MARCIANO ESTATE マルシアーノ・エステート

ナパ・ヴァレー歴史ある孤高のテロワール、GUESSブランドの創業者が情熱をかけて造る超強力なチーム・ワイン

St.Helena, Napa Valley

Marciano Estate マルシアーノ・エステート

仏出身のモーリス・マルシアーノはゲス/ GUESSブランドの創業者。ボルドー古酒、芸術品コレクターでもある。夢に描いたナパの最高品質のワインを造ろうと、かってBOURN/ボーン・ファミリーが1872年からマヤカマス山東斜面からセント・ヘレナ市街地までの間に所有していた土地の一部20haを2006年に買収。時間がかかることを覚悟して全ての樹を抜き、デヴィット・エイブリューに任せて改植。歴史的なボーン家の石壁を生かし、美しく小規模プレミアムワイン用の最新設備をハワード・バッケンに依頼して建築。ワイン・コンサルタントはアンディ・エリクソン。専属ワインメーカーはドミナス総支配人ジャン・マリー・モレーズの息子・英才教育を受た注目のモーガン・モレーズ。ブレンドにはミッシェル・ロランも参入!

HISTORY/歴史

ボーン家所有時代 1872年~1960年

19世紀中旬ゴールドラッシュ時代に名を挙げたBOURN/ボーン・ファミリーは1872年にマヤカマス山東丘陵からのなだらかな斜面からセント・ヘレナ市街地までの間に約60haの土地を所有しマドローナ・エステートと命名。

葡萄畑、果樹園、牧草地、邸宅、コテージなどを持ち、1889年にはGreystone Cellarsを建設(現在のCIA/Culinary Institute of America)。19世紀後半のフィロキセラ被害、20世紀前半の禁酒法時代を乗り越え、1950年代まで各ワイナリーに素晴らしい葡萄を供給し続けた。

現在ナパ・ヴァレーのトップ栽培家ベクストファーにより「ボーン」、エイブリューにより「マドローナ・ランチ」の名が継承されている。

グレイストーン・セラーズ/ Greystone Cellars

転換期

1950年代までボーン家が所有し続けた約60haの土地は、バラバラに様々な所有者に売却されたが、ナパ・ヴァレーを代表する素晴らしい畑として現在も著名なワイナリー、栽培家により脈々と素晴らしいワインが造り続けられている。

1961年にボーン家の邸宅を含む約25haのセント・ヘレナ市街地から南西の山裾に近い土地はクリスチャン・ブラザーズに売却され、教会、学生寮、研修センターなどが建てられた。1994年ブラッドリー・ファミリーが買い取り、その葡萄畑としてのポテンシャルを踏まえて一部を畑に変換。

その20haの土地を2006年にモーリス・マルシアーノに売却。1904年に建てられた石造りのボーン家の邸宅跡も含まれる。

クリスチャン・ブラザーズによって礼拝所など増築されたグレイストーン・セラーズ
画像提供:Culinary Institute of America

再生/マルシアーノ・エステート、2006年~

マルセイユ(仏)出身のモーリス・マルシアーノは、兄弟で起こしたゲス(GUESS)・ブランドの創業者。

ボルドー古酒、芸術品コレクターとしても有名。

夢に描いたナパ・ヴァレーでの最高のワインを造ろうと一年目は買収したままの畑で造ったが満足出来ず、5-10年はワインをリリース出来ないことを覚悟してすべての樹を抜き、デヴィット・エイブリューに任せ、土壌調査の上、20へクタール中ベストな10ヘクタールを選び、品種・台木・クローン・樹間・向きなどを最新のテクニックで植替えた。

