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ピノ・ノワール マザー・ロック ウェイフェアラー・ヴィンヤード フォート・ロス・シ―ヴュー 2021

Pinot Noir Mother Rock Wayfarer Vineyard Fort Ross-Seaview

希望小売価格 24,000 円(税別)

ヴィンテージ 2021年
容量 750ml
タイプ 赤ワイン
味わい ミディアム・ボディ
主要品種 ピノ・ノワール 100%
ブレンド品種
原産国名 アメリカ
地方名 カリフォルニア
AVA ソノマ・コースト/ Sonoma Coast
ネステッドAVA、他 フォート・ロス・シーヴュー/ Fort Ross-Seaview
ウェイフェアラー / Wayfarer
備考 98 Points, JebDunnuck.com, by Audrey Frick, July 27, 2023

詳細データ MORE

ワインメーカー トッド・コーン / Todd Kohn
醸造 全房率13%、5~10日間低温浸漬、天然酵母発酵
熟成 仏産樽にて15か月熟成(新樽率38%)
土壌
サスティナブル認証
評価 90P以上
キャップ コルク
アルコール度数 14.5%
品番 1PAMI34121
JAN
入数 6
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コメント

「マザー・ ロック」はウェイフェアラー自社畑の中の 2 区画の葡萄を使う。その区画は、特に母岩(マザーロック)まで葡萄樹の根が地中深くまで伸ばしていける砂質土壌であり、母岩の持つミネラル感、フリンティ(火打石)のニュアンス、固有の土壌の個性をワインの味わいまで転化できる特別な区画であることからこの区画を命名した。秀逸な酸としなやかなタンニンが長い余韻を引く

「マザー・ロック」は、ウェイフェアラー自社畑の中の2区画の葡萄を使う。

その区画は、特に母岩(マザーロック) まで葡萄樹の根が地中深くまで伸ばしていける砂質土壌であり、母岩の持つミネラル感、フリンティ(火打石)のニュアンス、固有の土壌の個性をワインの味わいまで転化できる特別な区画であることから、この区画を命名した。

ヴィンテージ情報

2021年は乾燥し、シーズンを通じて温暖な気候に恵まれたことで、力強さと調和を備えたブドウが収穫された。Wayfarer Vineyard の年間平均降雨量が1,650mmであるのに対し、2021年はわずか500mmと過去最低レベルだったが、貯水池に溜まった水でシーズンを通して十分に灌漑が可能であった。例年になく乾燥して暖かい冬の影響で萌芽は早まり、その傾向はシーズンを通して継続した。春から夏にかけては、乾燥した穏やかな暖かさが続き、極端な気温の上昇もなかった。この安定した気候と豊富な日照により、畑全体で均一に果実が成熟した。生育は非常に順調で、理想的なタイミングで収穫が行われ、各区画の果実は安定した状態でワイナリーへと運び込まれた。

テクニカル情報

クローン:Dijon 777, Mount Eden
仕立て: ダブル・ギュイヨ
収穫・醸造:9月11日の明け方前に手作業での収穫を終え、十分な選果を行った。除梗した葡萄をステンレスタンクへ移し、5日間の低温浸漬後、天然酵母のみで醗酵を行う。果帽管理は毎日それぞれのタンクを試飲し調整しながら手作業で実施した。優しく圧搾し、流れ出たワインを仏産樽(228L、38%新樽)で15か月熟成。
生産量:170ケース

テイスティング・コメント

ミネラルの香りとともに、ラズベリー、ワイルドチェリー、サクランボの純粋な香りが広がり、さらに旨味も感じられる。一部全房を使用することにより、素晴らしい口当たりと密度が感じられシルキーなタンニンが余韻まで続く。

評価

98 Points, JebDunnuck.com, by Audrey Frick, July 27, 2023
「マウント・エデンとディジョン777クローンから作られた2021年の『マザー・ロック』は、鉱物的な香り、火打ち石、トーストした松の木、ワイルドチェリー、新鮮な花々の香りが広がる。ミディアムからフルボディで、口の中では緊張感が感じられ、その力強さがブラック・ラズベリー、新鮮なハーブ、ほのかに感じる鉄分などと調和する。長い余韻。数年間の瓶内熟成が必要。飲み頃は2025年から2040年。」

WAYFARER ウェイフェアラー

ヘレン・ターリーに「カリフォルニアのラ・ターシュとなる畑だ」と言わしめた・・・。パルメイヤーから独立した高品質シャルドネ&ピノ・ノワール

Fort Ross-Seaview

Wayfarer ウェイフェアラー

創業者ジェイソン・パルメイヤーはナパ・ヴァレーのシャルドネ&ボルドー赤品種で成功し、ブルゴーニュ品種プロジェクトを夢見ていた。1998年当時ワインメーカーであったヘレン・ターリー女史に「ソノマ・コーストにピノ・ノワール&シャルドネのグラン・クリュになる畑がある」とアドバイスを受け土地を購入。2002年ディヴィッド・エイブリューが植樹を開始して以来、長い期間パルメイヤーにブレンドしながら、畑の成長を見守ってきた。娘クレオ・パルメイヤーがビジネスに参入するタイミングの2014年ウェイフェアラーの誕生となる。2019年パルメイヤーから独立したブラントとしてクレオ社長が切り盛りし、高い品質の評価を受けている。

Helen Turley declared it destined to be “the La Tache of California.”
ヘレン・ターリーに見いだされてから15年以上の時を経て、時と人が満ちるのを待ち、
ついに畑名「ウェイフェアラー」を冠して2014年ワイナリー誕生

