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カベルネ・ソーヴィニヨン ベクストファー・ミズーリ・ホッパー 2021

Cabernet Sauvignon Beckstoffer Missouri Hopper Vineyard

生産者: フェ マン

Fait-Main

希望小売価格 35,000 円(税別)

ヴィンテージ 2021年
容量 750ml
タイプ 赤ワイン
味わい フル・ボディ
主要品種 カベルネ・ソーヴィニヨン100%
ブレンド品種
原産国名 アメリカ
地方名 カリフォルニア
AVA ナパ・ヴァレー/ Napa Valley
ネステッドAVA、他 オークヴィル/ Oakville
ベクストファー ミズーリ・ホッパー ヴィンヤード/ Beckstoffer Missouri Hopper Vineyard
備考 限定数入荷

詳細データ MORE

ワインメーカー ブノワ・トゥケ/ Benoit Touquette
醸造 仏産樽にて樽発酵・16~18か月樽熟成(新樽率85%)、一部ステンレス・タンク醗酵
熟成
土壌
サスティナブル認証
評価
キャップ コルク
アルコール度数 14.8%
品番 1FAMM32121
JAN 無し
入数 6
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コメント

ミズーリ・ホッパーはオークヴィルAVAの南に位置し、ジョージ・ヨント、チャールズ・ホッパー、ブルース・ケルハムと引き継がれ1996 年にベクストファーが取得した歴史的な畑。ヴァイン・ヒル・ランチに接する区画から造る。仏産樽(新樽85%)16-18か月熟成。黒系果実、チョコレート、タバコの凝縮した香りと熟したジューシーさと、繊細な花の香り。エネルギーと魅力に満ち、タンニンは滑らかで、パワフルでありながらエレガント。

ヴィンテージ情報

寒く乾燥した冬に始まり干ばつ状態のまま春へと続いたため、開花は僅かに遅れた。
しかし十分な日照と穏やかな夏と秋の気候により収穫時までゆっくりと着実に成熟し、しっかりとした構造とエネルギー、そして優雅さを湛えた果実をとなった。
非常に乾燥し収量が少なかったヴィンテージゆえにしっかりとした凝縮感のあるワインとなった。
且つフレッシュで優雅な香りとたっぷりとした果実味を備えています。
既に素晴らしいエレガンスを示しているが、今後も長く美しく熟成するでしょう。

テクニカル情報

栽培:カバークロップを使用することで、春の土壌の水分を減らしている。
4月の芽吹きの後にカバークロップを鋤きおこし土壌の栄養分とする。
慎重に設定された畝の向きにより葡萄樹には両側か均等に陽が当たる。
また、葉で果実に影を造り強い日差しから実を守っている。

醸造・醗酵:基本的な醸造過程は、100%仏産樽熟成、約85%の新樽を使い、樽はタランソ、ダルナジューがメインでシルヴァンも少々使用。
樽熟成期間は約16-18か月。
ワインは可能なかぎり表現力を高めるため、無濾過、無清澄。
また、フレッシュでテクスチャーがあり、個性的でエネルギーに満ちたワインを目指し、SO2添加や澱引きは最小限に抑えている。
ラス・ピエドラス・ヴィンヤード同様、アロマの複雑さだけでなく、ストラクチャーと完全な味わいを得るためにClone 4とClone 337使用。
別々にステンレスタンクで発酵させ、ブレンド。

テイスティング・コメント

美しい縁取りと柔らかくシルキーな丸みを持った驚くほどフレッシュで魅力的なカベルネ。
スパイスのアクセントの効いた濃い赤い果実の複雑な香り。
可憐な花と仄かなグラファイトのニュアンスが、たっぷりとした新鮮な赤系果実と芯にある黒系果実の味わいを支える。
力強く優雅で風味豊かな凝縮した味わいはオークの風味と完璧に調和する。

畑情報

数あるナバ・ヴァレーの銘醸ワインを造り出してきた「ベクストファー・ヴァインヤーズ」。

トカロン、ドクター・クレイン、ジュルジュⅢ、ラス・ピエドラス (LPV)、そしてこのミズーリ・ホッパーなどから著名ワイナリーが求めてやまない秀逸な葡萄を作っている。

ミズーリホッパーの古木

ミズーリ・ホッパーはヨントヴィルの町の北、オークヴィルAVAに位置し、もともとはヨントヴィルの町の名前の由来となったジョージ・C・ヨントが所有していた広大な土地の一部だった。

