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【限定品】ザ・メイデン ナパ・ヴァレー 2020

The Maiden Napa Valley

希望小売価格 140,000 円(税別)

ヴィンテージ 2020年
容量 750ml
タイプ 赤ワイン
味わい フル・ボディ
主要品種 カベルネ・ソーヴィニヨン
ブレンド品種 メルロ、カベルネ・フラン
原産国名 アメリカ
地方名 カリフォルニア
AVA ナパ・ヴァレー/ Napa Valley
ネステッドAVA、他
ハーラン・エステート
備考 限定数入荷 92P vinous dated December 2023 by Antonio Galloni

詳細データ MORE

ワインメーカー コーリー・ エンプティング/ Cory Empting
醸造 ステンレス・タンクとオーク大樽の発酵槽を併用して醗酵
熟成 仏産新樽にて20~25か月熟成
土壌 表土:フランシスカン頁岩、堆積土壌1/3、火山性土壌2/3
サスティナブル認証
評価 90P以上
キャップ コルク
アルコール度数 14.5%
品番 1HA2P32120
JAN 無し
入数 3
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コメント

ザ・メイデンは世界に冠たる偉大なクラシック・ブレンド”ハーラン”のセカンド・セレクションにあたる。そのファースト・ヴィンテージは1995年。
使用果実はハーラン・エステートと全く同じだが、品種構成はハーランと比べてカベルネ・フランの比率が高くなっている。カベルネ・ソーヴィニヨンが2/3、残りがカベルネ・フランとメルロ。

ラベルに描かれた魅力的な若い女性の絵はおとぎ話や寓話に登場する人物で、特定のモデルがあるわけではなく、時代を超越した、ほとんど架空の”美の象徴“であり”永遠の女性 “と”収穫の恵“を表している。

ヴィンテージについて「長い旅の転換点」

冬から春そして夏の前半まで乾燥しながらも適量な雨もあり順調な生育が進んでいたが、8月中旬にハーランからは遠いナパ・ヴァレーの北東で山火事「ヘネシー・ファイヤー」が発生してしまった。それ以降毎日葡萄の生育具合を慎重にチェックし、8月後半から9月初旬にかけて糖度も酸も生物的な成熟具合もバランスのとれた十分なレベルに達していると判断し、ブロック毎どころか樹一本一本毎に十分に確認の上、収穫が始まり、9月中旬には収穫を完了する。深刻な被害をナパ・ヴァレー全体に及ぼした9月下旬に発生し長引いた「グラス・ファイヤー」の前に全ての収穫を終えることができた。これは単にこの年だけ緊急に行ったことではなく、2008年から始まった「ドライファーミング」(灌漑を極力減らす農法)への転換により、平均樹齢30年を超えるハーランの畑の葡萄の樹は地中深くにある水や養分を求めて根を深く伸ばすことにより、フレッシュな果実、秀逸な酸を有しながら、タンニンを形成する皮も種も早い時期から十分に成熟するようになってきていたのである。結果として2020年は多くのプレミアム・ワイナリーが赤ワインをリリースしない中で、ハーランは自信を持って特別な2020ヴィンテージをリリースする。
ハーランのメンバー各位から「2020年の収穫は8月末に始まり、グラス・ファイヤーの起きた9月27日より2週間前に全ての収穫が完了。これは2017年に起こった山火事(ハーランは2017年をリリースしなかった)以降、収穫を早くすることを検討。それは葡萄の樹の樹齢、ドライファーミング、繊細な栽培管理を更に強化した故に可能となっていった。
2020年は夏までの経過は2週間ほど早くすすんでおり、収穫完了はハーランの36年の歴史のなかで一番早かった。結果として味わいは新しい領域に入ったと確信する。