創業者のジェイソン・パルメイヤー氏は弁護士の仕事よりも、ワインの魅力に魅かれ、ワインビジネス参入を決意した時にボルドー大学で醸造学を学び、1986年に「パルメイヤー」のファーストヴィンテージをリリース。

映画「ディスクロージャー」にパルメイヤーのシャルドネが登場し一躍その名前とナパらしい厚みのある味わいが世界的に広がりました。

1998年当時ワインメーカーであったヘレン・ターリー女史のアドバイスによりソノマ・コーストに「カリフォルニア・ピノ・ノワール&シャルドネのグラン・クリュとなる可能性を高く秘めた」ポテンシャルの高い土地を購入。

2002年よりディヴィッド・エイブリューにより植樹を開始。

長い期間その成長を心待ちにし、2005年からパルメイヤーのソノマ・コーストに少しずつブレンドしていました。

時は人の変化を伴い、長年勤めたワインメーカーの退陣、愛娘クレオの成長、ビジネスへの参入、新しいプロジェクト「ウェイフェアラー」が娘クレオ・パルメイヤーを主軸とし始動し、将来を見据えた栄光の旅立ちが始まりました。

ウェイフェアラー・ヴィンヤード

ソノマ・コーストの中にあるフォート・ロス・シーヴューAVAの地図

新進気鋭のワインメーカーが造る 〜ビビアナから次の世代へ〜

2012年よりソノマの葡萄で造られるパルメイヤーのコンサルタント(ワイングローワー・ワインメーカー)に就任したビビアナ・ゴンザレス・レーヴ女史は、コロンビア出身、ボルドー大を出て、ブルゴーニュ、アメリカに戻ってからはABC、キュペ、ペイ、リンマーで修業を積み、このウェイフェアラー・プロジェクトに参入。

2014年4月来日時に「初めてこの畑を見た時から、これは別格だ。この約束の地には必ず人智が必要とされると思った」と語った。

二人の才女クレオとビビアナにより「ウェイフェアラー」が立ち上がりました。

ビビアナはこのウェイフェラーのワインにより、2015年度サンフランシスコクロニクル紙が選ぶワインメーカーオブザイヤーを受賞。

2018年まで務め独立。

2013年にパルメイヤーに入社し、ビビアナの下でアシスタント・ワインメーカーを務めたトッド・コーン/ TODD KOHN(北カリフォルニア出身、オーストラリアで修行)が2017年から後を引き継いで、この類い稀なる畑を継承しています。

創業者:ジェイソン・パルメイヤーとクレオ・パルメイヤー

ワインメーカー:トッド・コーン/Todd Kohn

ワイナリー情報

フォート・ロス・シー・ヴューの土壌はサン・アンドレアス断層上に 形成された様々な土壌が複雑に入り組み、大きな岩や化石、小石、砂、 礫、海洋性の堆積物などが含まれる。

海(cold ocean breeze)

ウェイフェアラー・ヴィンヤードはソノマ・コーストの中央部、2011年にAVA認定されたフォート・ロス・シーヴューの中でも北側に位置する。
寒流流れる太平洋から約8キロ、二つの丘陵地を越えた森林に囲まれたところにあり、標高は約335m。海からの冷たい冷気が風に乗って吹き込んでくる。
栽培期間の平均気温は低くリジョンI、ブルゴーニュ、アルザスなどと同じであり、秀逸な酸とエレガンスなシャルドネ、ピノ・ノワールに適す。

霧(cold fog)

標高335mのウェイフェアラー・ヴィンヤードまで霧の一部は海からの風に乗って上がって来るが、霧が上がってくる境界線ギリギリに位置する。
冷涼な空気が畑を充満するが、霧による湿気は風が吹き飛ばしてくれる。
まさに霧の恩恵のみを受ける最良のロケーション。
日照は十分受けながら涼しい。

土壌(soil=Gold Ridge)

ソノマ・コーストやラシアン・リヴァー・ヴァレーを代表する 「ゴールド・リッジ土壌」白黄色の昔海底であった砂が隆起堆積した土壌で、小さな塊を含むが柔らかく潰すと細かく砕ける。
痩せていて非常に水はけがよい。
この土壌により葡萄の樹は養分や水を求めて、地中深く根を伸ばす。
深く根を張ることにより、水の少ない年にも強く、病害にも強い葡萄樹となる。

堆積物(sediment )

ウェイフェアラー・ヴィンヤードの土壌からは左の写真のよう貝殻の化石が見つかる。
この土壌はかって海の底であり、貝類、甲殻類、魚、海藻などが、長い年月をかけて堆積したものが隆起し現在の土壌となった証拠である。
柔らかく手でも砕けてしまうこの土壌は、葡萄の根が十分に小さい礫の中にも入り込んで伸びていくことが出来、海に由来するミネラル成分を取り込み吸収していく。

クローン(clone )

1998年と2005年に、ディヴィッド・エイブリューによって植樹された畑は、台木、クローンの様々なヴァリエーションに区分けされている。
シャルドネ4種とピノ・ノワール12種はディジョン・クローンのみならず、オールド・カリフォルニア・クローンも使用。

葡萄(grapes )

ウェイフェアラー・ヴィンヤードの特徴でもある冷涼な気温と、綿密なる栽培管理、各クローンの持つフレーバーやタンニンの特徴を忠実に表した、秀逸な酸を残した、小粒で健康な葡萄が育まれる。
植樹から約10年の年を経て、樹も壮健期に入り見事な実を結ぶ。
酸が残り、ただ糖度が適度に上がったことだけで収穫時期を決めるのではなく、生物学的に十分に成熟した果実が収穫される。