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ピノ・ノワール マザー・ロック ウェイフェアラー・ヴィンヤード
フォート・ロス・シーヴュー 2022

Pinot Noir Mother Rock Wayfarer Vineyard Fort Ross-Seaview

希望小売価格 24,000 円(税別)

ヴィンテージ 2022年
容量 750ml
タイプ 赤ワイン
味わい ミディアム・ボディ
主要品種 ピノ・ノワール 100%
ブレンド品種
原産国名 アメリカ
地方名 カリフォルニア
AVA ソノマ・コースト/ Sonoma Coast
ネステッドAVA、他 フォート・ロス・シーヴュー/ Fort Ross-Seaview
ウェイフェアラー / Wayfarer
備考 98 Points, JebDunnuck.com, by Audrey Frick, June 27, 2024

詳細データ MORE

ワインメーカー トッド・コーン / Todd Kohn
醸造 100%除梗、5日間低温浸漬、天然酵母発酵
熟成 仏産樽(228L、50%新樽)11ヶ月熟成
土壌
サスティナブル認証
評価 90P以上
キャップ コルク
アルコール度数 14.5%
品番 1PAMI34122
JAN
入数 6
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コメント

「マザー・ ロック」はウェイフェアラー自社畑の中の 2区画の葡萄を使う。その区画は、特に母岩(マザーロック)まで葡萄樹の根が地中深くまで伸ばしていける砂質土壌であり、母岩の持つミネラル感、フリンティ(火打石)のニュアンス、固有の土壌の個性をワインの味わいまで転化できる特別な区画であることからこの区画を命名した。秀逸な酸としなやかなタンニンが長い余韻を引く。

「マザー・ロック」は、ウェイフェアラー自社畑の中の2区画の葡萄を使う。

その区画は、特に母岩(マザーロック) まで葡萄樹の根が地中深くまで伸ばしていける砂質土壌であり、母岩の持つミネラル感、フリンティ(火打石)のニュアンス、固有の土壌の個性をワインの味わいまで転化できる特別な区画であることから、この区画を命名した。

ヴィンテージ情報

2022年は、冷涼な生育期と温暖な収穫期が特徴の年である。発芽は平均より2週間早く、収穫は9月初旬に始まった。冬の間に十分な降雨があり土壌が潤ったが、4月と5月は非常に乾燥しており、ブドウは健全に生育した。
6月の降雨により樹冠管理が重要となり、風通しと日照を適切に調整することで、冷涼な年でも果実の成熟が進み、後半の過度な暑さからブドウを守ることができた。6月と7月は気温が平年を下回り、ソノマ・コーストでは冷涼な生育期となったが、収穫期には気温が大きく上昇した。
それでも、最も暑い日でさえウェイファーラー・ヴィンヤードでは朝晩の寒暖差が約17℃あり、果実の酸とフレッシュさがしっかりと保たれた。過去数年にわたる極度の乾燥の影響により、2022年は非常に収量の少ない年となり、シャルドネは50%、ピノ・ノワールは35%の減産となったが、その結果としてワインには高い凝縮感がもたらされた。
温暖な収穫期に由来する豊かな口当たりと果実味に加え、冷涼な生育期ならではのエレガンスと生き生きとした印象を兼ね備えた、魅力的なワインに仕上がっている。

テクニカル情報

クローン:Dijon 777, Mount Eden
仕立て: ダブル・ギュイヨ
収穫・醸造:9月7日の明け方前に手作業での収穫を終え、十分な選果を行った。除梗した葡萄をステンレスタンクへ移し、5日間の低温浸漬後、天然酵母のみで醗酵を行う。果帽管理は毎日それぞれのタンクを試飲し調整しながら手作業で実施した。優しく圧搾し、流れ出たワインを仏産樽(228L、50%新樽)で11か月熟成。
生産量:170ケース