テクニカル情報

自社畑17ヘクタールの栽培品種/植樹率:カベルネ・ソーヴィニヨン(70%)、メルロ(20%)、カベルネ・フラン(8%)、プティ・ヴェルド(2%)
土壌:すべてヒルサイドに段々畑状に密植されており、北東を向いた斜面に点在する。土壌はフランシスカン頁岩という粉砕された岩石が表面を覆い、地中は1/3が堆積土壌、2/3が火山性土壌、断層に分断される。
ザ・メイデンはハーランのセカンド・セレクションになるが、品種構成はハーランと比べてカベルネ・フランの比率が高くなっている。カベルネ・ソーヴィニヨンが2/3、残りがカベルネ・フランとメルロ。

ヴィノス/vinousのアントニオ・ガローニのワインコメント

明るく集中力があり、美しい深みを持つ2020年は、そのバランスにおいて非の打ち所がない。 鮮やかな赤を帯びた果実味、砕いた花、スパイス、ブラッドオレンジが全体を貫いている。 2020年はボディがやや軽いかもしれないが、困難な年に何が可能だったか、今後のナパ・ヴァレーの将来性を示す素晴らしい例だ。 可憐な花が香りたち、魅力的な余韻が長く続く。

ヴィノス/vinous 92P dated December 2023 by Antonio Galloni

HARLAN ESTATE ハーラン・エステート

ワイン通なら垂涎の押しも押されぬナパ・ヴァレー・カルトワインの筆頭。オークヴィル西斜面複雑な地形から生み出される至宝

Oakville, Napa Valley

Harlan Estate ハーラン・エステート

ハーラン・エステートは世界の偉大なワインに匹敵するワインを生み出すことを目標に不動産業で一財を築いたビル・ハーラン氏が1984年にオークヴィルに興した。葡萄畑は、等高線にそった段々畑。もっとも適正な場所にカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドが植えられている。これらの品種からも分かる通りに、目指すは、ボルドー、メドックの頂点に君臨する5大シャトー。ディレクター・オブ・ワインメイキングはボブ・レヴィ、ワインメーカーはコーリー・エンプティング、コンサルタントはミッシェル・ロラン。 パーカーはハーランに1994年、97年、2001年、2002年、2007年、2013年、2015年、2016年、2018年(暫定)、2019年と10回100ポイントをつけています。世界にあまたあるワインの最高峰といえるでしょう。

世界の頂点に迫る完璧な芸術品、偉大なクラシック・ブレンド

ハーラン・エステートは不動産事業で成功を収め、ナパで壮麗なリゾート・メドウッドを経営するビル・ハーランが「オークヴィルからフランスの格付け第一級に匹敵するカリフォルニア・ワインを造る」というヴィジョンの基に1984年に設立された。

当時のナパは平地での葡萄栽培が常識だったが土地選びに15年かけた地道な研究と調査で「偉大なワインは斜面の畑から生まれる」との結論に達し、オークヴィルの西の丘陵にある97ヘクタールの土地を切り開き、海抜68mから374mの北向き、北東向き斜面に点在する伝説的な自社畑を造成し、ヨーロッパが何百年もかかって培ってきた伝統と技術を、歴史に学び、科学的リサーチを駆使することにより新旧世界の差を一気に縮めた。

最新技術を結集したワイナリーと地下セラーを持ち、伝統と革新の融合でワインを造りだしている。

2021年、ビル・ハーランは会長職に就き、息子ウィルに会社の経営を引継いだが、マネージング・ディレクターにドン・ウィーバー、ディレクター・オブ・ワイングローイングはボブ・レヴィ、醸造はコーリー・エンプティング、ヴィンヤード・オペレーションはメアリー・マー。

2024年に創業40周年を迎えるが創業以来主要メンバーがほぼ同じということが大きな強みとなっている。

ワイナリー情報

オークヴィル西斜面から丘陵に食い込むようにUの字に広がるハーランの畑 オークヴィルの森林の中・急斜面に畑を開墾・植樹した先駆者である。※ワイナリー非公開