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イザベル ピノ・ノワール 2021

Isabelle Pinot Noir

希望小売価格 9,800 円(税別)

ヴィンテージ 2021年
容量 750ml
タイプ 赤ワイン
味わい ミディアム・ボディ
主要品種 ピノ・ノワール100%
ブレンド品種
原産国名 アメリカ
地方名 カリフォルニア
AVA カリフォルニア/ California
ネステッドAVA、他
備考

詳細データ MORE

ワインメーカー ジム・エーデルマン / Jim Adelman
醸造 開放のステンレス・タンクで醗酵、手作業によるパンチダウン
熟成 仏産フランソワ・フレールの新樽にて熟成
土壌
サスティナブル認証
評価
キャップ コルク
アルコール度数 13.5%
品番 1ABCI65121
JAN 850755000240
入数 6
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コメント

仏産樽(フランソワ・フレール)熟成。愛娘イザベルの名前を冠し、オー・ボン・クリマで造られるカリフォルニア・シングル・ヴィンヤードの最高の樽を選抜してブレンドしたフラッグシップ・ワイン。ブルゴーニュ地方コート・ドール産のグラン・クリュを思わせるような、ハニーサックル風味の樽香とリッチで複雑さに富ん仕上がり。赤い果実が印象的な豊潤で滑らかなピノ・ノワール。18VTGからイザベルがブランコに乗った絵柄から、ワインを飲みながらくつろぐ絵柄に変更。イザベルが自らデザイン。

毎年新しいイザベルがリリースされる度にノックアウトされる。なぜなんだろう?
毎年変わるが、オー・ボン・クリマのピノ・ノワールのトップのシングル・ヴィンヤードを選ぶことにより、毎年一貫してトップ・キュヴェを造ることができている。
ドライチェリー、ラズベリーのタルト、スパイシーなオーク、土と森林のニュアンス、ピノの持つ特徴がグラスから浮かび上がってくる。

“イザベル”

オー・ボン・クリマを代表するワインはニックネームが表記されものが多いですが、まさにこのワインがニックネームを有名にしました。

故ジムの長女の名「イザベル」を冠したこのワインは初リリース1994年。2017ヴィンテージまでは幼いイザベルがブランコに乗った絵柄でしたが、2018ヴィンテージよりラベルが変わりました。

2018ヴィンテージからは成人したイザベルがワインを飲みながらくつろぐ絵柄になっています(イザベル自身がデザイン)。

イザベルは随分前から「もう子供じゃないからこの絵を変えて!」とジムに懇願し、願いが叶ったとのこと。

オー・ボン・クリマが造るすべてのピノ・ノワールから選ばれたベスト・バレル(毎年最高に品質が高い樽)をブレンドします。

毎年の比率は非公開ですが、セレクションは郡を越えて約6か所の畑から選ばれます。
サンタ・マリア・ヴァレーのビエン・ナシード、サンタ・リタ・ヒルズのサンフォード&ベネディクト、マウント・カーメル、アロヨ・グランデ・ヴァレーのターリー・リンカン、メンドシーノ・カウンティのアンダーソン・ヴァレー、ソノマのラシアン・リヴァー・ヴァレーなどが含まれています。
広い地域のピノ・ノワールをブレンドするためオー・ボン・クリマ最高峰ワインの位置づけながら、AVAはカリフォルニアです。

手作業で収穫され、厳しい選果を畑とワイナリーで行い、開放のステンレスタンクで発酵・手作業によるパンチダウンを行い、仏産フランソワ・フレールの新樽にて熟成されます。
バレル・セレクション・テイスティングは何日も掛けられ、選ばれた樽は更に1年以上の時間を掛け確認され、最後にブレンドされます。
2021年はビエン・ナシード(サンタ・マリア・ヴァレー)、ランチョ・ラクーナ&ロス・アラモス・ヴィンヤード(ロス・アラモス・ヴァレー/サンタ・バーバラ)、サンフォード&ベネディクト(サンタ・リタ・ヒルズ)、ララ・パンジー(ラシアン・リヴァー・ヴァレー)がセレクトされました。  文字通りカリフォルニアを代表する最高峰のピノ・ノワール、マルチ・ヴィンヤーズ・ワインとなっています。

テイスティング・コメント

様々な要素が各畑からブレンドされる為、味わいの深さ、複雑さが加わり、素晴らしいピノ・ノワールとなります。
ブルゴーニュ地方コート・ドール産のグラン・クリュを思わせるような、ピノ・ノワール独特のハニーサックル風味と樽香が高いハーモニーを奏で、リッチで複雑さに富んだ赤です。
今飲んでも十分に楽しめますが、豊かな酸がしっかりとバックボーンを支えている為、熟成させる楽しみも多いに味わえます。

