生産者: レアム セラーズ
希望小売価格 54,000 円(税別)
ヴィンテージ | 2022年 |
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容量 | 750ml |
タイプ | 赤ワイン |
味わい | フル・ボディ |
主要品種 | カベルネ・ソーヴィニヨン95% |
ブレンド品種 | メルロ5% |
原産国名 | アメリカ |
地方名 | カリフォルニア |
AVA | ナパ・ヴァレー/ Napa Valley |
ネステッドAVA、他 | クームスヴィル/ Coombsville |
畑 | フェアラ・ヴィンヤード/ Farella Vineyard |
備考 | 95P JEBDUNNUCK.com by Jeb Dunnuck, January 2025 |
詳細データ MORE +
ワインメーカー | ブノワ・トゥケ/ Benoit Touquette |
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醸造 | |
熟成 | |
土壌 | |
サスティナブル認証 | |
評価 | 90P以上 |
キャップ | コルク |
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アルコール度数 | 14.6% |
品番 | 1REAM42122 |
JAN | |
入数 | 6 |
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コメント
古代に火山性土壌の山が地滑りしてできた破砕岩やトゥーファ、細かい赤土が層をなす特別な土壌から
フェアラ・ヴィンヤードはナパ・ヴァレー南部のクームスヴィルAVAに位置する。標高約100-150mの高さにあり、サンパブロ湾からの冷たい霧や風の影響を受ける。
ヴォカ山脈の南の麓に広がるこの畑は、古代に火山性土壌の山が地滑りしてできた破砕した岩石や、トゥーファという火山灰が凝固して気泡の空いた塊、細かい赤土などがミルフィーユの様に層を成している特別な土壌。気候的に涼しく、火山性土壌に由来し軽やかで鉱物のミネラル分が出やすく個性豊かなワインとなる。
2003年にオーナーのフランク&トム・フェアラが葡萄を供給できるという広告を出したのがきっかけで、その日のうちに訪問し、一瞬で魅了された畑。それ以来レアムのワインに使われ続けている。オーナー曰く、破砕した岩の積み重なりや急斜面が葡萄にブロック毎の個性を与えている。柔らかな西日がゆっくりと葡萄を完熟させる。
フェアラ・ヴィンヤードは、2018年から共同オーナーとしてレアムの自社畑となる。栽培管理はレアムチームが行っている。
テイスティング・コメント
豊かな果実味と土壌由来の風味が調和し、スパイスやハーブのニュアンスを伴う複雑さがある。引き締まった酸と堅牢なタンニンがあり、ほのかにミネラル感を感じる。
ラベルについて
2021年ヴィンテージから新たなラベルに一新された。
ファレラ・ヴィンヤードの創設者であり、レアムにとって親しい友人でもあるフランク・ファレラ氏への敬意を込めたラベル。
フランク氏は多才な人物で、音楽とダンスに深い愛情を持っており、妻エイミーと即興で踊ることもある。
そんなフランク氏を思わせるような作品に出合い、強く惹かれ、ラベルデザインとした。
アーティストのウォセネ・ウォルケ・コスロフ氏による「Heart of Dance」と題された作品。
エチオピア出身のコスロフ氏は、母国語であるアムハラ語の文字をモチーフにし、それを自在に歪めたり伸ばしたりすることで、リズミカルで即興的な表現をキャンバスに展開するスタイルで知られている。複雑さ、エネルギー、そして鮮やかな色彩が、フランク・ファレラという人物そのものを表しているような作品である。
コスロフ氏は自身のアートについて、「作品は下描きせず、偶然と意図、好奇心と発見のせめぎ合いの中で生まれる」と述べている。
これは、私たちレアムのワインづくりにも通じる哲学だ。

ファレラ・ヴィンヤード
ファレラ・ヴィンヤードは、クームズヴィルAVAに位置し、1970年代後半から1980年代初頭にかけてフランク・ファレラによって開墾・植樹された畑。
レアムがこの畑から初めてブドウを仕入れたのは2003年。
2018年には、長期パートナーシップが結ばれ共同オーナーとなった。
この25エーカーの畑は100~150mの標高差があり複数の区画に分かれている。多様な土壌と微気候を活かし、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、ソーヴィニヨン・ブランなどを栽培する。
カベルネ・ソーヴィニョンの中心となるのは、「ロックパイル」と呼ばれる区画である。区画名は土壌に石や砂利が非常に多く含まれていることに由来し、生育期に午後の日照を受け、凝縮感があり美しい骨格を持つワインを生み出す。
これまでファレラはクローン4と8による100%カベルネ・ソーヴィニヨンで構成されていたが、2019年ヴィンテージからはメルロの仕込みも開始された。
ナパ各地を切り取るがごとくワインに紡ぎ出す。将来を見据えたヴィジョンと惜しみない投資。今最高のスタッフが集まる。

