希望小売価格 56,000 円(税別)
ヴィンテージ | 2019年 |
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容量 | 750ml |
タイプ | 赤ワイン |
味わい | フル・ボディ |
主要品種 | カベルネ・ソーヴィニヨン100% |
ブレンド品種 | |
原産国名 | アメリカ |
地方名 | カリフォルニア |
AVA | ナパ・ヴァレー/ Napa Valley |
ネステッドAVA、他 | |
畑 | |
備考 | Parker Point 96+P Wine Advocate June 2022 by Joe Czerwinski |
詳細データ MORE +
ワインメーカー | マット・ジョンソン Matt Johnson |
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醸造 | 樽及び小容量のステンレスタンク発酵 |
熟成 | 仏産樽発酵20か月(新樽率60%) |
土壌 | |
サスティナブル認証 | |
評価 | 90P以上 |
キャップ | コルク |
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アルコール度数 | 14.8% |
品番 | 1BRAM42119 |
JAN | 無し |
入数 | 12 |
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コメント
テクニカル情報
醸造:樽発酵及び小容量の温度管理されたステンレスタンクで発酵。
仏産樽(新樽60%)にて20ヶ月間熟成。
(樽メーカー タランソーT5最高級樽5年乾燥材を使う、エルミタージュ、シルヴァン)
ヴィンテージ情報
2019年の始まりは歓迎すべき雨と涼しい気温で始まり、芽吹きと開花は遅めで、温暖な夏には熱波もなく、順調な生育状況条件が整った。
秋に入っても温かく、安定した熟成のペースで進み、最適なタンニンと成熟した果実は非常に満足のいくものとなった。
収穫は例年より遅く、10月にすべて行われた。
テイスティング・コメント
今まで造ってきた中で最高の出来栄えと言える。
オールスパイス、黒鉛、ブラックベリーのリッチな香りが立ち上がり、フレッシュなチェリー、セージ、ココアパウダーのニュアンスが印象的。
エネルギーに溢れ、きっちりと詰まった緊張感のあるタンニン、プリチャード・ヒルの赤土から生み出される美しさが現れている。
若いうちはデキャンタージュが必要、5-10年熟成させるとエレガントさが現れるでしょう。
プリチャード・ヒル自社畑 No.90ヴィンヤード (左図参照) 標高430m
ブランドの自社畑最上部、丘の一番上にある区画で、サンフランシスコ湾からマウント・セント・ヘレナまで一望できる息を呑むほど美しい景観。
霧の上に位置し、朝日を浴びながら、午後は涼しくなる。
岩が多く露出した区画で、収量は非常に少なく、果実が小粒の為、凝縮した力強い味わいを表現する。
この痩せた土壌で養分や水を得ようと葡萄の根は地中深く伸び、様々な要素を表現する複雑なワインとなる。
土壌タイプはSoburante/ソブランテ・ローム=赤みがかり、火山灰が混じる赤褐色の泥灰粘土。
大きなブロック状の岩が土壌のあちこちに残る。
水はけが良くまた適度な保水性もある為、最高品質のカベルネ・ソーヴィニヨンを生み出す。
頂上を超えるとコルギンの畑が眼下に広がる。
土壌は似ているが、斜面の向きが違い、日照時間、冷たい風の入り具合が違う。
スタイルも独自の個性を表現したものとなる。
歴史あるプリチャード・ヒルの畑から新たなオーナーがその可能性を更に切り開らく為にゴールデンチームを結成
Pritchard Hill, Napa Valley
Brand Napa Valley ブランド・ナパ・ヴァレー
1970年代から続くロング家の畑を2005年エド・フィッツが購入して創業。ワインメーカーにフィリップ・メルカ抜擢。2019年現オーナーであるジム・ビーンとクリスティーン・オサリヴァン夫婦(元アップル社のエクゼクティブ)が、以前から親交のあったコルギンのオーナー/アン・コルギン&ジョー・ウェンダー夫妻に背中を押されて買収(畑の一部が隣同士になる)。メルカがコンサル、専任ワインメーカーにマット・ジョンソン、COO社長ジャネット・パガーノ女史(オーヴィッド、マルシアーノを立ち上げた敏腕)のゴールデンチームがブランドの再構築、ロゴ、ラベル、ポートフォリオの見直しなど様々な施策を行い今後とも注目を浴びる。
オークヴィルの東斜面を見上げた丘陵からつながるヘネシー湖の南丘陵は「プリチャード・ヒル」と呼ばれる注目のプレミアム・ワインが造られる約束の地。
葡萄畑を作るには巨石が埋まる火山由来の土壌を膨大な資金をかけて整地しなければならない。
