生産者: コルギン セラーズ
希望小売価格 140,000 円(税別)
ヴィンテージ | 2014年 |
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容量 | 750ml |
タイプ | 赤ワイン |
味わい | フル・ボディ |
主要品種 | カベルネ・ソーヴィニヨン67% |
ブレンド品種 | カベルネ・フラン16%, メルロ12%, プティ・ヴェルド5% |
原産国名 | アメリカ |
地方名 | カリフォルニア |
AVA | ナパ・ヴァレー/ Napa Valley |
ネステッドAVA、他 | |
畑 | ナンバー・ナイン・エステート/ IX Estate |
備考 |
詳細データ MORE +
ワインメーカー | アリソン・トージア/ Allison Tauziet |
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醸造 | |
熟成 | |
土壌 | |
サスティナブル認証 | |
評価 | 90P以上 |
キャップ | コルク |
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アルコール度数 | 14.9% |
品番 | 1COLP51914 |
JAN | |
入数 | 3 |
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コメント
ヴィンテージ情報
2014年は、生育期を通して非常に穏やかな気候が続き、葡萄はゆっくりと成熟した。力強くダークで、ナパ・ヴァレーらしいハーブと土のニュアンスが溢れだしている。2013年に続き乾燥した年であるが、2月には雨が降り葡萄は一息つき、春・夏は極端な温度変化の無い温暖な気候が続き、コルギンの歴史の中でも早い収穫が8月29日から始まった。 発酵ではコルギンの特徴であるシルクの様に滑らかなタンニンが生み出され、瓶熟を経て2017年秋にリリース。2012VTGと同じくピュアな果実と酸がバランスした伝統的なナパ・ヴァレー赤ワインであり、2013VTGの非常に凝縮した果実の個性も併せ持つ。更に2014年は涼しいヴィンテージによく現れる複雑なアロマをも兼ね備えている。
テイスティング・コメント
ワインメーカー
アリソン・トージアのコメント
岩が多く、鉄分の多い斜面のテロワールと各品種の個性が十分に現れ、2014年は香り立つアロマとリッチで凝縮した味わいが魅力的に混ざり合っている。特に各区画の個性が良く現れ
ているのも2014年の特徴。クラッシックなナパ・ヴァレー カベルネが持つブラック・ベリーとチェリーのアロマに、プロヴァンス・ハーブのような華やかで様々な要素が混じりあう。
土壌由来の鉄分や砕けた岩のニュアンスが顕著に現れ、複雑な味わいに繋がっている。タンニンはシルクのようにしなやかで継ぎ目がなく、エレガンスと凝縮感の力強さの双方を兼ね備えている。
98+ Parker Point The Wine Advocate by Robert M. Parker Jr, October 2016
プリチャード・ヒルの急斜面の畑から、ボルドー・メドックのクラッシック・スタイルのワインが生み出された。2014年はカベルネ・ソーヴィニヨンが主体であるが、カベルネ・フランの比率が高く、今のメドックではとても少ないブレンド比率。
ヴァイオレット(すみれ)、森の土、赤土のニュアンスが顕著に現れている。ブルーベリー、ブラックベリーがグラスから心地よく立ち上がり、酸が適度に引き締めている。口あたりは滑らかで非の打ちどころがない。「もう一度3桁の点数を。」と思いつつも、現時点では付けないでおくが、25-30年は余裕で楽しめる程素晴らしい仕上り。
極上のワイナリーが集まるプリチャード・ヒルにある自社畑の名前を「ナンバー・ナイン・エステート」と呼び、標高約335-427mのナパ・ヴァレーを見下ろす高台に50haの土地を所有。
巨石が埋まる急斜面を開墾し8haにカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド、シラーを1990年代後半に植樹。
この畑からは、2種類のワイン、Red WineとSyrahを造る。
ワイナリーもここにあり、コンパクトながら、醸造しやすいように細部にまで神経を配り、豪華で凝ったデザインの最新設備が備わる。

ナンバー・ナイン・エステート
もう一つの自社畑・セント・ヘレナにあるティクソン・ヒルとディビット・エイブリューのマドローナ・ランチから調達し造るカリアドもこのワイナリーに葡萄が持ち込まれ醸造される。
“ネオ・クラシカル”魅惑のアン・コルギンの情熱とカリフォルニア・カルトワインの中でも妥協なき優美さへの探究

