希望小売価格 14,000 円(税別)
ヴィンテージ | 2022年 |
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容量 | 750ml |
タイプ | 赤ワイン |
味わい | ミディアム・ボディ |
主要品種 | ピノ・ノワール100% |
ブレンド品種 | |
原産国名 | アメリカ |
地方名 | オレゴン |
AVA | ウィラメット・ヴァレー/ Willamette Valley |
ネステッドAVA、他 | エオラ-アミティ・ヒルズ/ Eola-Amity Hills |
畑 | マージョリー・ヴィンヤード/ Majorie Vineyard |
備考 |
詳細データ MORE +
ワインメーカー | スティーブ・ドナー/ Steve Doerner |
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醸造 | 全房発酵48%、天然酵母のみで醗酵 |
熟成 | 仏産樽(新樽率36%)にて澱と共に17か月熟成 |
土壌 | |
サスティナブル認証 | |
評価 | 90P以上 |
キャップ | コルク |
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アルコール度数 | 13.5% |
品番 | 2CRII53122 |
JAN | 851573001037 |
入数 | 6 |
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コメント
クリストムはシングル・ヴィンヤードでテロワールの特徴を引き出したワイン造りを身上とする。
ヴィンテージ情報
2022年のヴィンテージは、ウィラメット・ヴァレーらしい冷涼で湿った気候から始まった。その後、2月から3月にかけて季節外れの暖かさとなり、比較的早い萌芽を迎えた。4月中旬に寒気が流れ込みヴィラメット・ヴァレーの多くでは霜の被害が出たが、幸いクリストムでは大きな被害はなかった。夏から秋にかけて温暖な日々が続き長い生育期間を確保出来た。葡萄は十分に完熟し、今までのクリストムの歴史の中でも2015年に続き温かいヴィンテージとなった。
テクニカル情報
クローン:ポマールとヴェーデンズヴィルが多く、ディジョン(114,115,777)は少量。
醸造方法:手摘みによる収穫。48%全房発酵。自然酵母のみ使用。仏産樽(新樽率36%)で澱と共に17ヶ月熟成。無清澄・無濾過で瓶詰。
テイスティング・コメント
乾燥タイムや青唐辛子(ポブラノ)のような複雑な風味と、ラズベリー、レッドチェリー、土っぽさをまとった野生のベリーなどの明るい赤系果実の香りが特徴である。ハーブや赤系果実のニュアンスは味わいの中でも続き、クランベリーやドライブルーベリーも加わる。しなやかなタンニンとフレッシュな酸がバランスと骨格を与え、上品な仕上がりとなっている。
97P JamesSuckling.com by Jim Gordon, March 2025
力強い骨格と凝縮感のあるワイン。色合いは深く、黒系果実や穏やかなスパイスのニュアンスが広がる。ビターチョコレートのアクセントが加わることで、口当たりにしっかりとしたグリップを生む。さらに、スモーキーな香りに胡椒やグリルしたハーブのニュアンスが感じられる。
今飲んでも十分楽しめるが、2029年以降が飲み頃である。
マージョリーは創業者ポール・ゲリーの母の名前がつけられた3.4ヘクタールの自社畑で、土地を購入した時に既にブドウ樹が植えられており(1982年植樹)、エオラ・アミティ・ヒルズの中でも最も古い畑の一つに数えられています。
コロンビア・リヴァー玄武岩の上にサウム、ウィツェル、ヤムヒル土壌が堆積する水捌けの良い東向きのなだらかなスロープ(標高151~189㍍の間)に、斜面に平行に段々畑のように北から南に植樹されており1ヘクタールあたり1,495本の植樹率はクリストムの他の畑より、少なく、ストレスが少なく凝縮感はやや少ないが、伸び伸びとした果実となります。
元々は自根のみでしたが、徐々に根からフィロキセラに感染するようになり、収量が激減してしまい、2004年にはフィロキセロに耐性のある台木を使って元植わっていたと同じクローンへの植え替えが行われ始めました。
2013年ヴィンテージには初期に植え替えの済んだ樹が成長し、植え替え10年樹がマージョリーのワインに加わりました。
マージョリーの生産量が元のように戻るまで、しばし樹の成長が待たれます。
4つの自社畑の中で最も赤い果実の味わいが強く、複雑味としっかりした骨格を持ち、4つの自社畑の中で最も人気が高く、その稀少性もあいまって、クリストムのファースト・レディーの呼び声が高いトップ・キュヴェ。
樹齢40年近い自根樹は残り僅か、植え替えた樹はもう少しで20年樹となり、最高キュヴェ・マージョリーにブレンドできる品質に成熟した葡萄樹も増えつつあり、マージョリーとしてのリリース量も少しずつ戻っていますが希少品であることには変わりありません。
世界品質オレゴン・ピノ・ノワールを牽引するスティーヴ・ドナーが造るエオラ-アミティ・ヒルズの明確な個性満載。