他にはない最高のワイナリーを作るべく、歴史的なボーン家の石壁を生かした設備をハワード・バッケンに依頼して建築。

ハワード・バッケンによる美しい石造りのワイナリーは外観のみならず、中は小規模プレミアム・ワイナリーの為の最新設備が整っている。

円形の樽貯蔵室は荘厳。初ヴィンテージは2012年。現在自社畑のみから5種類のワインを造り、年間生産量は1,200ケース。

今後とも小規模・高品質のワイン造りを信条とする。

所有地20haの半分が葡萄畑、残りの10haにはワイナリーとその周りの5haにはオーナーの故郷マルセイユ風に1,000本のオリーブの木が植えられ、こだわったプレミアム・オリーブ・オイルを造る。

近年ロサンゼルスで開催されたExtra Virgin Olive Oil Competitionにて1位を獲得している。

かつてのグレイストーン・セラーズの石造りの壁

同じセント・ヘレナ産の石を使用

最新設備

1000本ものオリーヴの木が植えられた

A TEAM /トップ・チーム@マルシアーノ・エステート

デイヴィッド・エイブリュー/ David Abreu、ヴィンヤード・マネージャー

オーナー・モーリスが2006年買収1年目にして前所有者の植えた畑を諦め、葡萄樹を植え替える際、最初にデヴィッドに会った時から、彼の情熱に大きな感銘を受けた。

改植を依頼してから年々素晴らしく成熟していく樹は目を見張るようで、モーリスはデヴィッド・エイブリューを「葡萄樹の詩人」と呼ぶ。

改革は、土壌調査の上、20ha中ベストな10haを選び、品種・台木・クローン・樹間・向きなどを最新のテクニックで植樹。 品種はボルドー品種4種カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロ、プティ・ヴェルド。


モーガン・モレーズ/ Morgan Maureze、専属ワインメーカー・ディレクター

フランス生まれながら幼い時にアメリカに父の仕事の関係で移住。

父はドミナスの総支配人ジャン・マリー・モレーズ。ナパ・ヴァレーで育ち、UCデイヴィスとボルドー大学で栽培・醸造を学び、フランスではペトリュス、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティで研鑽を積む。アメリカに戻ってからはアンディ・エリクソンのチームに所属し、ダラ・バレ、スクリーミング・イーグルなどでアシスタント・ワインメーカーを務め、アンディの信頼も厚い。モーガンの良さは畑と醸造の両方を見れるところ。

現ワインメーカーはバスティアン・ルーカス/Bastien Lucas

マルシアーノでは創業期から関わり、テロワール、品種毎の機微を熟知し、小区画毎に分けた収穫・醸造を繊細に行っている。ワイナリーは小ロットでの醸造を可能にした最新設備を備える。


アンディ・エリクソン/ Andy Erickson、主任ワインメーカー・コンサルタント

オーナー・モーリスがトップ・プレミアム・ワインを造ろうとした時に最初に紹介されたアンディは、まず専任ワインメーカーの必要性を説き、モーガンを紹介した。

アンディがやることは「いかに他と違うプレミアム・ワインを造るか!」 幾多のプレミアム・ワイナリーでコンサルタントを務めるアンディ・エリクソンの手腕の見せ所である。

2021年までコンサルタントを務める

ブレンドにはミッシェル・ロランも招く豪華さ。

左からデイヴィッド、モーリス、モーガン、アンディ

ワイナリー情報

セント・ヘレナ市街地から南西・マヤカマス山麓のなだらかな斜面、木立に囲まれたマルシアーノ・エステート(赤枠)。

周りにはナパ・ヴァレーのトップ栽培家ベクストファー家が所有するドクター・クレイン、ラス・ピエドラス、ボーン、スポッツウッド、マドローナ・ランチ、ジャンピング・ゴート等が点在。

東南を向く葡萄畑は朝日を十分に浴び、西日は山影に入る為当たらない。
過熟過ぎず、酸を保つことが出来る。
土壌は古代の川が運んだ石ころが多く混じる水はけが良いボルドー品種に最適。

ハワード・バッケンはハーラン、ボンド、プロモントリー、ダナなどのワイナリーを設計。
石造りの非常に美しい芸術的なモダン建築。

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