ピノ・ノワール サンタ・クルーズ・マウンテンズ 2021

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ドメーヌ・エデンはロス・ガトス・クレイ・ローム土壌で、クローンはディジョンの777, 667, 828が栽培されている。畑は北東向きで日照量が豊富。
環境保全型農法とドライ・ファーミングを用いて低収量を実践している。
ほんの2キロ先にあるマウント・エデンの畑はフランシスカン・シェール土壌で、クローンはマウント・エデン、カレラ、スワン、ポマールが栽培される。
このクローンをモザイク用にブレンドすることにより、ドメーヌ・エデンはより果実味が前面に出て、リリースしたてから飲みやすいワインでありながら、マウント・エデンの要素も加わり、カリフォルニアらしい果実とクラッシックなエレガントなピノ・ノワールがバランスしている。
イギリス王室を離脱したサセックス侯爵ヘンリー(当時はヘンリー王子)と元米女優メーガン・マークルが2018年5月に開いた結婚式の晩餐会に新世界を代表してDomaine Eden Pinot Noir Santa Cruz Mountains2014年が選ばれて供された。この話題で一時入手困難な程品薄になった時期があったが、今は安定している。

テクニカル情報

収穫：9月2日に収穫を開始し、9月30日に終了した。
醸造・熟成：マウント・エデン・ヴィンヤーズと同様の手法を取り、第一次、第二次とも自然酵母での発酵。(全房発酵15%)ブルゴーニュ・スタイルの2-5年使いの樽にて11ヶ月熟成。無濾過、人工的な清澄無しに瓶詰め。
自然酵母のみ使用して清澄、濾過しないというのは非常にリスキーであるが、成功すれば素晴らしい結果を手にすることができる。

ヴィンテージ情報

2021年は乾燥した厳しい気候条件であったが、ドメーヌ・エデンの畑は安定したピノ・ノワールの収量を確保することができた。樹齢の高いブドウの樹は長年をかけ地中深くまで根を張っており、このような年でも順調に生育を続けた。

テイスティング・コメント

カレースパイス、カルダモン、イチゴの明るく生き生きとしたアロマを放つ。ミディアムボディで、ラズベリーや森林を思わせる風味が広がる。木々に囲まれた畑の特徴を反映した味わい。熟成によってさらに魅力を増すであろう。