【限定品】クェラ 2021

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“クェラ/ Quella”

2006年が初ヴィンテージ。
名前はドイツ語で「純粋な源」という言葉に由来。1990年代に植樹。
5つの畑の中で一番早く葡萄が熟し、その特徴は潮風、オレンジの花、砕石のアロマ、ハーブのニュアンスが表れる。

ヴィンテージ情報

ナパ・ヴァレーの中心を見下ろす東向きの丘陵地に位置するクエラは、かつて川が流れていた土地。今なお川の記憶が留まり、その面影がワインに静かに表れている。
2021年の収穫は9月7日から11日の間に行われ、クェラの収量は少なめだった。

テイスティング・コメント

濃密でありながら透明感があるクエラの表現には、青系ベリー思わせる優美な果実味が柔らかく立ち上り、そこに苔、柑橘の皮、冷たいグラファイトのニュアンスが静かに寄り添う。ワインは口中をなめらかに流れ、途中で骨格を形づくる様々な要素に触れることで、小川に置かれた大きな石が水流に変化と勢いを与えるように、味わいにリズムをもたらしている。そして生き生きとした躍動感となり、滑らかでみずみずしい余韻へとつながっていく。 ボルドーに例えるとペサック・レオニャンのグラーブ(小石のある川床)、Ch.オー・ブリオンの薫り高さと品格を持つ。

ジェームス・サックリンのコメント

バラやクロスグリの香りに、松の実、わずかにグラファイトやナッツ、レンガを思わせる乾いたミネラル感などの要素が重なる。タンニンは非常に力強く筋肉質ながら、洗練されており均整が取れている。ほのかにチョコレートやココアの風味も感じられる。中心部の味わいはまだ引き締まっており、時間をかけやわらぎ、調和が深まることが期待される。

98P JamesSuckling.com, January 2024

畑情報

クェラの畑は3.6ヘクタール、標高132~181m、南西向き急斜面、この地域に最後にあった火山活動で発生したトゥーファと呼ばれる火山灰が固まった礫や、小石が混ざる古い河床が隆起した土壌。

ナパ・ヴァレーの中心を見下ろすセント・ヘレナの東の丘陵にある。