にスコット・ペーパーを退社するまで、15年間スコット・ペーパーに技術者として勤務の傍らワイナリーを経営するという離れ業で兼業を続けた。

現在は息子のポール(1992年入社)が社長兼醸造担当責任者として経営にあたっている。

アレックス&ジャネット ガリツィン夫妻

ワシントン州トップ生産者達とのコラボレーションで最高品質の葡萄を確保

ワイナリーはシアトルのスノホミッシュにあるが、葡萄の栽培地はワイナリーから遠く離れており、1979年当時はヤキマ・ヴァレーのオーティスVYD、1980年からトップ・グロワーのジム・ホルムス氏のシエル・デュ・シュヴァルVYD(レッド・マウンテン)、また同AVAのクリプサンVYDから長年に亘り供給を受けていた。

1997年にやはりトップ・グロワーのポール・シャンプー氏と、アンドリュー・ウィル、ウッドワード・キャニオン、バジャー・マウンテン、パワーズというワシントンのトップ生産者達とパートナーシップを結び、ホース・ヘヴン・ヒルのマーサー・ランチを購入してシャンプーVYDと名付ける。

2014年にポール・シャンプー氏が引退しガリツィン氏のシャンプーVYDのオーナーシップが40%から66%に引き上げられ、これによりシャンプーの高品質な葡萄の配分が以前より増えた。

2001年に自社畑ガリツィンをジム・ホルムス氏と共同でシエル・デュ・シュヴァルの隣に購入し、カベルネ・ソーヴィニヨンを植樹。2006年には息子のポール・ガリツィンが義兄弟のジョン・ウェアとシャンプーVYDの隣に畑を購入してパレンガットと名付け、ボルドー5品種を植えた。

現在はシャンプー、ガリツィン、マッハ・ワンの3つの畑の葡萄を使い、ワインを造っている。

シャンプー・ヴィンヤード

世界でも非常に限られた生産者しか使わないフランス・タランソ社のスペシャル・バレル
最高品質の“TaransaudT5R”を使用

例えば高級なブルゴーニュの樽フランソワ・フレールの2年乾燥樽は1樽約6万円するが、クィルシーダ・クリークが使うのはその2.5倍はする高価格のT5バレル。

(注1)最高のワインを造り上げるために、投資を惜しまず、細心の注意を払っている。T5の使用者はDomaine Faiveley, Chateau Beauregard, Pingus, Dana Estaetsなど。

(注2)TaransaudT5Rとは有名フランス樽メーカー、タランソ社が5年間自然環境の中で風雨、太陽にさらし自然乾燥してから製樽したもので、通常樽よりも強いオークアロマを与え、材質が肌理細かく緻密で、外気と交換する適度な透過性があり、苦みを抑え、やわらかいタンニン,調和、凝縮、エレガントさをワインにもたらす。
新樽はアロケーションでしか購入できない。

二代目ポール・ガリツィン

ワイナリー情報

ワイナリーはシアトルのスノホミッシュにあるが、葡萄の栽培地はワイナリーから遠く離れたHorse Heaven Hills AVAのシャンプー・ヴィンヤード、マッハ・ワン、Red Mountain AVAのガリツィン・ヴィンヤードの葡萄を使用する。

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Quilceda Creek が生産しているワイン