Napa Valley
Realm Cellars レアムセラーズ


創業者ホワン・メルカードが2002年設立。ナパ・ヴァレーの最高の畑から最高級の芸術品を造り上げること、それぞれの畑が持つ可能性を探求、追求し、土地が内包する個性や真実をワインに表現することを信念とする。2012年元ハーラン/ボンドの財務担当、交渉のプロでもあるスコット・ベッカーが参入。2015年スタッグス・リープ・ディストリクトにある元ハートウェルの畑とワイナリーを取得。畑もワイナリーも大きな改修が必要であり、2017年の山火事、2019年にはホワンが引退し、スコットがオーナー社長となる。フェアラ・ヴィンヤードの共同所有などまだまだ新しい投資、発展は続き、次世代を考えた自社畑の改植なども進める。無名のワイナリーを100ポイントゲッターに引き上げたブノワ・トゥケの手腕の評価が高い。
個性溢れるナパ各地を切り取るがごとくワインを紡ぎ出す。
将来を見据えたヴィジョンと惜しみないインヴェストメント/投資。
2002年設立から幾多の紆余曲折を経て、自社畑・ワイナリーの取得、最高のスタッフが集まり、唯一無二の将来を見据える。

左から、スコット、エデン、ブノワ
スコット・ベッカー/ Scott Becker、オーナー社長、マネージング・ディレクター
レアムは2002年ホワン・メルカードにより設立。
ナパ・ヴァレーの最高の畑から最高級の芸術品を造り上げること、それぞれの畑が持つ可能性を探求、追求し、土地が内包する個性や真実をワインに表現することを信念とする。
2012年元ハーラン/ボンドの財務担当、交渉のプロでもあるスコット・ベッカーが参入。
レアムの価値観、コンセプト、マーケティングを揺るぎないものに確立していく。
2015年スタッグス・リープ・ディストリクトにある元ハートウェルの畑とワイナリーを取得。
今までクラッシュパッドでのワイン造りから自社ワイナリー、自社畑を得て、新しい体制を模索。
畑もワイナリーも大きな改修が必要であり、2017年の山火事、2019年にはホワンが引退し、スコットがオーナー社長となる。
フェアラ・ヴィンヤードの共同所有、残されたハートウェルの畑&邸宅の取得、ホウイ・ヴィンヤード&ワイナリーの買収など、まだまだ新しい投資、発展は続き、3つとなった自社畑の改植やワイナリー整備なども続く。
スコットの将来を見据えた指導力によりレアムの前進は続いていく。
ブノワ・トゥケ/ Benoit Touquette、チーフ・ワインメーカー
2011年就任。ボルドー生まれのフランス人。
ボルドー大卒(醸造と化学で修士号)、シャトー・ラ・ルーヴィエール、シャトー・クーアン・リュルトンでミッシェル・ロランと働き、カリフォルニアには彼から派遣されたのがきっかけで移住。
アメリカではアンディ・エリクソンのもと、アリエッタ、ファヴィア、ハートウェル、オーヴィッド、スクリーミング・イーグル等で修業を積む。
「自由なカリフォルニアのワイン造りに惚れ込んだ。」と目を輝かせながら淡々と語る。
レアム2013VTGでパーカー100点を3つ獲得、無名だったワイナリーを100ポイントゲッターに引き上げた手腕が高く評価され、コンサルティングも増え、今後とも彼の動向には目が離せない。
情熱溢れる人柄が今後を牽引していく。
エデン・フォーリー/ Eden Foley、エステート・ディレクター
2012年入社直後顧客との難関なやり取りを見事に解決し、その後対外的な交渉、大イベントアレンジ、ワイナリー移転の細々とした折衝、2017年山火事での停電、ワイナリーへの通行止めなどでワイン造りの滞りを知恵を絞って乗り越えるなど、レアムのすべてをバックグラウンドから支える。
2015年に取得した元ハートウェルの畑とワイナリー。
クームスヴィルAVAのフェアラ・ヴィンヤードより。涼しいながらも温かさと完熟を感じさせるプラムのニュアンスが中心にありその周りをハーブやスパイス(スターアニス、クローブ、黒胡椒など)と、鉄分を含んだ土のミネラル感やかっちりとしたタンニンが包み込んでいる。フルボディーよりやや軽め、生き生きとした果実味と長く複雑な余韻が高い評価を受けている。