Pritchard Hill, Napa Valley
Colgin Cellarsコルギン・セラーズ


オーナーのアン・コルギン女史は、1992年コルギン・シュレイダー・セラーズを設立。前夫フレッド・シュレイダー氏と離婚後はコルギン・セラーズとなり、現在は再婚し夫ジョー・ウェンダー氏と共に、ロバート・パーカーに「葡萄栽培の桃源郷」と言わしめたプリチャード・ヒルにあるナンバー・ナイン・エステートにて究極の優美さを目指したワインを紡ぎ出す。この自社畑からのワインと、ナパのトップクラス畑の買い葡萄によるワインは、違うテロワールからであっても「コルギンの優美さ」をまといパーカー100点を連発するワインが造られる。2017年にルイ・ヴィトン・モエ・ヘネシーグループの傘下に入り、ラグジュアリー・ブランドの名声を得る。2018、2019VTGと続けてIXレッドとティクソンヒルがパーカー100点を獲得。
アン・コルギン
オーナー・アン・コルギン女史と夫のジョー・ウェンダー氏(銀行投資家であり、膨大なプレミアム・ワインのコレクター)は、2002年には、ブルゴーニュ・ボーヌの伝統あるメゾン・カミーユ・ジローを買収し、オールド・ファッションのメゾンに、有望な醸造家・ダヴィッド・クロワ氏(Domaine des Croix)を配し、近代的な設備を導入。
昔ながらの個性を保ちつつ、現代にあったメゾンに復活させている。
二人のワインに対する情熱は留まるところを知らず、最高品質のワインを造ることに真摯な姿勢を貫き続けている。
2017年にルイ・ヴィトン・モエ・ヘネシーグループの傘下に入り、夫妻は40%の株を保有し続け、体制はそのままに資金力のバックとラグジュアリー・ブランドの名声を得る事となった。
最高のテロワールはCh.シュヴァル・ブラン、Ch.ディケム、Dm.クロ・デ・ランブレイと並び称される。

アン・コルギン

ジョー・ウェンダー
ニール・ベルナルディ (マスター・オブ・ワイン)
2023年よりCOO/最高執行責任者に就任。
ワイナリーの日々の運営を監督し、ビジネスのあらゆる側面で、会長兼創業者であるアン・コルギン、CEOのジョー・ウェンダーと密に連携し、コルギン・セラーズの卓越した伝統を守りながら、革新と成長を推進している。
カリフォルニア北部生まれ、イタリア・フィレンツェで短期間過ごした後、UCデイビスでイタリア語を学んでいる最中に、ワイン学科に魅了され、間もなく醸造学と葡萄栽培学に興味を広げ、最終的にイタリア語の学士号と葡萄栽培学および醸造学の理学士号を取得した。
コルギンの前は、ダックホーン・ポートフォリオで15年間、ワイン・メイキングのリーダーシップ・ポジションを歴任。
ポール・ロバーツ退任後のコルギン・セラーズを引き継ぐものとして大抜擢され、その手腕を振い、アン・コルギンが目指す究極のエレガンス、世界のラグジュアリー・ブランドを継続するキーパーソンとなっている。

アリソン・トージア(ワイン・メーカー)
醸造化学専攻。
ボルドーにて学んだ後、帰国。ファー・ニエンテにて創業者ジル・ニッケル引退前に師事を受ける。 2005年よりコルギンのアシスタント・ワインメーカーとなり、オーナー・アン・コルギンにその才能を買われワイン・メーカーに就任。ポール・ロバーツ社長と共に究極のエレガンス「コルギン・セラーズ」の信念を体現している。
Four Wines (現在4つのワインがラインナップ)
- ● IX Estate/ナンバー・ナイン・エステート
(自社畑・プリチャード・ヒル 6.47 ヘクタール)
植樹率:カベルネ・ソーヴィニヨン63 %、メルロ20%、カベルネ・フラン11%、プティ・ヴェルド6%) - ● IX Estate Syrah/ナンバー・ナイン・エステート シラー
(自社畑・プリチャード・ヒル 1.61 ヘクタール)
植樹率:シラー100% - ● Cariad/カリアド
(セント・ヘレナ市街地の西、なだらかな斜面にある3.18 ヘクタールの区画から。)
植樹率:カベルネ・ソーヴィニヨン53 %、メルロ30%、カベルネ・フラン8%、プティ・ヴェルド9% - ● Tychson Hill/ティクソン・ヒル
(セント・ヘレナ市街地の北、スプリング・マウンテン裾野にある1.21 ヘクタールの区画から)
植樹率:カベルネ・ソーヴィニヨン100 %
Promised Land 約束の地 ~プリチャード・ヒル~
ナパ・ヴァレー中央部の東側山斜面にあるレイク・ヘネシーの南側に広がるプリチャード・ヒルには、綺羅星のごとく輝くワイナリーが、畑の開墾に膨大な労力をかけて、類まれなるワインを造り出している。
コルギン、シャペレ、ブライアント・ファミリー、デヴィット・オーサー、オーヴィッド、コンティニュアム、ロング、ブランド、メランソン・・・。
有名ワイナリーやこれから注目を集めるワイナリー様々である。

大きな岩が地中にあるこの地を開墾するには金額的に膨大な投資が必要である。
ワイナリーの設備、ヴィンヤード・マネージャーやワイン・メーカー、有能なスタッフにも投資を惜しまず、情熱と忍耐力を持ち、夢を現実にする強い意志を持つオーナーのみに与えられる珠玉のワイン。
おのずとついてくる高い評価。約束の地でのワイン造りは誰にでもかなう夢ではない。
セント・ヘレナから東側の山斜面に車を進め、レイク・ヘネシーの南側に沿って走ると、このプロミスト・ランドへの入り口が見えてくる。
完璧に舗装された道、点在するリゾート地のような邸宅の数々。
ナパのビバリーヒルズに入る感である。
いや、ナパのグラン・クリュ街道となるかもしれない・・・。
それぞれの品種が競うかのように個性をきらめかせ、幾重にも重なる複雑味はより深く、旨味としなやかなタンニンが折り重なる。驚くように長い余韻を持つ完璧なワインに仕上がっている。若くても生き生きとした味わいを楽しめるが、熟成させることにより更なる深みと気品が生み出される。