印刷する

【限定品】シラー ナンバー・ナイン・エステート 2022

Syrah IX Estate

希望小売価格 65,000 円(税別)

ヴィンテージ 2022年
容量 750ml
タイプ 赤ワイン
味わい フル・ボディ
主要品種 シラー 100%
ブレンド品種
原産国名 アメリカ
地方名 カリフォルニア
AVA ナパ・ヴァレー/ Napa Valley
ネステッドAVA、他 プリチャード・ヒル/ Pritchard Hill
IX Estate /ナンバー・ナイン・エステート
備考 99p The Wine Independent by Lisa Perrotti-Brown, January 2025
98 parker point, Wine Advocate June 2025 by Joe Czerwinski

詳細データ MORE

ワインメーカー アリソン・トージア/ Allison Tauziet
栽培・醸造 全除梗、小型のステンレスタンク発酵、仏産樽熟成
土壌 大きな岩を破砕した小岩も含み、水はけの良い鉄分を含む赤みがかった火山性土壌と粘土質土壌が交じり合う
サスティナブル認証 サスティナブル・ファーミング
評価 90P以上
キャップ コルク
アルコール度数
品番 1COLL51122
JAN
入数 3

コメント

ナパ・ヴァレーの桃源郷と言われるプリチャード・ヒルの自社畑から、カリフォルニア最高格と評価の高いシラーが生み出される。自社畑のナンバー・ナイン・エステートにある4つの区画から造られ、それぞれの区画は違った特徴を備え、クローンと台木のコンビネーションもそれぞれ土壌や気象条件に合わせて最良のものを選んで植樹され、最終的にブレンドされる。

ナパ・ヴァレーのビバリーヒルズと呼ばれ、こだわりのプレミアム・ワインが造られる「プリチャード・ヒル」はAVAには指定されていないが極上のワイナリーが集まる。その中でもヘネシー湖を望む東向き急斜面ヴォカ・ヒルの自社畑「ナンバー・ナイン・エステート」の中で、シラーは4つの区画に植樹されている(ぞれぞれは0.4haずつ。計1.6ha)。4つの区画はそれぞれ違った特徴を備え、クローンと台木のコンビネーションもそれぞれ土壌や気象条件に合わせて最良のもの(フランス・ローヌ地方のコート・ロティとエルミタージュのクローン)を選抜。4つの区画は全く違う個性が表現されるので、別々に醸造され、最終的なブレンドで仕上げる。

味わいは、特に最初にグラスから立ち上がるオレンジの花の香りが顕著で、アタックからはパルマ・ハムのような少し塩分が感じられ、鴨のロースト、ダーク・チョコレートなどの味わいが次々と現れる。酸が全体を引き締め、決して濃いだけのカリフォルニア・シラーに留めず、最初のオレンジの香りが、最後の余韻にはマーマレードの様なニュアンスに変化していく。

新しいヴィンテージでも一時間前のデカンタで十分にその味わいが開き、今飲んでもその魅惑的な香りに打ちのめされる。また、硬いタンニンとがっしりした厚い味わいの凝縮から、10年以上の熟成も十分に楽しむことができる。

ヴィンテージ情報

2022年のシーズンは、近年でも稀な長く乾燥した冬から始まった。春先までの降雨量は平年並みで、10月にまとまった降雨と12月に初冬の雨があったが、その後2か月以上ほとんど雨が降らず、初期の雨では冬の乾燥を補いきれなかった。こうして畑は乾いた条件下でシーズンを迎えることとなった。

春先に行った計画的な灌漑と、4月のわずかな雨が土壌中の栄養素を活性化させた。さらにシーズンを通して有機肥料を施したことで、樹勢のバランスも整えられた。春の生育速度は前年とほぼ同じ流れをたどったが、土壌の水分不足が影響し、開花から果実の成長・成熟までが全体的に前倒しで進んだ。 7月末から8月末にかけては、朝の霧と午後の強い日差しというナパ・ヴァレーらしい気候が作用し、生育のテンポがやや落ち着いた。この環境によって果実は酸を保ちながらも、豊かな色調としっかりとした風味を蓄えていった。

シーズン全体を通じた丁寧なキャノピー管理と適切な灌漑が、夏後半の厳しい暑さを和らげる助けとなった。加えて、遮光クロスを用いることで果実を直射日光から守ることにも成功した。樹齢を重ねたブドウの樹、土壌管理へのこまやかな配慮、そして早い段階での生育開始が、繊細で研ぎ澄まされたフェノール成熟を導いた。こうした畑の状況を受け、醸造ではあえて優しい抽出に徹し、結果としてシルキーで丸みを帯びつつ、生き生きとしたエネルギーと畑ならではの個性を備えたワインへと仕上がった。

2022年の収穫は難しい局面もあったが、シーズン序盤に培われたポテンシャルのおかげで、驚くほどの深みと魅力的なアロマを備えたブドウを得ることができた。畑の回復力とチームの努力が、2022年ヴィンテージの質の高さに表れている。

テイスティング・コメント

リコリス、ハックルベリー、ブラックベリーの香りに溢れ、近年のヴィンテージの中でも特に外向的な印象を持つ1本。柑橘の花やスミレのフローラルなアロマが華やかに立ち上がり、グラファイトや砕いた岩のミネラル感が加わる。シャルキュトリーを思わせるニュアンスが、シラー ナンバー・ナイン・エステートの特徴であるセージの香りと調和している。シルキーでリッチなタンニンと豊かな風味がゆったりと口中に広がる。塩味を伴うミネラル感、複雑な旨味、酸味、果実味のすべての要素が調和し、ひとくちごとに満ち足りた味わいを与えてくれる。

99p The Wine Independent by Lisa Perrotti-Brown, January 2025
深い紫の色調で、グラスを軽く回すとクラシックなスミレやオレンジの花の香りが立ち上がる。ブラックチェリーのコンポート、ブルーベリージャム、シャルキュトリーの香りが中心となり、リコリスや野生のハーブのニュアンスが重なる。ミディアムからフルボディの味わいで、黒系・青系果実の風味にハーブなどの複雑な旨味が溶け込んでいる。柔らかな口当たりで、爽やかな酸味が途切れなく広がり、長く香り高い余韻が続く。見事な仕上がりである。

畑情報

極上のワイナリーが集まるプリチャード・ヒルにある自社畑の名前を「ナンバー・ナイン・エステート」と呼び、標高約335-427mのナパ・ヴァレーを見下ろす高台に50haの土地を所有。

巨石が埋まる急斜面を開墾し8haにカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド、シラーを1990年代後半に植樹。

この畑からは、2種類のワイン、Red WineとSyrahを造る。

ワイナリーもここにあり、コンパクトながら、醸造しやすいように細部にまで神経を配り、豪華で凝ったデザインの最新設備が備わる。

ナンバー・ナイン・エステート

もう一つの自社畑・セント・ヘレナにあるティクソン・ヒルとディビット・エイブリューのマドローナ・ランチから調達し造るカリアドもこのワイナリーに葡萄が持ち込まれ醸造される。

About the Producer

生産者情報

Colgin Cellars
コルギン セラーズ