生産者: コルギン セラーズ
希望小売価格 125,000 円(税別)
ヴィンテージ | 2021年 |
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容量 | 750ml |
タイプ | 赤ワイン |
味わい | フル・ボディ |
主要品種 | カベルネ・ソーヴィニヨン100% |
ブレンド品種 | |
原産国名 | アメリカ |
地方名 | カリフォルニア |
AVA | ナパ・ヴァレー/ Napa Valley |
ネステッドAVA、他 | |
畑 | ティクソン・ヒル・ヴィンヤード/ Tychson Hill Vineyard |
備考 | 100 parker point, Wine Advocate March 2024 by Joe Czerwinski |
詳細データ MORE +
ワインメーカー | アリソン・トージア/ Allison Tauziet |
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醸造 | |
熟成 | |
土壌 | エイケン火山性土壌、赤褐色の石や黒曜石を含む風化した火山岩や堆積土壌 |
サスティナブル認証 | |
評価 | 100P |
キャップ | コルク |
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アルコール度数 | 15.0% |
品番 | 1COLM52121 |
JAN | |
入数 | 3 |
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コメント
ティクソンヒル・ヴィンヤード
セント・ヘレナ市街地の少し北西、スプリング・マウンテンの裾野に位置する1.2ha地所は1881年にナパで初めての女性オーナー「ジョゼフィーヌ・ティクソン女史」により植樹され、ティクソン・セラーズとしてワインが造られた歴史的な畑である。
禁酒法時代には葡萄は抜かれ、その後幾つかの区画に分けられ、何人かの違うオーナーが所有したが、1997年にアン・コルギンが1.2haの区画を獲得しジョゼフィーヌに敬意を表して「ティクソン・ヒル」と命名。
2000年が初ヴィンテージ。
その後改植を行い、2007年に丘上部の0.4haを、2014年に一番南側の0.8haを取得(現在2.4ha)。
何といってもこの畑の特徴は土壌にあり、ナパ・ヴァレーでは珍しいエイケン火山性土壌に、赤褐色の石や黒曜石を含む風化した火山岩や堆積土壌の複合でとびぬけて薫り高いアロマを授ける。
朝日を享受する東向きの斜面にあり、極めて優美なコルギンが目指すワインの特徴を表現。
味わいは凝縮した力強さとエレガンスを兼ね備える仕上がり。
極めて優美な様々なアロマが幾重にも重なる。クレーム・ド・カシス、燻したベーコン、土や鉱物のニュアンス、ブラックベリーや切りたての生花のアロマが鼻腔や舌を刺激する。
まろやかな余韻が長く続き、華やかなアロマと味わいが何度も繰り返して押し寄せる「宝石箱の様なワイン」とアン・コルギンは表現する。
2014年に取得した区画を含む0.9haの「Josepine’s
Hillジョセフィーヌ・ヒル」と呼ばれる北向きのスプリング・マウンテンに繋がる斜面の区画は涼しさと厳しい斜面に植わるストレスから長いハングタイムが取れる。
この区画が近年ブレンドに加わったことにより深い味わいのニュアンスを更に加味している。
ティクソン・ヒルの初パーカー100点は2002年、その後2012年、2013年、2015年、2019年、2021年で100点を獲得。
優美さと薫り高さを体現するワインでありながら(フィネスとエレガンスのワインでありながら)、パーカー100点を連発する類い稀なワイン。


