希望小売価格 48,000 円(税別)
ヴィンテージ | 2021年 |
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容量 | 750ml |
タイプ | 赤ワイン |
味わい | フル・ボディ |
主要品種 | カベルネ・ソーヴィニヨン 100% |
ブレンド品種 | |
原産国名 | アメリカ |
地方名 | カリフォルニア |
AVA | ナパ・ヴァレー/ Napa Valley |
ネステッドAVA、他 | セント・ヘレナ/ St. Helena |
畑 | ベクストファー ラス・ピエドラス ヴィンヤード/ Beckstoffer Las Piedras Vineyard |
備考 | 限定数入荷 |
詳細データ MORE +
ワインメーカー | ブノワ・トゥケ/ Benoit Touquette |
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醸造 | 仏産樽にて樽発酵・16~18か月樽熟成(新樽率75%)、一部ステンレス・タンク醗酵 |
熟成 | |
土壌 | |
サスティナブル認証 | |
評価 |
キャップ | コルク |
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アルコール度数 | 15.2% |
品番 | 1FAMM36121 |
JAN | |
入数 | 6 |
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コメント
ヴィンテージ情報
寒く乾燥した冬に始まり非常に乾燥した状態のまま春へと続いたため、開花は僅かに遅れた。
しかし十分な日照と穏やかな夏と秋の気候により収穫時までゆっくりと着実に成熟し、しっかりとした構造とエネルギー、そして優雅さを湛えた果実をとなった。
非常に乾燥し収量が少なかったヴィンテージゆえにしっかりとした凝縮感のあるワインとなった。
且つフレッシュで優雅な香りとたっぷりとした果実味を備えています。
既に素晴らしいエレガンスを示しているが、今後も長く美しく熟成するだろう。
テクニカル情報
栽培:カバークロップを使用することで、春の土壌の水分を減らしている。
4月の芽吹きの後にカバークロップを鋤きおこし土壌の栄養分とする。
慎重に設定された畝の向きにより葡萄樹には両側から均等に陽が当たる。
また、葉で果実に影を造り強い日差しから実を守っている。
醸造・醗酵:100%仏産樽熟成、約75%の新樽を使い、樽はタランソ、ダルナジューを使用。
樽熟成期間は約16-18か月。
ワインは可能なかぎり表現力を高めるため、無濾過、無清澄。
また、フレッシュでテクスチャーがあり、個性的でエネルギーに満ちたワインを目指し、SO2添加や澱引きは最小限に抑えている。
アロマの複雑さだけでなく、ストラクチャーと完全な味わいを得るためにBlock D2のClone 4とBlock AのClone 337使用。
テイスティング・コメント
岩がちなラス・ピエドラス・ヴィンヤードからのワインは、卓越したフレッシュさ、バランス、ミネラル等の要素をヴェルヴェットのような口当たりが包み込む。
華やかなラズベリーやフローラルなアロマが広がり、火打石やグラファイトといったミネラルのニュアンスが見事に溶け合う。
口に含むと、生き生きとしたフレッシュさとエネルギーが際立ち、滑らかなタンニンとオークの風味が完全に調和する。余韻は長く続き、芳醇な赤系果実やモカの風味が幾重にも折り重なり、エレガントな印象を残す。
ベクストファー・ラス・ピエドラス・ヴィンヤード
セント・ヘレナのスプリング・マウンテンの麓に位置するベクストファー・ラス・ピエドラス・ヴィンヤードは、フェ・マンが最初に手掛けた畑。柔らかく肥沃な土地が広がるナパのヴァレー・フロアの中で、ラス・ピエドラスの岩が多く硬い土壌は異質な存在であり、その特徴はセント・ヘレナというよりもむしろボルドーを思わせる。フランス出身で、醸造家としてのキャリアをボルドーでスタートしたブノワ・トゥケにとって、故郷を彷彿とさせるこの畑が自身のワインブランドを立ち上げるインスピレーションとなった。

ラス・ピエドラスの古木
ラス・ピエドラス・ヴィンヤードの歴史は1840年代のメキシコ統治時代にまでさかのぼる。現在のセント・ヘレナAVAの呼称エリアで最初にブドウが植えられた畑とされる、カリフォルニア最古の畑のひとつ。1983年にベクストファー・ファミリーが取得し管理を始め、この畑には2つのクローンのカベルネ・ソーヴィニヨンを植え直した。

農園の労働者たちはこの畑をスペイン語で「小石」という意味の“ラス・ピエドラス”と名付けた。これまでのヴィンテージからも一貫して表れているように、この畑が生み出すワインは果実味と骨格の見事な調和を持ち、エレガントなミネラル感に包まれている。 ベクストファー・ヴィンヤーズはトカロン、ドクター・クレイン、ジュルジュⅢ、ミズーリ・ホッパー、そしてこのラス・ピエドラス (LPV)などから著名ワイナリーが求めてやまない秀逸な葡萄を作っている。
ブノワ・トゥケ(レアムのワインメーカー)自身のブランド。「フェ・マン」はフランス語で手造りの意味。ナパカベを手造りで仕上げる。