テイスティング・コメント

グラスに注ぐと鮮やかなルビー色を放つ。野生のイチゴやラズベリー、ザクロに、乾燥したタイム、セージ、ローズマリーといったプロヴァンスハーブや、太陽に温められた川辺の石のような香ばしいミネラルの香りが優雅かつ軽やかに立ち上る。 引き締まった酸がピュアな赤系果実の芯を支え、シルキーで洗練されたタンニンがそれを引き立てる。
心地よいミネラル感が余韻まで続き、長く生き生きとしたフィニッシュへと導く。
斜面の上部に位置する最も浅い土壌に広がる2つの小区画から収穫された葡萄を使用。果実の純粋さと力強い風味を持ちながらも、緻密で研ぎ澄まされた味わいを表現している。

評価

98 Points, JebDunnuck.com, by Audrey Frick, June 27, 2024
「グラスには熟した赤/ルビーの色調が広がり、赤系チェリー、クランベリー、スミレ、軽やかなミントの香りに、セージやアニスのニュアンスが重なる。ミディアムボディで、非常に洗練されたチョーキーな質感、しなやかなタンニン、そしてクリーンなミネラル感のある余韻を持つ。今後15年にわたって楽しめるワインである。」

WAYFARER ウェイフェアラー

ヘレン・ターリーに「カリフォルニアのラ・ターシュとなる畑だ」と言わしめた・・・。パルメイヤーから独立した高品質シャルドネ&ピノ・ノワール

Fort Ross-Seaview

Wayfarer ウェイフェアラー

創業者ジェイソン・パルメイヤーはナパ・ヴァレーのシャルドネ&ボルドー赤品種で成功し、ブルゴーニュ品種プロジェクトを夢見ていた。1998年当時ワインメーカーであったヘレン・ターリー女史に「ソノマ・コーストにピノ・ノワール&シャルドネのグラン・クリュになる畑がある」とアドバイスを受け土地を購入。2002年ディヴィッド・エイブリューが植樹を開始して以来、長い期間パルメイヤーにブレンドしながら、畑の成長を見守ってきた。娘クレオ・パルメイヤーがビジネスに参入するタイミングの2014年ウェイフェアラーの誕生となる。2019年パルメイヤーから独立したブラントとしてクレオ社長が切り盛りし、高い品質の評価を受けている。

Helen Turley declared it destined to be “the La Tache of California.”
ヘレン・ターリーに見いだされてから15年以上の時を経て、時と人が満ちるのを待ち、
ついに畑名「ウェイフェアラー」を冠して2014年ワイナリー誕生

創業者のジェイソン・パルメイヤー氏は弁護士の仕事よりも、ワインの魅力に魅かれ、ワインビジネス参入を決意した時にボルドー大学で醸造学を学び、1986年に「パルメイヤー」のファーストヴィンテージをリリース。

映画「ディスクロージャー」にパルメイヤーのシャルドネが登場し一躍その名前とナパらしい厚みのある味わいが世界的に広がりました。

1998年当時ワインメーカーであったヘレン・ターリー女史のアドバイスによりソノマ・コーストに「カリフォルニア・ピノ・ノワール&シャルドネのグラン・クリュとなる可能性を高く秘めた」ポテンシャルの高い土地を購入。

2002年よりディヴィッド・エイブリューにより植樹を開始。

長い期間その成長を心待ちにし、2005年からパルメイヤーのソノマ・コーストに少しずつブレンドしていました。

時は人の変化を伴い、長年勤めたワインメーカーの退陣、愛娘クレオの成長、ビジネスへの参入、新しいプロジェクト「ウェイフェアラー」が娘クレオ・パルメイヤーを主軸とし始動し、将来を見据えた栄光の旅立ちが始まりました。

ウェイフェアラー・ヴィンヤード

ソノマ・コーストの中にあるフォート・ロス・シーヴューAVAの地図

新進気鋭のワインメーカーが造る 〜ビビアナから次の世代へ〜

2012年よりソノマの葡萄で造られるパルメイヤーのコンサルタント(ワイングローワー・ワインメーカー)に就任したビビアナ・ゴンザレス・レーヴ女史は、コロンビア出身、ボルドー大を出て、ブルゴーニュ、アメリカに戻ってからはABC、キュペ、ペイ、リンマーで修業を積み、このウェイフェアラー・プロジェクトに参入。