Eola-Amity Hills, Willamette Valley
Cristom Vineyardsクリストムヴィンヤーズ


クリストムはオレゴンでも指折りの優良なピノノワールの生産者で、特に注目すべきはそのワインメーカーのスティーヴ・ドナー氏。カレラでアシスタントワインメーカーとして創設期から10年以上の経験を積んだ後、オレゴンでクリストムを立ち上げようとしていたオーナーのポール・ギャリー氏の目指すワイン作りに賛同し、共に畑から一貫したワイン作りに取り組んでいます。現在、創業者ポールは引退し、クリストムの「トム」であるポールの息子がオーナーとなり、スティーブ・ドナーと共にテロワールの個性溢れるエオラ-アミティ・ヒルズで世代を継いで素晴らしいワインを造り続けている。
ウィラメット・ヴァレー/サブ・リージョンのエオラ-アミティ・ヒルズの中央東側に位置するクリストムの自社畑は、1980年代後半に植樹された自根の畑を取得し、創立者ポール・ゲリー、ワインメーカー/スティーブ・ドナー、ヴィンヤードマネージャー/マーク・フェルツにより1992年に設立。
現在ポールは引退し、息子のトムがオーナー&ワイングロワーとして畑仕事に精を出し、特徴ある畑の個性をより強調しクリストムを更に高い次元に引き上げ、更に次の世代に引き継ぐ為にも新たな土地の取得、新しい畑に取り組んでいる。

トム・ゲリー/オーナー&ワイングロワー
クリストムを語る時の重要なポイント1)特別なテロワール
畑は火山性玄武岩、鉄分を多く含む赤味がかったジョリー・ローム土壌、区画により表土の厚さや岩の含み具合が違い、その個性が区画により葡萄に現れる。
朝日を享受する東向き急斜面、コースタル・レンジの切れ目(ヴァン・ドゥーザー・コリドー)から吹き込む冷たい風の影響を受け、涼しいが丘を背にするため、頂上以外は直接風に当たらない(涼しすぎず、しっかりと熟す)のが、クリストムのテロワールで、高い評価を受ける特徴である。
その評価故にクリストムの周りには幾多のワイナリーが新しく畑を開墾している。
クリストムも一番標高の高いアイリーンの北側に新たな土地を取得し、畑を開墾「ポール(創業者名)」と命名。
この葡萄が成熟したワインになるのはまだ先の話ではあるが、既に素晴らしいポテンシャルを発揮している。

旧 ブランド・ロゴ
クリストムを語る時の重要なポイント2)ワインメーカーのスティーブ・ドナーとそのチーム
スティーブ・ドナーは、1992年創業当時からのワインメーカーで既に25年クリストムを造り続け、今の高い評価を築いてきた。
25年前オレゴンに移り住む前には14年間カリフォルニアのカレラでワインを造っていたが、移るきっかけは「もう少し小規模のところで丹精込めたワイン造りをしたい。」と思ったからとのこと。
新世界各地を回り、高品質ピノ・ノワールの高いポテンシャルを確信し、創業者ポール、マーク(ヴィンヤード・マネージャー)と共に25年に渡り精進し現在の確固たるクリストムの高評価を得てきた。
スティーブとマークは株の一部を持ち、共同オーナーでもある。
スティーブ・ドナーの手法は「ワインは畑から作られる」をモットーに、高品質の葡萄を、高い全房醗酵率で、自然酵母で醗酵させ、仏産樽複数メーカーで熟成しコンビネーションさせる。
ヴィンテージの個性を大切に、テロワール(土壌、樹齢、気候)を現し、深みとパワーはあるが、フィネスとエレガンスも兼ね備える複雑味のあるワインを造り続けている。
オレゴンのワインコミュニティの横の繋がりは広く、スティーブの周りはいつもワインメーカーの老若男女が会話をしに集まってくる。
スティーブも気軽に様々な事をシェアし、自分の意見も言い、多くがメンター(師匠)と仰いでいる。

スティーブ・ドナー/ ワインメーカー
畑は火山性玄武岩、鉄分を多く含む赤味がかったジョリー・ローム土壌、区画により表土の厚さや岩の含み具合が違い、その個性が区画により葡萄に現れる。

朝日を享受する東向き急斜面、コースタル・レンジの切れ目(ヴァン・ドゥーザー・コリドー)から吹き込む冷たい風の影響を受け、涼しいが丘を背にするため、頂上以外は直接風に当たらない(涼しすぎず、しっかりと熟す)のが、クリストムのテロワール
自社畑の中で一番古く、1982年植樹。創業者ポールがこの土地を買った時には植えられており、自根で台木を使っておらず、樹齢約35年の古樹も残るがほとんどが寿命を向かえ、10年前から徐々に古樹と同じクローンで植え替えが進んでおり、新しい樹は台木を使って植樹。古樹は収量が少なく、新しく植え替えられた区画もマージョリーの個性を形作る伝統的クローン・ポマールとヴェーデンズヴィルがしっかりと収量を抑えて栽培されており、生産量は非常に限られている。