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【限定品】スケアクロウ 2021

Scarecrow

希望小売価格 180,000 円(税別)

ヴィンテージ 2021年
容量 750ml
タイプ 赤ワイン
味わい フル・ボディ
主要品種 カベルネ・ソーヴィニヨン100%
ブレンド品種
原産国名 アメリカ
地方名 カリフォルニア
AVA ナパ・ヴァレー/ Napa Valley
ネステッドAVA、他 ラザフォード/ Rutherford
J.J.コーン・エステート/ J.J.Cohn Estate
備考 現定数入荷 Parker Point 98+P Wine Advocate February, 2024 by Joe Czerwinsky

詳細データ MORE

ワインメーカー セリア・ウェルチ/ Celia Welch
醸造
熟成 仏産樽にて21か月熟成(新樽率75%)
土壌
サスティナブル認証
評価 90P以上
キャップ コルク
アルコール度数 14.5%
品番 1SCAM32121
JAN 無し
入数 3
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コメント

ラザフォードにあるJ.J.コーン・エステートの”オールドマン(1945年にジョン・ダニエルによって植えられた樹)”を含む自社畑で収穫されたブドウを使用。由緒あるJ.J.コーンの畑からのこの作品は「オズの魔法」かと思わせる素晴らしいものである。熟したベリー、ダークチョコレート、バニラ、ベーキングスパイス(胡椒、ナツメグ、クローブなど)、ラザフォード特有の土のニュアンスがグラスから立ち昇り、時間とともに変化を遂げる様は、感動的な驚き。

ラザフォードの自社畑で手摘み収穫されたブドウを使用。オールド・マンを含む。

ヴィンテージ情報~ヴィンヤード・マネージャ―、マイケル・ウルフ

前年の2020年の冬はかなり寒く雨の少ない冬となった。2021年の初めも乾燥した年となったが、J.J.コーン・エステートには十分な水源に恵まれており、シーズン初めの霜に対して、葡萄の樹を守るのに大きな役割を果たした。乾燥した春は少ない結実を招き、2021年の収量が少なくなることが予測されたが、春から夏にかけてはやや暖かく、ヴェレゾン(色づき)始めは例年より一週間程早くなり、良好な生育が進んでいった。結果として房の数は少なく、粒も小さく、収量は押さえられた為に、しっかりと凝縮した極めて高い品質の葡萄となった。 収穫は9月15日に始まり、9月30日まで続いた。(前年より10日早く始まり、20日早い収穫終わりとなった)

テクニカル情報~ワインメーカー、セリア・ウェルチ

醸造情報:9月15日から30日までの間に手摘みで収穫された葡萄は、房を選別し除梗、光学式選別機で粒を選り分け、区画毎別々にスキンコンタクトを21日間とり、小さなタンクで別々に発酵させ、仏産樽(75%新樽)で10か月間熟成。その後ブレンドし11か月追加熟成(合計で21カ月間熟成)。2023年7月に人工的な清澄、フィルターがけ無しで瓶詰。

テイスティング・コメント~ワインメーカー、セリア・ウェルチ

ブラックベリー、プラム、ココアパウダー、アニス、土っぽいセージのニュアンスがグラスから優雅に立ち昇る。 完熟しているが過熟ではなく、並外れたアロマの強さを示す。アタックはソフトで非常にふくよか、口中に果実の魅力が広がっていく。完熟したタンニンは骨格と滑らかさの両方を持ち、味わいの後半では赤と黒の果実、ベーキング・スパイス、甘いハーブのノートが絡み合い、温かみのあるしなやかな口当たりが長い余韻となり、ゆっくりとフェイドアウトしていく。

パーカー・ポイント98+ Wine Advocate February 1, 2024 by Joe Czerwinsky

深く濃いブラックチェリーと土っぽいスパイシーな香りにモカのアクセントが素晴らしく香り立つ。フルボディで、完熟し、リッチでベルベットの様に十分な密度と凝縮感があり、長くエレガントな余韻にはフレッシュさが残る。

SCARECROW WINE スケアクロウワイン

2017年プレミア・ナパ・オークションでもトップ・ロット。2014年には史上最高落札価格。24万ドル(60本)を記録した今最も入手超困難なワイン

Rutherford, Napa Valley

Scarecrow Wine スケアクロウワイン

オーナーのブレット・ロペスはJ.J.コーンエステート創業者の孫。創業者のコーン氏はハリウッドの映画配給会社MGMで”ベンハー”、”オズの魔法使い”などハリウッド映画の黄金時代を築いた映画人です。 このスケアクロウは”オズの魔法使い”に登場するカカシに由来しており、映画人であった祖父に敬意を表してつけたものです。コーンエステートのカベルネは第二次世界大戦後イングルヌックに使われ始め、その後オーパスワン、ニーバウム=コッポラ、ダックホーン、インシグニアにも供給されてきた歴史ある畑です。1945年植樹の老木がいまだ残り、”オールドマン”という愛称でナパ最古の樹齢を誇ります。また近年では珍しいドライファーミングも実践しています。ワインメーカーは1999年に殿堂入りした時の人セリア・ウェルチ女史が担当。 ワイナリーのウェイティングリストには5000人が控えます。アメリカの消費者から日本にまで問い合わせが入るほどの超人気、希少商品。