1877年にチャールズ・ホッパーが購入し、娘のミズーリが葡萄畑にしたのが始まり。

1960年にブルース・ケルハム氏が、後に伝説となるヴァイン・ヒル・ランチの一部としてこの土地を購入した。

1996年にベクストファーがケルハム家から購入。

1997年から1999年にかけて大部分を植え替えた。

2002年には、農地以外の開発を永久に禁止する保護地役権に特定された。

ト・カロンからはわずか1.6キロほど南だが、サン・パブロ湾からくる冷気を受け、より冷涼。

土壌は主にポロポロとした粘土質のローム土壌。マヤカマス山脈から流れてきた土砂が堆積している、山側は砂利質が比較的深い。

フェ・マンに使われる葡萄は、ヴァイン・ヒル・ランチに隣接するブロックBとCから収穫される。

ブノワがこの畑を知ったのはチャリティーオークションのために、ここの葡萄からワインを造ったのがきっかけ。2018年が初ヴィンテージ。

FAIT-MAIN フェ・マン

ブノワ・トゥケ(レアムのワインメーカー)自身のブランド。「フェ・マン」はフランス語で手造りの意味。ナパカベを手造りで仕上げる。

Santa Maria Valley

Fait-Main フェ・マン

ブノワ・トゥケ(フランス出身)は無名であったレアム・セラーズをパーカー100 点連発のワイナリーに仕立てあげた立役者であり現在ナパ・ヴァレーの注目株。「人から渡されたものでなく、自分自身の手で一から造りたい。自分を極限まで追い込み、そこから初めて自分の本当の実力がわかる。そんなワインを「手造り」したい。」とブノワは語る。家族経営で、アシスタント・ワインメーカーもなく、営業担当者もいない。まさ自分自身と、家族、最小限のスタッフのみの「手造り」で造られる。フェ・マンのラベルにはブノワの出身地フランス・リオンの紋章が描かれている。自分自身の出自を明らかにし、ナパ・ヴァレーの出自をはっきりとさせたワインを造りたい思いから選ばれた。

ブノワがフェ・マンについて語る。

「人から渡されたものでなく、自分自身の手で一から造りたい。自分を極限まで追い込み、そこから初めて自分の本当の実力がわかる。

そんなワインを「手造り」したいとフェ・マンを始めました。 何かピンとくるものがあると、(例えば素晴らしい畑、魅力的な人、適切なタイミング)それがどんなにリスキーでも、ワイナリーで 眠れない夜が続くことになっても、チャレンジしてしまいます。

ワイン造りはライフスタイルのひとつという人もいるでしょうが、私にとってワイン造りは私の全てで、私の活力源です。家にいても、 ワイナリー、葡萄畑、将来的な可能性のことを考えてしまい、ゆっくり休むことができません。 フェ・マンは、そんな私の性格から生まれたワインです。 ワイン造りにおいては小さな決断の積み重ねが「良いワイン」と「偉大なワイン」の差になります。

様々な決断 ~ 灌漑の量やタイミ ング、剪定の時期や程度、熱波が来た時の栽培管理、適切な収穫のタイミング、醸造やブレンドの割合など細部に至るまで正確さを 追求することで、私のビジョンと感性を反映したワインを造ることができると信じています。 フェ・マンは私が関わるワイン・プロジェクトの中でも最も小さく、家族経営で、アシスタント・ワインメーカーもなく、営業担当 者もいない。まさに私自身と、家族、最小限のスタッフのみの「手造り」で造られています。」

フェ・マンのラベル

「私の出身地であるフランス・リオンの紋章が描かれています。

ワインをテイスティングする時、その出自(どの畑で、どんなテロワールで、誰が栽培し、誰が造ったか)がとても重要であるように、人においても同じことが当てはまると考えます。

フェ・マンのボトルには私自身がどこで生まれ、どこで育ち、私の根幹には何があるかを表したいと思っています。

18 歳まで食の都リオンで育ち、ブルゴーニュやローヌにも近く、また子供のころから母の故郷であるボルドーを休暇毎に訪れていました。

大学はボルドーに進み、卒業後もシャトー・クーアン・リュルトン等で働きながら28 歳までボルドーで過ごしました。

その様な私の出自(フランス)を表すラベル・デザインを選びました。」

Benoit Touquette ブノワ・トゥケ

子供の頃は戦闘機のパイロットかエンジニアを目指していた。

しかし、学費を稼ぐために移動式のボトリングラインで働いていた時に出会った、ワインメーカー達の情熱に圧倒されワイン造りへと針路変更。

ボルドー大学で醸造と化学で修士号を取得。

ボルドーでミッシェル・ロランの元で働いた後、カリフォルニアに派遣され、アンディ・エリクソンの元、ファヴィア、ハートウェル、オーヴィッド、スクリーミング・イーグル等、数々の伝説的なワインの醸造に関わる。

米国のワイン造りの自由さに感銘し定住。

2011 年にレアムのワインメーカーに就任。

2012 年ヴィンテージでパーカー100 点を2 種類、2013 年ヴィンテージでも3 種類のワインで獲得した。

現在トータルで13 回の100 点を獲得。無名だったワイナリーを100 点ゲッターに引き上げた、手腕が高く評価されコンサルティングも増え、今後の動向から目が離せない。

ブノワは優しいながら情熱溢れる人柄が多くの人を魅了する。

米国人の奥様と結婚。先日、ご子息が誕生。(2021/11/28)