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ピノ・ノワール サンタ・クルーズ・マウンテンズ 2021

Pinot Noir Santa Cruz Mountains

希望小売価格 8,800 円(税別)

ヴィンテージ 2021年
容量 750ml
タイプ 赤ワイン
味わい ミディアム・ボディ
主要品種 ピノ・ノワール100%
ブレンド品種
原産国名 アメリカ
地方名 カリフォルニア
AVA サンタ・クルーズ・マウンテンズ/ Santa Cruz Mountains
ネステッドAVA、他
マウント・パハロ・ヴィンヤード/ Mt.Pajaro Vineyard、 アルパイン・ヴィンヤード/ Alpine Vineyard、 ホースシュー・ヴィンヤード/ Horseshoe Vineyard、 ファミリー・ファーム/ Family Farm Vineyard(全て自社畑)
備考

詳細データ MORE

ワインメーカー ジェフ・ブリンクマン/ Jeff Brinkman
醸造 5日間の低温浸漬後、天然酵母のみでステンレスタンク発酵(全房12%、マロラクティック発酵あり)
熟成 仏産樽にて約18か月熟成、ノンフィルター
土壌
サスティナブル認証
評価
キャップ コルク
アルコール度数 13.7%
品番 1RHYI42121
JAN 855735007035
入数 12
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コメント

サンタ・クルーズ・マウンテンズの自社畑をブレンド。リースのシングル・ヴィンヤードのセレクションをした後、AVAワインをブレンド。黒系のベリー、チェリー、ドライスパイス、土のようなニュアンス、凝縮感がありミディアムボディ。複雑でブルゴーニュ的なアロマ、十分なミネラル、素晴らしいフィニッシュを持つクラシックなサンタ・クルーズ・マウンテンズの特徴がよく出ている。

リースの葡萄、醸造について(ピノ・ノワール)

リースの葡萄、醸造について(ピノ・ノワール):特徴ある各畑からベストのタイミングで収穫された葡萄は(酸と糖と成熟がバランスし、決して過熟でない)、小さなバスケットで運ばれ(つぶれない)、2010年に完成したセラー(リッジのモンテベロの畑をサン・アンドレアス断層を挟んで見上げる位置にある)に全て冷たい状態で運び込まれる。

葡萄が運び込まれてから、ボトリングされるまで全てがグラヴィティー・フロー(高いところから、低いところに重力に従って運ばれ、ポンプは使わないことにより果汁に余分な負担をかけない)で作業が出来る設計になっている。

ソーティング・テーブルの速度は遅く1トンの葡萄が約一時間かけて選り分けられ、醗酵槽には未熟果や過熟果は入れない。

全房醗酵率はワインによって異なる。

小さなロット毎に醗酵できるように1トン容量のステンレス・オープントップ醗酵槽が約120基も備えられている。(右写真)

醗酵槽は小さいのでフォークリフトで持ち上げることが出来、移動がポンプを使わずに出来る。

全ての醗酵は天然酵母で行われ、各畑により醗酵にも個性があるのが興味深い。

4年天然乾燥(普通は3年以下)の仏産樽を使い熟成期間はワインによって異なる。
ノン・フィルター、人工的な清澄なく瓶詰。

テクニカル情報

栽培:無灌漑。有機農法、ビオディナミ農法実践中
醸造:5日間の低温浸漬後、天然酵母のみで発酵(全房12%、マロラクティック発酵あり)。
発酵中、1日2回足でパンチダウンを行う。畑の区画毎に発酵できるように1トン容量のオープントップのステンレス・タンクを使用している。小さいのでフォークリフトで持ち上げることができ、ポンプを使わずストレスをかけずに樽詰めや移動を行う。
澱とともに仏産樽(新樽率25%、フランソワ・フレール社製、4年乾燥の樽材使用)にて15ヶ月間熟成。その後、澱引きを行い、複数のロットをブレンドして3ヶ月間熟成。無清澄・無濾過で瓶詰め。

ヴィンテージ情報

2021年は穏やかな年となり、全ての自社畑で素晴らしいブドウが収穫できた。前年に引き続き乾燥した生育期となり、冬の降水量は平年の50%にとどまった。
この乾燥した気候と自社畑に広がる水はけのよい土壌が、果皮が厚く果汁が少ないブドウを生み、凝縮感と例をみないほどの酸を備えたワインとなった。

テイスティング・コメント

各自社畑のブドウをブレンドし、サンタ・クルーズ・マウンテンズらしさ表現した一本。山岳地帯のブドウが持つ力強さとしなやかな質感に、ベリーやスパイス、ミネラルのニュアンスが重なり合う。のびやかな酸が全体を引き締め、フレッシュな印象をもたらしている。
複雑でブルゴーニュ的なアロマ、十分なミネラル、素晴らしいフィニッシュを持つクラシックなサンタ・クルーズ・マウンテンズの特徴がよく出ている。

畑情報

リース・ヴィンヤーズが造るAVA(ヴィラージュ=地区名)ワイン。各自社畑の個性を凝縮している。2021年は4つの自社畑をブレンド。

  • マウント・パハロ・ヴィンヤード/ Mt.Pajaro Vineyard
  • アルパイン・ヴィンヤード/ Alpine Vineyard
  • ホースシュー・ヴィンヤード/ Horseshoe Vineyard
  • ファミリー・ファーム/ Family Farm Vineyard
RHYS VINEYARDS リース・ヴィンヤーズ