ヴィンテージ情報
2021年は、非常に豊かな個性と凝縮感を持つ葡萄を収穫できた。
冬季の降雨量は平年の半分程度しかなかった為、水分が少ない土壌の温度は早い段階で上昇し、樹の生育は例年以上に早いペースで進んだ。6月下旬に1度の非常に暑い日があったものの、それ以降の夏は穏やかに推移したが、9月中旬にもう一度非常に暑い日が続き、成長は速い速度に拍車がかかり、9月から10月にかけて例年より早めの収穫となった。
2021年は土壌の水分量が低かったため、樹がどのように栄養素を取り入れるかを確認することが重要であった。適切な栄養素とミネラルを含む健康な土壌は、収穫時の品質を確保し、当年のヴィンテージだけでなく、次のシーズンの成育にも大きな影響を与える。土壌の微生物環境を活性化させるコルギンの長年の取り組みは、2021年ヴィンテージで大きな成果を上げた。毎年カヴァークロップを土壌に掻き込むことで、オーガニック・コンポスト(有機堆肥)や大気中の窒素を取り込み土壌の微生物環境を活性化させてきた。この取り組みが環境保護に寄与すると同時に、葡萄の樹の持続可能性と品質を高めることになっている。
コルギンにとって2021年は平均すると穏やかな気候となった為、独特の地形と気候条件による影響を受け、複雑で、深く心に残るワインに仕上がっている。全ての区画で非常に状態の良い葡萄が収穫された。果実からはあらゆる要素が引き出され、少量の降雨で育った小粒のブドウは、色味や風味が濃厚で、香り、口当たり、味わいのすべてがバランスよく整い、ミネラル感や特徴的なオレンジの花香り、「自然の息吹」を感じさせるニュアンスが最大限に引き出され、品種本来の個性が自然にワインの中に溶け込んでいる。
テイスティング・コメント
新鮮な摘みたての果実のように瑞々しさが溢れるワイン。 ラズベリー、ブラックベリー、そして甘く熟したチェリーの香りが弾けるように広がり、繊細なドライフラワーやほのかなお香のニュアンスが折り重なる。2021年は、複雑な香りの層をひとつひとつ探るように楽しめる魅惑的な仕上がり。 シルキーでなめらかなタンニンが口中を包み込み、生き生きとした酸がワインに爽快なバランスをもたらす。 芳香に満ち、長く続く余韻には、この優れたヴィンテージがもたらした新鮮さと力強さが見事に表現されている。
100 parker point, Wine Advocate March 2024 by Joe Czerwinski
2025
見事な豊かさと凝縮感が持ち、生き生きとしたエネルギーに満ちている。ダークチョコレートやブラックチェリーが香り、ローリエの風味が立体感を与える。贅沢な味わいは、土壌由来のミネラルやレッドラズベリーのニュアンスと共に、優雅で長い余韻へと続く。
世界の偉大なワインの多くに共通するように、このワインもまた、熟度と瑞々しさ、果実味と土っぽさ、濃密さと活力といった一見矛盾するような要素が調和し、優美な全体像を形作っている。
ティクソン・ヒル
セント・ヘレナ市街地の少し北西、スプリング・マウンテンの裾野に位置する1.2ha地所は1881年にナパで初めての女性オーナー「ジョゼフィーヌ・ティクソン女史」により植樹され、ティクソン・セラーズとしてワインが造られた歴史的な畑である。
禁酒法時代には葡萄は抜かれ、その後幾つかの区画に分けられ、何人かの違うオーナーが所有したが、1997年にアン・コルギンが1.2haの区画を獲得しジョゼフィーヌに敬意を表して「ティクソン・ヒル」と命名。
植樹率:カベルネ・ソーヴィニョン100%

ティクソン・ヒルの斜面上から、当時と同じように再建した建物を望む

1886年にナパ・ヴァレーで初めて女性によるワイナリーが造られた当時の畑と馬に乗るジョゼフィーヌ・ティクソン。
“ネオ・クラシカル”魅惑のアン・コルギンの情熱とカリフォルニア・カルトワインの中でも妥協なき優美さへの探究

Pritchard Hill, Napa Valley
Colgin Cellarsコルギン・セラーズ


オーナーのアン・コルギン女史は、1992年コルギン・シュレイダー・セラーズを設立。前夫フレッド・シュレイダー氏と離婚後はコルギン・セラーズとなり、現在は再婚し夫ジョー・ウェンダー氏と共に、ロバート・パーカーに「葡萄栽培の桃源郷」と言わしめたプリチャード・ヒルにあるナンバー・ナイン・エステートにて究極の優美さを目指したワインを紡ぎ出す。この自社畑からのワインと、ナパのトップクラス畑の買い葡萄によるワインは、違うテロワールからであっても「コルギンの優美さ」をまといパーカー100点を連発するワインが造られる。2017年にルイ・ヴィトン・モエ・ヘネシーグループの傘下に入り、ラグジュアリー・ブランドの名声を得る。2018、2019VTGと続けてIXレッドとティクソンヒルがパーカー100点を獲得。
アン・コルギン
オーナー・アン・コルギン女史と夫のジョー・ウェンダー氏(銀行投資家であり、膨大なプレミアム・ワインのコレクター)は、2002年には、ブルゴーニュ・ボーヌの伝統あるメゾン・カミーユ・ジローを買収し、オールド・ファッションのメゾンに、有望な醸造家・ダヴィッド・クロワ氏(Domaine des Croix)を配し、近代的な設備を導入。
昔ながらの個性を保ちつつ、現代にあったメゾンに復活させている。
二人のワインに対する情熱は留まるところを知らず、最高品質のワインを造ることに真摯な姿勢を貫き続けている。
2017年にルイ・ヴィトン・モエ・ヘネシーグループの傘下に入り、夫妻は40%の株を保有し続け、体制はそのままに資金力のバックとラグジュアリー・ブランドの名声を得る事となった。
最高のテロワールはCh.シュヴァル・ブラン、Ch.ディケム、Dm.クロ・デ・ランブレイと並び称される。

