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プロモントリー ナパ・ヴァレー 2015

Promontory Napa Valley

希望小売価格 125,000 円(税別)

ヴィンテージ 2015年
容量 750ml
タイプ 赤ワイン
味わい フル・ボディ
主要品種 カベルネ・ソーヴィニヨン
ブレンド品種
原産国名 アメリカ
地方名 カリフォルニア
AVA ナパ・ヴァレー/ Napa Valley
ネステッドAVA、他
備考 在庫僅少 Parker Point 98point The Wine Advocate, 15th Jan. 2021 by Lisa Perrotti-Brown

詳細データ MORE

ワインメーカー デヴィッド・チリ/ david chilli
醸造
熟成
土壌
サスティナブル認証
評価 90P以上
キャップ コルク
アルコール度数 14.5%
品番 1HA4M32115
JAN 無し
入数 3
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コメント

プロモントリーの「領土」(その10%にしか植樹されていない)はオークヴィルの南西丘陵にあり、自然のままの森林、朝霧の水蒸気、地理的要因・土壌からもたらされるミネラル感と 生き生きとした自然のバランス、 エネルギーにより様々な要素が凝縮した果実が生み出される。香りには黒鉛、濡れた岩、黒スグリ、ブルーベリー、炭が燃える香ばしさ、スパイス、土っぽいニュアンスなどが溢れ出す。味わいはフルボディーでしっかりとした凝縮感があり、口あたりは濃厚、きめ細かくこなれたタンニンは豪奢な甘さを感じさせ存在感を示す。オーストリア産ストッキンジャー製の大樽で、その堅牢なタンニンを磨き上げる為に、他ハーラン・グループのワインより熟成期間が長いのが特徴。

プロモントリーの丘陵から造られたワインは、その「領土」の様々な要素を反映しています。
自然のままの森林、朝霧の水蒸気、地理的要因からもたらされるミネラル感など。
それらの個性がシンフォニーを奏で、生き生きとした自然のバランス、エネルギーと凝縮したタンニンを生み出し、それがワインに反映され、生命力と長い熟成の可能性を生み出すのです。

ヴィンテージ情報(ワインディレクター:コーリー・エンプティング, ワインメーカー:デヴィッド・チリ)

乾燥して通年より暖かい冬のあと、3月3週目に芽吹きが始まり、2015年の生育期はやや早めのスタートを切りました。
開花のタイミングが涼しい気候であった事と、過去3年間乾燥した年が続いた結果、葡萄の樹自体が最低限の実付きにとどめようとする傾向もあり、結実は少なめで収量が抑えられることが予想されました。
8月の終わりから9月にかけて、38℃を超える日中が数度あり、気温が上昇しましたが、葡萄の樹は与えられた環境を享受し、過熟にならない適正な成熟を自らが見つけ出しました。

収穫は通年より早めの9月8日に始まりましたが、プロモントリーの畑の特徴である冷たい霧と風の流れ込みにより一時期に終わらず、涼しい環境がゆっくりとした成熟を各区画にもたらし、4週間という長い収穫期間を区画毎に続けることができました。
収穫は成熟度を判断し54回に分かれ、結果的に40のロットに分けて別々に醸造が進みました。
ワインは醸造当初から芳醇でバランスの良さを示しつつ、プロモントリーが持つ特別な個性をしっかりと表現しています。

テイスティング・コメント(ワインディレクター:コーリー・エンプティング、ワインメーカー:デヴィッド・チリ)

深紅の色合いとエッジには明るいニュアンスを示す。
鮮やか赤系果実の香りがグラスから立ち上がると共に、プロモントリーの特徴的な、濡れた石、黒鉛、森林の中の苔の様な、またかすかに月桂樹の香りに包みこまれます。
味わいのアタックは非常に優しくエレガントで、次第に生き生きとした芳醇な果実味が口中を満たします。
タンニンは壮大なボリューム感を持っていますが、見事にこなれており、滑らかに喉を潤していきます。
その余韻は力強く、魅惑的な印象を長くとどめます。
リリースしたてであっても、このワインはまだ見ぬ数十年後の素晴らしい熟成の可能性を隠すことなく納得させてくれます。