アメリカでも入手困難。少量生産のプレミアム・ピノ・ノワールの新星。注目が集まるサンタ・クルーズ・マウンテンズで自社畑にこだわる。

Santa Cruz Mountains

Rhys Vineyards リース・ヴィンヤーズ

メーリングリストのみで販売され、アメリカ国内でも少量しか現れず、高い評価とレア度が高いワイナリー。オーナーのケヴィン・ハーヴェイ氏が理想としたものは、全ての管理が自分で出来る自社畑であること、涼しい風が吹く南東向き斜面、表土は薄く粘土が混ざり、その下の土や母岩は海洋性堆積・隆起土壌、標高は300m以上の高地が好ましく、密植で樹に多くのストレスを与え、ビオディナミ農法、ドライ・ファーミング、等々と非常にシリアスで厳しいまでに高品質の葡萄を求めた。サンフランシスコの南・サンタ・クルーズ・マウンテン地区に6つの自社畑とリース・チームで栽培管理をする1つの契約畑を持つ。またソノマの北・メンドシーノ郡のアンダーソン・ヴァレーの最北、河口近くもっとも冷たい海の影響を受ける地区にも自社畑を所有。

知る人ぞ知るカリフォルニア・世界基準(ブルゴーニュ・スタイル)・プレミアム・シャルドネ&ピノ・ノワールの新星
「見つけたら迷わず手に入れてほしい」 と アントニオ・ガローニ(ワイン評論家)に言わしめた

2001年に構想開始。

ベンチャー・キャピタルで成功を収めたオーナーのケヴィン・ハーヴェイはブルゴーニュ、イタリアワインのコレクター。

彼が自身で造るワインの理想としたものは、全ての管理が自分で出来る自社畑であること、涼しい風が吹く南東向き斜面、表土は薄く粘土が混ざり、その下の土や母岩はサン・アンドレアス断層に由来する複雑な要素を持つ土壌、標高は300m以上の高地が好ましく、密植で樹に多くのストレスを与え、ビオディナミ農法、ドライ・ファーミング、等々と非常にシリアスで厳しいまでに高品質の葡萄を求めた。

現在理想にほぼ近づきつつあり、買い葡萄は一部のみ、一部の畑のみ灌漑をしているがほぼドライ・ファーミング(葡萄の樹が自力で水を求め、長く根を伸ばし、土壌に含まれる様々な要素を水と共に取り込む。干ばつに対する耐性も出来る)となっている。

サンフランシスコの南・サンタ・クルーズ・マウンテン地区に6つの自社畑を持つ。

またソノマの北・メンドシーノ郡のアンダーソン・ヴァレーの最北、河口近くもっとも冷たい海の影響を受ける地区と、メンドシーノ群の最北アルダースプリングヴィンヤードの近隣にも新しい自社畑を開墾中。

サンタ・クルーズ・マウンテン地区の6つの自社畑からワインを造る。

オーナーのケヴィン、ワインメーカーのジェフ、ワイングローワー&CFOのハビエールの3名が中心となり、栽培、醸造の少数精鋭チームでトータル的に高品質のワイン造りを目指した。

このこだわりのワインはアメリカ国内ではほぼメーリング・リストで完売。

レストラン、ネット、小売りへの数は非常に少ない為、コレクターズ・ワインとなり、世界的評価も非常に高くなっている。

左からハビエール・タピア(ワイングローワー&CFO)、ジェフ・ブリンクマン(ワインメーカー)、ケヴィン・ハーヴェイ(オーナー)リース創業時の写真。Wine Spectator誌より(撮影:Melissa Barnes)

リースの畑、栽培について:

サンタ・クルーズ・マウンテンズとアンダーソン・ヴァレーにある自社畑から造られるワインは、ワイン醸造におけるテクニックよりも、葡萄そのものが土地の個性を表現する為に、栽培管理に力を入れており、その成果に自信を持っている。

ほとんどの畑がオーガニックかビオディナミ・アプローチの農法で栽培されている。
注意深く選ばれた個性の違う土壌を持つ畑から、その土壌の持つ「ミネラル」成分をワインに反映できるように、台木やクローンにもこだわり選抜している。

樹間は非常に狭く、樹にストレスを与え、ドライ・ファーミング(灌漑しない)により更に葡萄の根が地中深く伸び、土地の多様性を多く引き出せるようにしている。
リースの自社畑では栽培管理にも収穫にも非常に人手がかかり、その分管理費が高くなり、ワイン自体も高額になってしまうが、そこは何物にも代えがたいワインの表現を優先している。

ワイナリー情報

サンタ・クルーズ・マウンテンズ

まだ全貌は明らかになっていないが、新進気鋭の生産者がポテンシャルのある畑に新たに注目している。

最高評価を受けるリッジや、マウント・エデンがあるシリコン・ヴァレーを見下ろす側と、サン・アンドレアス断層によって分かれた対岸頂上付近(海洋性土壌が隆起、複雑に重なり合っている)や、太平洋に向かい少し降りた当たりの森林に囲まれた複雑な地形や土壌に注目が集まり、畑が開拓されている。

※リースはワイナリー訪問は受け付けてない