アン・コルギン

ジョー・ウェンダー
ニール・ベルナルディ (マスター・オブ・ワイン)
2023年よりCOO/最高執行責任者に就任。
ワイナリーの日々の運営を監督し、ビジネスのあらゆる側面で、会長兼創業者であるアン・コルギン、CEOのジョー・ウェンダーと密に連携し、コルギン・セラーズの卓越した伝統を守りながら、革新と成長を推進している。
カリフォルニア北部生まれ、イタリア・フィレンツェで短期間過ごした後、UCデイビスでイタリア語を学んでいる最中に、ワイン学科に魅了され、間もなく醸造学と葡萄栽培学に興味を広げ、最終的にイタリア語の学士号と葡萄栽培学および醸造学の理学士号を取得した。
コルギンの前は、ダックホーン・ポートフォリオで15年間、ワイン・メイキングのリーダーシップ・ポジションを歴任。
ポール・ロバーツ退任後のコルギン・セラーズを引き継ぐものとして大抜擢され、その手腕を振い、アン・コルギンが目指す究極のエレガンス、世界のラグジュアリー・ブランドを継続するキーパーソンとなっている。

アリソン・トージア(ワイン・メーカー)
醸造化学専攻。
ボルドーにて学んだ後、帰国。ファー・ニエンテにて創業者ジル・ニッケル引退前に師事を受ける。 2005年よりコルギンのアシスタント・ワインメーカーとなり、オーナー・アン・コルギンにその才能を買われワイン・メーカーに就任。ポール・ロバーツ社長と共に究極のエレガンス「コルギン・セラーズ」の信念を体現している。
Four Wines (現在4つのワインがラインナップ)
- ● IX Estate/ナンバー・ナイン・エステート
(自社畑・プリチャード・ヒル 6.47 ヘクタール)
植樹率:カベルネ・ソーヴィニヨン63 %、メルロ20%、カベルネ・フラン11%、プティ・ヴェルド6%) - ● IX Estate Syrah/ナンバー・ナイン・エステート シラー
(自社畑・プリチャード・ヒル 1.61 ヘクタール)
植樹率:シラー100% - ● Cariad/カリアド
(セント・ヘレナ市街地の西、なだらかな斜面にある3.18 ヘクタールの区画から。)
植樹率:カベルネ・ソーヴィニヨン53 %、メルロ30%、カベルネ・フラン8%、プティ・ヴェルド9% - ● Tychson Hill/ティクソン・ヒル
(セント・ヘレナ市街地の北、スプリング・マウンテン裾野にある1.21 ヘクタールの区画から)
植樹率:カベルネ・ソーヴィニヨン100 %
Promised Land 約束の地 ~プリチャード・ヒル~
ナパ・ヴァレー中央部の東側山斜面にあるレイク・ヘネシーの南側に広がるプリチャード・ヒルには、綺羅星のごとく輝くワイナリーが、畑の開墾に膨大な労力をかけて、類まれなるワインを造り出している。
コルギン、シャペレ、ブライアント・ファミリー、デヴィット・オーサー、オーヴィッド、コンティニュアム、ロング、ブランド、メランソン・・・。
有名ワイナリーやこれから注目を集めるワイナリー様々である。

大きな岩が地中にあるこの地を開墾するには金額的に膨大な投資が必要である。
ワイナリーの設備、ヴィンヤード・マネージャーやワイン・メーカー、有能なスタッフにも投資を惜しまず、情熱と忍耐力を持ち、夢を現実にする強い意志を持つオーナーのみに与えられる珠玉のワイン。
おのずとついてくる高い評価。約束の地でのワイン造りは誰にでもかなう夢ではない。
セント・ヘレナから東側の山斜面に車を進め、レイク・ヘネシーの南側に沿って走ると、このプロミスト・ランドへの入り口が見えてくる。
完璧に舗装された道、点在するリゾート地のような邸宅の数々。
ナパのビバリーヒルズに入る感である。
いや、ナパのグラン・クリュ街道となるかもしれない・・・。
セント・ヘレナの少し北、スプリング・マウンテンの裾野に位置する1.6ha地所は1881年にナパで初めての女性オーナー「ジョゼフィーヌ・ティクソン女史」により植樹された歴史的な畑である。1997年にアン・コルギン女史が0.4haの区画を獲得し。この土壌は、とびぬけて薫り高いアロマを授け、極めて優美なコルギンが目指すワインの特徴を表現する畑である。