Santa Maria Valley
Fait-Main フェ・マン


ブノワ・トゥケ(フランス出身)は無名であったレアム・セラーズをパーカー100 点連発のワイナリーに仕立てあげた立役者であり現在ナパ・ヴァレーの注目株。「人から渡されたものでなく、自分自身の手で一から造りたい。自分を極限まで追い込み、そこから初めて自分の本当の実力がわかる。そんなワインを「手造り」したい。」とブノワは語る。家族経営で、アシスタント・ワインメーカーもなく、営業担当者もいない。まさ自分自身と、家族、最小限のスタッフのみの「手造り」で造られる。フェ・マンのラベルにはブノワの出身地フランス・リオンの紋章が描かれている。自分自身の出自を明らかにし、ナパ・ヴァレーの出自をはっきりとさせたワインを造りたい思いから選ばれた。
ブノワがフェ・マンについて語る。
「人から渡されたものでなく、自分自身の手で一から造りたい。自分を極限まで追い込み、そこから初めて自分の本当の実力がわかる。
そんなワインを「手造り」したいとフェ・マンを始めました。 何かピンとくるものがあると、(例えば素晴らしい畑、魅力的な人、適切なタイミング)それがどんなにリスキーでも、ワイナリーで 眠れない夜が続くことになっても、チャレンジしてしまいます。
ワイン造りはライフスタイルのひとつという人もいるでしょうが、私にとってワイン造りは私の全てで、私の活力源です。家にいても、 ワイナリー、葡萄畑、将来的な可能性のことを考えてしまい、ゆっくり休むことができません。 フェ・マンは、そんな私の性格から生まれたワインです。 ワイン造りにおいては小さな決断の積み重ねが「良いワイン」と「偉大なワイン」の差になります。
様々な決断 ~ 灌漑の量やタイミ ング、剪定の時期や程度、熱波が来た時の栽培管理、適切な収穫のタイミング、醸造やブレンドの割合など細部に至るまで正確さを 追求することで、私のビジョンと感性を反映したワインを造ることができると信じています。 フェ・マンは私が関わるワイン・プロジェクトの中でも最も小さく、家族経営で、アシスタント・ワインメーカーもなく、営業担当 者もいない。まさに私自身と、家族、最小限のスタッフのみの「手造り」で造られています。」
フェ・マンのラベル
「私の出身地であるフランス・リオンの紋章が描かれています。
ワインをテイスティングする時、その出自(どの畑で、どんなテロワールで、誰が栽培し、誰が造ったか)がとても重要であるように、人においても同じことが当てはまると考えます。
フェ・マンのボトルには私自身がどこで生まれ、どこで育ち、私の根幹には何があるかを表したいと思っています。
18 歳まで食の都リオンで育ち、ブルゴーニュやローヌにも近く、また子供のころから母の故郷であるボルドーを休暇毎に訪れていました。
大学はボルドーに進み、卒業後もシャトー・クーアン・リュルトン等で働きながら28 歳までボルドーで過ごしました。
その様な私の出自(フランス)を表すラベル・デザインを選びました。」

Benoit Touquette ブノワ・トゥケ
子供の頃は戦闘機のパイロットかエンジニアを目指していた。
しかし、学費を稼ぐために移動式のボトリングラインで働いていた時に出会った、ワインメーカー達の情熱に圧倒されワイン造りへと針路変更。
ボルドー大学で醸造と化学で修士号を取得。
ボルドーでミッシェル・ロランの元で働いた後、カリフォルニアに派遣され、アンディ・エリクソンの元、ファヴィア、ハートウェル、オーヴィッド、スクリーミング・イーグル等、数々の伝説的なワインの醸造に関わる。
米国のワイン造りの自由さに感銘し定住。
2011 年にレアムのワインメーカーに就任。
2012 年ヴィンテージでパーカー100 点を2 種類、2013 年ヴィンテージでも3 種類のワインで獲得した。
現在トータルで13 回の100 点を獲得。無名だったワイナリーを100 点ゲッターに引き上げた、手腕が高く評価されコンサルティングも増え、今後の動向から目が離せない。
ブノワは優しいながら情熱溢れる人柄が多くの人を魅了する。
米国人の奥様と結婚。先日、ご子息が誕生。(2021/11/28)

ベクストファー・ラス・ピエドラス・ヴィンヤードは、ナパ・ヴァレーのセント・ヘレナに位置する歴史ある畑であり、岩の多い硬質な土壌が特徴である。この特異な土壌はボルドーを彷彿とさせ、フランス出身の醸造家ブノワ・トゥケが自身のワインブランドを立ち上げる契機となった。1840年代にブドウが植えられたカリフォルニア最古の畑の一つであり、1983年にベクストファー・ファミリーが取得し、2種のカベルネ・ソーヴィニヨンを植え直した。
農園の労働者たちは、この畑をスペイン語で「小石」を意味する「ラス・ピエドラス」と名付けた。この畑のワインは、果実味と骨格が見事に調和し、エレガントなミネラル感を備えている。ラズベリーやフローラルなアロマに加え、火打石やグラファイトのニュアンスが溶け合う。味わいはフレッシュさとエネルギーに満ち、滑らかなタンニンとオークの風味が一体となる。余韻は長く続き、赤系果実やモカの風味が幾重にも重なり、洗練された印象を与える。