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【限定品】ハーラン ナパ・ヴァレー 2020

Harlan Napa Valley

希望小売価格 320,000 円(税別)

ヴィンテージ 2020年
容量 750ml
タイプ 赤ワイン
味わい フル・ボディ
主要品種 カベルネ・ソーヴィニヨン
ブレンド品種 メルロ、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド
原産国名 アメリカ
地方名 カリフォルニア
AVA ナパ・ヴァレー/ Napa Valley
ネステッドAVA、他
ハーラン・エステート
備考 限定数入荷 100P by Lisa Perrotti-Brown MW (The Wine Independent, April 2023 & April 2024)

詳細データ MORE

ワインメーカー コーリー・ エンプティング/ Cory Empting
醸造 ステンレス・タンクとオークの発酵槽を併用して醗酵
熟成 仏産新樽にて20~25か月熟成
土壌 表土:フランシスカン頁岩、堆積土壌1/3、火山性土壌2/3
サスティナブル認証
評価 100P
キャップ コルク
アルコール度数 14.0%
品番 1HA1P32120
JAN 無し
入数 3
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コメント

偉大なボルドー・クラシック・ブレンドであるカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドがブレンドされる。深みのある美しい色、際立つ凝縮感、複雑さ、味わい深さと洗練されたタンニン、エステートのユニークな特徴を存分にあらわした官能的な長い後味を持ち、今飲むと瑞々しさと新鮮さが魅力的だが、非常に長い寿命をもつワイン。ハーランが目指すワインとは人と自然が造りだす“芸術”である。ラベルには寓話のエピソードを描写した絵柄を使用。

リサ・ペロッティ―・ブラウン/100点満点の評価~ワイン評価者としてこのワインに最高評価を与えないわけにはいかない。感動のワイン~

「Paradigm Shift/パラダイム・シフト」とリサ・ペロッティ・ブラウンMW*はハーラン・エステート2020ヴィンテージを呼ぶ。パラダイム・シフトとは「その時代の規範となる考え方や価値観などが大きく変わること、固定観念を破る」という意味で使われる。
リサは2023年4月にハーランを訪問し、ビル・ハーラン、ウィル・ハーラン、ドン・ウィーヴァー、ボブ・レヴィ、コーリー・エンプティングと共に2020ヴィンテージをテイスティングした。このメンバーが一人のワイン評価者の為に集まることは非常に稀である。それほどリサは大きな信頼をハーラン・グループから受けている。
ハーランのメンバー各位から「2020年の収穫は8月末に始まり、グラス・ファイヤーの起きた9月27日より2週間前に全ての収穫が完了。これは2017年に起こった山火事(ハーランは2017年をリリースしなかった)以降、収穫を早くすることを検討。それは葡萄の樹の樹齢、ドライファーミング、繊細な栽培管理を更に強化した故に可能となっていった。
2020年は夏までの経過は2週間ほど早くすすんでおり、収穫完了はハーランの36年の歴史のなかで一番早かった。結果として味わいは新しい領域に入ったと確信する」と解説を受ける。
リサのワイン評価は「ハーランのワインは今までリッチで魅惑的な濃厚さを誇っていた。2020年はフレッシュで輝きがあり、濃さはミディアムからフルボディと言えるだろうが、その舌触りのしなやかさ、複雑な構成要素、そして何よりもしっかりと成熟した果実と深みと堅牢さがある力強いタンニンが衝撃的である。ハーランの持つゴージャスさは微塵も欠けていない。より魅惑的な新しい感動がある。ナパ・ヴァレーの新しい境地が開かれ、これからの指標になりえる」と、この感動と衝撃のハーラン訪問を締めくくっている。

*リサ・ペロッティ・ブラウンMWはワイン・アドボケイトにロバート・パーカーの右腕として5年間の勤務。パーカー退任後編集長を8年務めた。2021年に退任。2022年に自らのサイト「ザ・ワイン・インディペンデントTWI」を創立。広告費、権力に傾かないワインサイトを独自の取材、美しい写真、ワイナリーレポートを掲載するサイト運営をしている。(出資はワイン業界とは別の企業より受ける)

ザ・ワイン・インディペンデントの公式評価とコメント:100点
「2020年のハーラン・エステートは深い紫黒色を示し、チョコレートコーティングのチェリー、桑の実、クレーム・ド・カシス、そしてタール、スミレ、赤系ベリーのゼリー、掻き起した葡萄畑の土のニュアンスが続き、黒トリュフの香りが漂う。ミディアムからフルボディの味わいは非常にタイトで、たくさんのミネラル、赤系黒系ベリーの層が絡み合い、驚くほど複雑でありながら、美しい「毒」を思わせる程魅力的な体験を提供してくれる。タンニンは非常にきめ細かく、高い緊張感、鉱物的なミネラル感が押し寄せる素晴らしい余韻を堪能できる。
正直にWow!と言ってしまう程、ピュアで、シンブルに感動が訪れる真実味のあるワインだ。」April 2023 & April 2024再評価