2014年4月来日時に「初めてこの畑を見た時から、これは別格だ。この約束の地には必ず人智が必要とされると思った」と語った。

二人の才女クレオとビビアナにより「ウェイフェアラー」が立ち上がりました。

ビビアナはこのウェイフェラーのワインにより、2015年度サンフランシスコクロニクル紙が選ぶワインメーカーオブザイヤーを受賞。

2018年まで務め独立。

2013年にパルメイヤーに入社し、ビビアナの下でアシスタント・ワインメーカーを務めたトッド・コーン/ TODD KOHN(北カリフォルニア出身、オーストラリアで修行)が2017年から後を引き継いで、この類い稀なる畑を継承しています。

創業者:ジェイソン・パルメイヤーとクレオ・パルメイヤー

ワインメーカー:トッド・コーン/Todd Kohn

ワイナリー情報

フォート・ロス・シー・ヴューの土壌はサン・アンドレアス断層上に 形成された様々な土壌が複雑に入り組み、大きな岩や化石、小石、砂、 礫、海洋性の堆積物などが含まれる。

海(cold ocean breeze)

ウェイフェアラー・ヴィンヤードはソノマ・コーストの中央部、2011年にAVA認定されたフォート・ロス・シーヴューの中でも北側に位置する。
寒流流れる太平洋から約8キロ、二つの丘陵地を越えた森林に囲まれたところにあり、標高は約335m。海からの冷たい冷気が風に乗って吹き込んでくる。
栽培期間の平均気温は低くリジョンI、ブルゴーニュ、アルザスなどと同じであり、秀逸な酸とエレガンスなシャルドネ、ピノ・ノワールに適す。

霧(cold fog)

標高335mのウェイフェアラー・ヴィンヤードまで霧の一部は海からの風に乗って上がって来るが、霧が上がってくる境界線ギリギリに位置する。
冷涼な空気が畑を充満するが、霧による湿気は風が吹き飛ばしてくれる。
まさに霧の恩恵のみを受ける最良のロケーション。
日照は十分受けながら涼しい。

土壌(soil=Gold Ridge)

ソノマ・コーストやラシアン・リヴァー・ヴァレーを代表する 「ゴールド・リッジ土壌」白黄色の昔海底であった砂が隆起堆積した土壌で、小さな塊を含むが柔らかく潰すと細かく砕ける。
痩せていて非常に水はけがよい。
この土壌により葡萄の樹は養分や水を求めて、地中深く根を伸ばす。
深く根を張ることにより、水の少ない年にも強く、病害にも強い葡萄樹となる。

堆積物(sediment )

ウェイフェアラー・ヴィンヤードの土壌からは左の写真のよう貝殻の化石が見つかる。
この土壌はかって海の底であり、貝類、甲殻類、魚、海藻などが、長い年月をかけて堆積したものが隆起し現在の土壌となった証拠である。
柔らかく手でも砕けてしまうこの土壌は、葡萄の根が十分に小さい礫の中にも入り込んで伸びていくことが出来、海に由来するミネラル成分を取り込み吸収していく。

クローン(clone )

1998年と2005年に、ディヴィッド・エイブリューによって植樹された畑は、台木、クローンの様々なヴァリエーションに区分けされている。
シャルドネ4種とピノ・ノワール12種はディジョン・クローンのみならず、オールド・カリフォルニア・クローンも使用。

葡萄(grapes )

ウェイフェアラー・ヴィンヤードの特徴でもある冷涼な気温と、綿密なる栽培管理、各クローンの持つフレーバーやタンニンの特徴を忠実に表した、秀逸な酸を残した、小粒で健康な葡萄が育まれる。
植樹から約10年の年を経て、樹も壮健期に入り見事な実を結ぶ。
酸が残り、ただ糖度が適度に上がったことだけで収穫時期を決めるのではなく、生物学的に十分に成熟した果実が収穫される。