おのずから潤沢な資金とワインにかける情熱を持つオーナーのみが手に入れることが出来る。
1800年代この地の所有者チャールズ・プリチャードの名前から命名されたこの丘陵のプレミアム・ワイン造りは1967年にシャベレーがアンドレ・チェリチェフのアドバイスで東側の谷を開墾したことから始まる。
東側の丘には現在シャベレー、ブライアント、メランソン、コンティニュアム、最新ではコルギンの新しい畑が造られている。
1970年代に入植したデヴィッド・オーサー・ロングは丘陵の西側オークヴィルを見下ろすヴォカ・ヒルを開墾。
この西側の丘には現在デヴィッド・オーサー、モンターニュ、コルギン、ホウイ(レアムが買収)、マルティネス、オーヴィッドが畑とワイナリーを所有。
創業者
ブランドの創業者エド・フィッツ(Ed Fitts/マクドナルドなどの大手企業を顧客に包装・パッケージ業界の成功者)が2005年にロング家が所有していた土地を購入。
彼の夢と情熱と資金を投入し、シルヴァラード・ファーミング・カンパニーのピート・リッチモンド(ラ・ペレのオーナー)に開墾と栽培管理を委託(45haの土地に約5haが植樹)。
ワインメーカーにフィリップ・メルカ抜擢。
ホワン・カルロス・フェルナンデスに設計を依頼した、高くて傾斜のある屋根を持ち、プリチャード・ヒルの褐色の土壌の色をイメージカラーとした美しく、機能が充実したワイナリー、テイスティングルーム、住居が2012年に完成。日本人造園家の栗栖芳一がアジアンテイストを取り入れた庭園を造り、2つの小さな滝を配し風水を考慮した環境を整備。
馬好きなエドの発想で馬蹄をかたどったロゴでワインを2009年初リリース。
パーカー98点を2015VTGで獲得。
プレミア・オークションでも高額落札が繰り返された。
旧 ブランド・ロゴ
新オーナー
2019年エドはワイナリー、畑、ライブラリーワイン含む所有地全てを売りに出し、それを購入したのは現オーナーであるジム・ビーンとクリスティーン・オサリヴァン夫婦。
二人は元アップル社のエクゼクティブでジムはスティーヴ・ジョブスの右腕と言われた存在。
現在もIT関連の投資会社や様々な団体を運営している。
前オーナーにも増してワインへの大いなる情熱を持ち、豊富な資金とナパ・ヴァレー・コミュニティーへの賛同、またお隣となるコルギンのオーナー/アン・コルギン&ジョー・ウェンダー夫妻との長年のオークションやチャリティーなどでの親交もあり、背中を押されて購入に至った。
現在まで3年をかけ、畑の見直し、メルカのアドバイスを受け、専任ワインメーカーにマット・ジョンソンを、COO・社長にナパ・ヴァレーのプレミアム・ワイナリーの多くを立ち上げトップクラスまで引き揚げてきたジャネット・パガーノ女史を任命。
ブランドの再構築・ロゴ、ラベル、ワインのポートフォリオの見直し、そして日本への輸入元の交代(弊社を任命いただきました)など様々な施策を行ってきている。
将来どのように更なる高みを目指していくのか?
ナパ・ヴァレー・コミュニティーへ投資なども大いに期待でき、今後も要注目。
左からフィリップ・メルカ/ワインディレクター、ジム・ビーン/共同オーナー、クリスティーン・オサリヴァン/共同オーナー、マット・ジョンソン/専任ワインメーカー、ジャネット・パガーノ/COO/副社長
ブランドの約5haの自社葡萄畑は、プリチャード・ヒルにあり、西にオークヴィルを見下ろし、北にヘネシー湖を見下ろす素晴らしい景観の45haの土地に三つの区画に分かれ点在している。
標高は360~430mの斜面にあり、ブロックは17に分かれ、カベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フランの13の異なる台木とクローンの組み合わせで栽培されている。
プティ・ヴェルドと少量のイタリア系白葡萄品種も栽培されている。
有機農法で栽培され、2020年にはバイオダイナミック農法を開始した。
土壌は、プリチャード・ヒル特有のもので、大小さまざまな岩石が豊富で、鉄分を多く含むため、色合いは錆びた茶色や赤系の外観を示す。
鉱物的なミネラル感に溢れる。
霧は畑までは届かず、冷涼な風がヘネシー湖からとヴァレー・フロアから上がり循環している。気温は平均的でカベルネ系がゆっくりと完熟する聖地である。
プリチャード・ヒルの自社畑No.90から。標高430mブランドの自社畑最上部、丘の一番上にある区画で、頂上を超えるとコルギンの畑が広がり、背中合わせの向き違いとなる。火山性の赤土岩がちで、霧の上、凝縮した小粒の葡萄となる。仏産樽(新樽70%)にて22ヶ月間熟成。濃厚でしなやかな力強さ、美しさがあり、プリチャード・ヒルのユニークな個性を表現。砕いたブラックベリー、野生のセージの香りに続き、新鮮なプラム、ミルク・チョコレート、ココアパウダーのニュアンスがあり、リッチで力強い味わい。タンニンは良くこなれ、ドライな余韻が長く続く。