生産者: コルギン セラーズ
希望小売価格 125,000 円(税別)
| ヴィンテージ | 2022年 |
|---|---|
| 容量 | 750ml |
| タイプ | 赤ワイン |
| 味わい | フル・ボディ |
| 主要品種 | カベルネ・ソーヴィニヨン主体約7割 (植樹率63%)ブレンドは毎年違う |
| ブレンド品種 | 植樹率メルロ(20%)、カベルネ・フラン(11%)、プティ・ヴェルド(6%) |
| 原産国名 | アメリカ |
| 地方名 | カリフォルニア |
| AVA | ナパ・ヴァレー/ Napa Valley |
| ネステッドAVA、他 | プリチャード・ヒル/ Pritchard Hill |
| 畑 | IX Estate /ナンバー・ナイン・エステート |
| 備考 |
100P JamesSuckling.com, February 2025 98+ parker point, Wine Advocate June 2025 by Joe Czerwinski 98+p The Wine Independent by Lisa Perrotti-Brown, January 2025 |
詳細データ MORE +
| ワインメーカー | アリソン・トージア/ Allison Tauziet |
|---|---|
| 栽培・醸造 | 小型のステンレスタンク発酵、仏産樽熟成約26か月 |
| 土壌 | 大きな岩を破砕した小岩も含み、水はけの良い鉄分を含む赤みがかった火山性土壌と粘土質土壌が交じり合う |
| サスティナブル認証 | サスティナブル・ファーミング |
| 評価 | 100P 90P以上 |
| キャップ | コルク |
|---|---|
| アルコール度数 | |
| 品番 | 1COLP51122 |
| JAN | |
| 入数 | 3 |
コメント
ナパ・ヴァレーのビバリーヒルズと呼ばれ、こだわりのプレミアム・ワインが造られる「プリチャード・ヒル」は、AVAには指定されていないが極上のワイナリーが集まる。
その中でも、ヘネシー湖を望む東向き急斜面ヴォカ・ヒルに位置する自社畑「ナンバー・ナイン・エステート」からはカベルネ・ソーヴィニヨン主体にボルドー品種をブレンドした究極のエステート・ワインが生まれる。毎年ブレンド比率は違うが、植樹率はカベルネ・ソーヴィニヨン63%、メルロ20%、カベルネ・フラン11%、プティ・ヴェルド6%、これらを精査してブレンドする。
ヴィンテージ情報
2022年のシーズンは、近年でも稀な長く乾燥した冬から始まった。春先までの降雨量は平年並みで、10月にまとまった降雨と12月に初冬の雨があったが、その後2か月以上ほとんど雨が降らず、初期の雨では冬の乾燥を補いきれなかった。こうして畑は乾いた条件下でシーズンを迎えることとなった。
春先に行った計画的な灌漑と、4月のわずかな雨が土壌中の栄養素を活性化させた。さらにシーズンを通して有機肥料を施したことで、樹勢のバランスも整えられた。春の生育速度は前年とほぼ同じ流れをたどったが、土壌の水分不足が影響し、開花から果実の成長・成熟までが全体的に前倒しで進んだ。 7月末から8月末にかけては、朝の霧と午後の強い日差しというナパ・ヴァレーらしい気候が作用し、生育のテンポがやや落ち着いた。この環境によって果実は酸を保ちながらも、豊かな色調としっかりとした風味を蓄えていった。
シーズン全体を通じた丁寧なキャノピー管理と適切な灌漑が、夏後半の厳しい暑さを和らげる助けとなった。加えて、遮光クロスを用いることで果実を直射日光から守ることにも成功した。樹齢を重ねたブドウの樹、土壌管理へのこまやかな配慮、そして早い段階での生育開始が、繊細で研ぎ澄まされたフェノール成熟を導いた。こうした畑の状況を受け、醸造ではあえて優しい抽出に徹し、結果としてシルキーで丸みを帯びつつ、生き生きとしたエネルギーと畑ならではの個性を備えたワインへと仕上がった。
2022年の収穫は難しい局面もあったが、シーズン序盤に培われたポテンシャルのおかげで、驚くほどの深みと魅力的なアロマを備えたブドウを得ることができた。畑の回復力とチームの努力が、2022年ヴィンテージの質の高さに表れている。
テイスティング・コメント
2022年は、鮮やかな果実味と華やかなフローラル、土壌由来の複雑さ、スパイス感が見事に調和している。カシスや赤スグリのクラシックなアロマに、繊細な花びらやベルガモットティーの香りが寄り添う。躍動感ある果実味がワインの核をなし、ハーブ、タバコ、ブイヨンのニュアンスが奥行きを引き立てている。滑らかで心地よいタンニンが口中に広がり、ほのかな塩キャラメルや黒胡椒の風味が食欲をそそる。伸びやかな余韻が長く続き、引き込まれるような魅力を備えつつ、目が覚めるような力強さも感じさせる。若いうちから注目すべきワインであり、数十年にわたりさらに深みと活力を増していくだろう。
100P JamesSuckling.com, February 2025
言葉を失うほどのワインである。偉大なクラシックワインを思い起こさせる。フルボディで、力強いタンニンとナパ・ヴァレーの気温が高いヴィンテージに見られる凝縮感を備える。一方で、張りと青系果実のニュアンスを保っており、この年の極端な気候の影響に左右されなかった山間部の赤ワインであることがうかがえる。余韻にはメントールやフレッシュなタイムの風味が漂う。魅惑的なワインで、2030年以降の飲み頃だが、今飲んでその偉大さを体感するのも素晴らしいだろう。
極上のワイナリーが集まるプリチャード・ヒルにある自社畑の名前を「ナンバー・ナイン・エステート」と呼び、標高約335-427mのナパ・ヴァレーを見下ろす高台に50haの土地を所有。
巨石が埋まる急斜面を開墾し8haにカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド、シラーを1990年代後半に植樹。
この畑からは、2種類のワイン、Red WineとSyrahを造る。
ワイナリーもここにあり、コンパクトながら、醸造しやすいように細部にまで神経を配り、豪華で凝ったデザインの最新設備が備わる。
ナンバー・ナイン・エステート
もう一つの自社畑・セント・ヘレナにあるティクソン・ヒルとディビット・エイブリューのマドローナ・ランチから調達し造るカリアドもこのワイナリーに葡萄が持ち込まれ醸造される。
About the Producer
生産者情報
Colgin Cellars
コルギン セラーズ

ナパ・ヴァレーの桃源郷と言われるプリチャード・ヒルの自社畑から、カルトの中でも際立って優美なワインとなる。カベルネ・ソーヴィニヨン主体にボルドー品種が競うかのよう個性をきらめかせ、幾重にも重なる複雑味はより深く、旨味としなやかなタンニンが折り重なる。驚くように長い余韻を持つ完璧なワインに仕上がり、若くても生き生きとした味わいを楽しめるが、熟成させることにより更なる深みと気品が生み出される。