新カルト・ワインの地位確立、ナパ・ラザフォード最上級ワインの畑が集まる西側テラスよりまた伝説のワインが生まれる

スケアクロウはラザフォード・ベンチにある銘醸畑・J.J.コーン・エステートの葡萄から生み出される。

コーン社の始祖ジョセフ・ジャドソン・コーン/ J.J. Cohnはロシア移民の子としてハーレムで貧困の中に育ち、長じてMGM社のプロダクション・チーフに昇りつめ「ベン・ハー」「オズの魔法使い」などの作品によりハリウッドの黄金時代を築いた。

避暑地として購入したナパ・ラザフォードの地は隣人の故グスタフ・ニーバムの勧めでカベルネ・ソーヴィニヨンを植えコーン・エステートとして第二次世界大戦後イングルヌックのカベルネに使われ始め、その後はオーパスワン、ニーバム-コッポラ、ダックホーン、インシグニアにも使われてきた。

ジョセフ・ジャドソン・コーン

コーン・エステートでは1960年代半ばに流行したAxR#1ハイブリッドの台木を使わなかった為、第2次フィロキセラの被害を免れた1945年植樹のセント・ジョージ台木の古樹が僅か0.8ha残り、”オールド・マン“として珍重され、その葡萄はスケアクロウに使われている。

セント・ジョージ台木の古樹は貴重で、J.Jコーンの葡萄樹はナパで最も古いカベルネ・ソーヴィニヨンの一つと言われている。

樹齢70年の古樹、オールド・マン

創始者J.J.コーンの孫・有名写真家ブレット・ロペス/ Bret Lopezがその歴史ある畑から生み出す魔法のワイン

ブランド・ネームのスケアクロウは「オズの魔法使い」のカカシのキャラクターと創始者J.J.コーンに敬意を表して命名。

オーナーのブレット・ロペスは1948年生まれでJ.J.コーンの孫。

元々は商業写真専門の写真家でリーヴァイス、ホンダ、ハーレイ・ダヴィッドソン、シボレー、コカ・コーラ社を手がけていた。

1996年にJ.J.が亡くなるとブレットと姉妹2人の間で遺産相続問題が起こる。

ラザフォードにある祖父の別荘はブレットにとって思い出一杯の場所であり遺しておきたかったが、姉妹は売却して現金化することを要求。

ブレットが地所を買い取るつもりであったが、姉妹は競売で高値での売却を進め、元々400万㌦の評価額の不動産であったのに、最終的には約3,300万㌦にまで高騰した。

そこに現れた救世主はフランシス・フォード・コッポラ。

ブレットと組み、地所の1/3をブレット、2/3をコッポラと分け合い土地の購入金額はすべてコッポラが用意した。

この時入札参加したのは彼らの他にモンダヴィ+ロスチャイルド、アンディ・ベクストファーの合計3組だった。

無事に祖父の別荘と周囲の畑を相続できたブレットは払うべき固定資産税の額に驚き、「ワインを造って税金を払うしかない」と決心しJ.J.コーン・エステートを継承した。

それを機に1998年に商業写真撮影を引退し、ワイナリー経営に専心することになる。

ブレット・ロペス

J.J.コーンの自社畑はラザフォード西側テラスにある10haの畑で、標高は70mから100mのなだらかな斜面。

土壌は粘土質ローム、プレザントン・ロームと砂利質ロームから構成される。

樹齢の違い、台木の違い、地質の違いなど、条件の違う葡萄樹それぞれの特徴を複雑に組み合わせスケアクロウの味わいを造り出す。

ワイン・アドヴォケイトは初ヴィンテージの2003年に97点、2007年、2013年、2014年に100点の評価。2011年2月に行われたプレミアム・ナパ・ヴァレー・オークションでスケアクロウが出品した2009年ヴィンテージ(60本)がこれまでの最高落札価格12万5千ドル(1千万円超)を記録し、注目を集め、一気にスターダムに駆け上がった。

そして2014年2月のオークションではこの記録をあっさりと抜き去り、2012年VTGのスペシャル・ワイン(60本)が倍額の26万ドルを突破し(2千7百万円、1本に換算すると46万円となる)、新記録を更新し、新カルトの名声を不動のものとした。

2017年2月の同オークションでもトップ・ロットの栄光に輝く。
(このワインはオールド・マン100%で造られた非常に貴重なものである。)

ヴィンヤード・マネージャ―、マイケル・ウルフ/ Michael L. Wolf

マイケル・ウルフはアラホ、ベクストファー・ヴィンヤードを始めとするナパ300haもの大小ワイナリー、特にプレミアム・ワインの畑の管理を任されている著名ヴィンヤード・マネージャー。

ワインメーカー、セリア・ウェルチ/ Celia Welch

ワインメーカー、セリア・ウェルチ/ Celia Welch セリア・ウェルチは1982年UCデイヴィス卒後、アメリカ西海岸、東海岸のワイン産地と南半球の産地で修行を積み、1992年よりロバート・ペピでアシスタント・ワインメーカーを務めながら、・コンサルタント業を開始し、1995年にコンサル専業となる。

1999年にウーマン・フォー・ワインセンスでワインメーカー殿堂入りを果たし、同時にライジング・スター賞を授与され2008年には“フード&ワイン”誌ワインメーカー・オブ・ジ・イヤーに選出された。

現在はフリーの立場でワイン・コンサルタントを行う。他に関わってきたワイナリーにはスタッグリン、ハートウェル、ハリウッド&ヴァインセラー、リンドストローム、コーナーストーンなど。