ヴィンテージについて「長い旅の転換点」

冬から春そして夏の前半まで乾燥しながらも適量な雨もあり順調な生育が進んでいたが、8月中旬にハーランからは遠いナパ・ヴァレーの北東で山火事「ヘネシー・ファイヤー」が発生してしまった。それ以降毎日葡萄の生育具合を慎重にチェックし、8月後半から9月初旬にかけて糖度も酸も生物的な成熟具合もバランスのとれた十分なレベルに達していると判断し、ブロック毎どころか樹一本一本毎に十分に確認の上、収穫が始まり、9月中旬には収穫を完了する。深刻な被害をナパ・ヴァレー全体に及ぼした9月下旬に発生し長引いた「グラス・ファイヤー」の前に全ての収穫を終えることができた。これは単にこの年だけ緊急に行ったことではなく、2008年から始まった「ドライファーミング」(灌漑を極力減らす農法)への転換により、平均樹齢30年を超えるハーランの畑の葡萄の樹は地中深くにある水や養分を求めて根を深く伸ばすことにより、フレッシュな果実、秀逸な酸を有しながら、タンニンを形成する皮も種も早い時期から十分に成熟するようになってきていたのである。結果として2020年は多くのプレミアム・ワイナリーが赤ワインをリリースしない中で、ハーランは自信を持って特別な2020ヴィンテージをリリースする。

テクニカル情報

自社畑17ヘクタールの栽培品種/植樹率:カベルネ・ソーヴィニヨン(70%)、メルロ(20%)、カベルネ・フラン(8%)、プティ・ヴェルド(2%)
土壌:すべてヒルサイドに段々畑状に密植されており、北東を向いた斜面に点在する。土壌はフランシスカン頁岩という粉砕された岩石が表面を覆い、地中は1/3が堆積土壌、2/3が火山性土壌、断層に分断される。

ワインメーカーのコメント(コーリー・エンプティングより)

このワインの味わいが、ハーランにおける栽培管理の進化を証明している。ハーラン・エステートの官能的なエレガンスが感じられつつも、2020年ヴィンテージは変貌のワインであり、生き生きとして魅惑的。花の香り、スパイス、新鮮な森林のニュアンスが明るく照らし出されながら、ゆっくりとグラスから立ち上がる。口に含むと、微細なディテールと美味しいタンニンが満ち溢れ、なじみのある味わいも存在しながら、幽玄な冷たさと永遠に響きわたるような余韻が弧を描きながら喉奥へと流れていく。力強さとがっしりした酒質がありながら、生き生きとした酸味によって新鮮な味わいに変化し、抒情的なワインに進化している。まるでこのワインは物質的な世界と精神的な世界の両方に存在するかのようだ。

HARLAN ESTATE ハーラン・エステート

ワイン通なら垂涎の押しも押されぬナパ・ヴァレー・カルトワインの筆頭。オークヴィル西斜面複雑な地形から生み出される至宝

Oakville, Napa Valley

Harlan Estate ハーラン・エステート

ハーラン・エステートは世界の偉大なワインに匹敵するワインを生み出すことを目標に不動産業で一財を築いたビル・ハーラン氏が1984年にオークヴィルに興した。葡萄畑は、等高線にそった段々畑。もっとも適正な場所にカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドが植えられている。これらの品種からも分かる通りに、目指すは、ボルドー、メドックの頂点に君臨する5大シャトー。ディレクター・オブ・ワインメイキングはボブ・レヴィ、ワインメーカーはコーリー・エンプティング、コンサルタントはミッシェル・ロラン。 パーカーはハーランに1994年、97年、2001年、2002年、2007年、2013年、2015年、2016年、2018年(暫定)、2019年と10回100ポイントをつけています。世界にあまたあるワインの最高峰といえるでしょう。

世界の頂点に迫る完璧な芸術品、偉大なクラシック・ブレンド

ハーラン・エステートは不動産事業で成功を収め、ナパで壮麗なリゾート・メドウッドを経営するビル・ハーランが「オークヴィルからフランスの格付け第一級に匹敵するカリフォルニア・ワインを造る」というヴィジョンの基に1984年に設立された。

当時のナパは平地での葡萄栽培が常識だったが土地選びに15年かけた地道な研究と調査で「偉大なワインは斜面の畑から生まれる」との結論に達し、オークヴィルの西の丘陵にある97ヘクタールの土地を切り開き、海抜68mから374mの北向き、北東向き斜面に点在する伝説的な自社畑を造成し、ヨーロッパが何百年もかかって培ってきた伝統と技術を、歴史に学び、科学的リサーチを駆使することにより新旧世界の差を一気に縮めた。

最新技術を結集したワイナリーと地下セラーを持ち、伝統と革新の融合でワインを造りだしている。

2021年、ビル・ハーランは会長職に就き、息子ウィルに会社の経営を引継いだが、マネージング・ディレクターにドン・ウィーバー、ディレクター・オブ・ワイングローイングはボブ・レヴィ、醸造はコーリー・エンプティング、ヴィンヤード・オペレーションはメアリー・マー。

2024年に創業40周年を迎えるが創業以来主要メンバーがほぼ同じということが大きな強みとなっている。

ワイナリー情報

オークヴィル西斜面から丘陵に食い込むようにUの字に広がるハーランの畑 オークヴィルの森林の中・急斜面に畑を開墾・植樹した先駆者である。※ワイナリー非公開

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