評価

Parker Point 98point The Wine Advocate, 15th Jan. 2021 by Lisa Perrotti-Brown
2020年末にワイナリーを訪れ、ワインメーカーのデヴィッド・チリ、ワインディレクターのコーリー・エンプティング、社長のウィル・ハーランと共にテイスティングする。
色合いは深紫に少し赤みかがった縁を示し、華やかな赤系ベリー、ブラックチェリーのコンポート、ふくよかなカシスの香りに加え、シナモントースト、バラのドライフラワー、火をつける前の葉巻、森林の中の岩や土のニュアンスが香りとなってグラスから溢れ出す。
味わいはフルボディ、リッチ、強いインパクトがあり、赤と黒の果実が幾重にも重なり、土壌から来るミネラル感がひしひしと感じられる。
タンニンと酸に縁どられた骨格はしっかりとしていて、華やかな果実味とその固いタンニンが調和し始めており、素晴らしい余韻と生き生きとした生命力が溢れている。

Vinos 97+Point, Tasting date: Dec. 2020 by Antonio Galloni
いつもと変わらず、土地の個性を表現した他にはない魅惑的なワインだが、2015年は、もっとゆったりとした印象がある。
それはこの年の猛暑を葡萄がどう捉えたのかを表見しているかのようでとても興味深い。
時間の経過とともに、逆に果実のフレッシュさ、アロマの広がり、明るさが増してきているように思える。
これから2015年がどう変化していくか注目に値する。
現在の姿は今しか味わえないが、非常に明るい未来との比較が楽しみだ。

PROMONTORY プロモントリー

ハーラン次世代後継者と次世代栽培・醸造チームが造る新プロジェクト ナパ・ヴァレーの秘境にあるミステリー・ヴィンヤード

Napa Valley Territory

Promontory プロモントリー

ハーラン・ファミリーは、1970年代後半にナパ・ヴァレーに自社畑を開墾以来、40年間に4つのワインを造り続けています。このプロモントリーは5つ目のブランド。オークヴィルの南西丘陵に周囲から隔絶され、自然のままに残された土地を2008年に手に入れ次世代(ハーラン2代目ウィル・ハーラン)と次世代の栽培・醸造チームが皆が知るナパ・ヴァレーのすぐそばにありながら、まったく異なる個性を持つ★オーパス・ワンと同様フランス・ボルドーからリリースされます。

The Missing Shade of Red「秘められた赤を探して」哲学者ディヴィット・ヒュームの言葉を借りて

ハーラン・ファミリーは、1970 年代後半にナパ・ヴァレーに自社畑を開墾以来、ワインを造り続けています。

最初の挑戦であるハーラン・エステートは既に40 年の歴史を重ね、ワイン造りを芸術の域にまで高めました。

その創生期の出来事として、1980年代初頭、創業者オーナーのウィリアム・ハーランがナパ・ヴァレー、オークヴィルの南西丘陵をそぞろ歩いていた時に、周囲から隔絶され、自然のままに残された土地とその環境に心を奪われました。

その時の感動を忘れずに、終に「この魅力的な土地」を2008 年に手に入れることができました。

そしてハーラン・ファリミーの世代交代への第一歩として、次世代の家族と次世代の栽培・醸造チームが協力して新プロジェクトを立ち上げました。

この「自然のままの領域」の核となるものは、様々な地理的要因に集約されており、急斜面でごつごつとした荒々しい地形と環境がワインに魅惑的な個性を与えています。

約 10 年に亘る準備期間を経て、正体を現した類稀な景観は、皆が知るナパ・ヴァレーのすぐそばにありながら、まったく異なる個性を持ち、新しい旅立ちを予感させてくれます。

それが「プロモントリー」(谷を見下ろす岬)

1. ディスカバリー/発見 ウィリアム・ハーラン(ハーラン・グループ会長)より

長い年月の間、いつも何かパズルに足りない、欠けているピースを見つけ出すように、改善点を見出しながら歩んできました。

それは次のヴィンテージへの期待や、一段上のステージへと導く鍵、新発見などで、それらが私たちを更なる高い目標へと駆り立ててくれました。

今、人生の晩年を迎え、過去を振り返った時、我々の世代が夢見たことを次世代へ引き継ぎ、そして子供達が彼ら自身のやり方で、引き継いでいってくれることが私の希望です。

私が初めて今はプロモントリーとなっているこの土地を訪れて、自然のままの起伏に富んだ岩だらけの土地を見たときの感動は忘れることができません。

今まで私がナパ・ヴァレーで築いてきたものとは全く違う何かを感じました。

21 世紀に入っても手付かずの自然が残された土地は、神秘的ですらあります。

幸運にもこの土地を手に入れることができたことは、将来的にも大きな意味があります。

これは新しい時代の幕開けです。

まだ明かされていない魅力を解き明かすことは次世代に任せたいと思います。

2. テリトリー/土地と言わず領域と呼ぶ コーリー・エンプティング(ワイン・ディレクター)より

プロモントリーへの道は容易に辿り着けません。

ナパ・ヴァレー、オークヴィルの南、雨期だけに現れる小川に沿って曲がりくねった道が始まり、徐々に高度を上げ、山の頂にある狭い峡谷に着きます。

その空気は冷たく、地面から露出した岩や周囲の木々は苔むし、大気中には水蒸気が満ちています。

人が立ち入るのを拒むかのような急斜面が標高 220 mの頂まで両側にそそり立ち、空を覆いつくすような深い森林の中に銀色の光がわずかに差し込むだけの、自然のままの様相を示しています。

その先に進むと、燦燦と太陽を浴び放牧地が広がる「プロモントリー」の領土が天に対峙するかのように、眼下に広がります。

プロモントリーは多くの人が知るナパ・ヴァレーとは異なります。

人里離れた峡谷には二つの断層が走っており、異なる個性を持つ種々多様な土壌が見つかりました。

大きく分類すると、火山性土壌、川の堆積土壌、変成岩(熱や圧力により変化した)を含む土壌に分かれます。

高低差は150 mもあり、様々な角度の斜面が、東西南北 360 度の違った方向を向いています。

所有する土地の約10%しか葡萄は植樹されておらず、森と木々に囲まれ入り組んだパッチワークのように広がっています。

この自然のままの景観を眺めると、西向きに岩が露出しその岩が日中の暖かさを保温し、朝に流れ込む冷たい霧が狭い峡谷全体をほぼ一日中冷やします。

土地の類まれな個性と可能性を解き明かし、ワインに表現することが我々の使命であると思うと、その重責に押しつぶされそうになります。

今この土地は長い眠りから目覚め、誰も知らない新しい物語を語り始めました。

3.ヴィジョン/展望 ウィル・ハーラン(ハーラン・グループ現社長、2代目)

より恵まれた環境の下、私たちはワイン造り(栽培・醸造)における職人芸により、ワインを芸術の領域まで昇華させることができると信じています。

芸術への探求が私たちに与えられた使命です。芸術家の役割は自然との共生にあり、自然に寄り添い、その個性を表現しなければなりません。

まずは、じっくりと耳を傾け、観察し、土地の個性を理解する為に細心の注意を払うことが必要です。

そうして初めて私たちはワインを通して、土地を表現することができるのです。

何年もかけて私たちは土地が語りたい何かを見出すために、努力を重ねてきました。

その物語は美しい魅力と個性に溢れています。

私たちは強い信念をもってプロモントリーに携わり、ワインを通してそれを具現化し、皆様に感動を伝えたいと思っています。

なぜならば、私たち自身がプロモントリーの土地から深い感動を受けてきたからです。

私は醸造家ではありませんが、父の指導の元、ハーラン・ファミリーの一員として育ってきました。

私の使命は父がスタートさせた哲学的ともいえる長い冒険をいかに発展させていくか、だと思います。

冒険に乗り出していくことは、日常を離れて、崇高なる夢を見出していくことに繋がると信じています。

ワイナリー情報

プロモントリーのワイナリー訪問は事前のアポイントが必要