▼ 動画・画像などはこちらから

AU BON CLIMAT WINERY オー・ボン・クリマ・ワイナリー

サンタバーバラの巨匠・故ジム・クレンデネン(1953-2021)の遺志は脈々と生き続けブルゴーニュ・スタイルのカリフォルニアワインを継承

Santa Maria Valley

Au Bon Climat Winery オー・ボン・クリマ・ワイナリー

創業者ジム・クレンデネンは2021年5月逝去(享年68歳)。ジムがブルゴーニュの神様アンリ・ジャイエに師事したブルゴーニュ・スタイルのエレガントなワインはサンタ・バーバラのみならずカリフォルニアを代表するワインとなり、世界的に高い評価を受けた。「マインド・ビハイド・ジム・クレンデネン(ジムの遺志を引き継いて)」長年ジムと共にワインを造り続けてきたオー・ボン・クリマ・チームが今後とも変わらぬブルゴーニュ・スタイルを造り続ける。娘イザベル、息子ノックスもワイナリーに参入。ジムの遺志を引き継いでいく。

Mind Behind Jim Clendenen / ジム・クレンデネンの遺志を継いで。

オー・ボン・クリマのオーナー、ワイン・メーカーは、世界的に高い知名度を持つサンタ・バーバラの巨匠ジム・クレンデネン/Jim Clendenen /。

カリフォルニアを代表するワイン・メーカーとして、強い信念のもと1982年創業以来、古典的なスタイル(ブルゴーニュ・スタイル)のシャルドネとピノ・ノワールをサンタ・バーバラで造り続け、この産地の世界的な評価を確立させました。

多くのワイン・メーカーに刺激を与え、カリフォルニアのみならず、世界中から、 そして本家ブルゴーニュからも多くの若手ヴィニュロンが研修に駆けつけます。

彼は率直で、明確で、知的で、ユーモアがあり、情熱的で、自分の信念を曲げずに貫き通しましたが、2021年5月、67歳の若さで急逝。

ジム・クレンデネン

彼の代わりは誰もいませんが、彼の遺志はこれからも引き継がれていきます。

ジムは生前、世界中を飛び回っていたので、彼がいなくても彼のビジョンを実行できる“ドリーム・チーム”を創り上げていました。

30年間ジムと共に働いてきたジェネラル・マネージャーのジム・エーデルマンが、「マインド・ビハインド・ジム・クレンデネン/ジムの遺志を継いで」畑からボトルまでさらにはその先まで全てのオペレーションを監督していきます。

左からセラー・マスターのエンリケ・ロドリゲス、息子のノックス・アレキサンダー、ジム・エーデルマン、娘のイザベル

ドリームチーム

オー・ボン・クリマ設立

1982年にアダム・トルマック(オーハイ・ヴィンヤーズ)をパートナーとして(今は解消していますが)、葡萄を買い付け、醸造設備を借りて、自らのワイナリーを立ち上げました。

オー・ボン・クリマというワイナリー名の意味は「日当たりのよい畑 (ワイン葡萄の栽培に適した気候)」という意味です。

現在は、サンタ・マリア・ヴァレーの中にある「ビエン・ナシード・ヴィンヤード」の中に自社ワイナリーを持ち、年間3万ケースを製造する規模にまで成長。

同じ醸造所内では、ボブ・リンドキストもパートナーとして、リンドキスト・ワインを造る。

ビエン・ナシードからワイナリーをのぞむ

ワイン・ポートフォリオ

オー・ボン・クリマはピノ・ノワール、シャルドネ、ピノ・ブランとピノ・グリで世界的名声を獲得。造る品種はそれだけに留まらない。

オー・ボン・クリマのボトルには「マインド・ビハインド・ジム・クレンデネン」と記載されている。

それは、「彼の求めるクラシックなスタイルのワインを造っていく」という意味であり、ブルゴーニュスタイルのワインだけでなく、フランスの他の地域の葡萄品種や、彼の愛するイタリア品種のワインにもその信念が浸透し、世界的に優れたワインとして広く認知されている。

世界的な評価

1989年と1990年にABCはロバート・パーカー・Jrの世界のベスト・ワイナリーの一つに選ばれ、1991年にはオズ・クラークの「世界の50人のモダン・クラシック・ワインの作り手」にクレンデネンは選出された。
ロサンゼルス・タイムズのダン・バーガーは1992年のロサンゼルス・タイムス・ワインメーカー・オブ・ザ・イヤーに認定。

2007年にジェームス・ベアード基金からフーズ・フー・オブ・フード・アンド・ビバレージ・イン・アメリカに任命されるなど、世界的評価は留まるところを知らない。
2021年ワイン&スピリッツ誌TOP100ワイナリー選出。

ヴィンヤード情報

サンタバーバラの街の中にあるテイスティングルーム

ビエン・ナシード・ヴィンヤード

1973年植樹。オー・ボン・クリマの主要な葡萄畑である。カリフォルニア州サンタ・バーバラ・カウンティの北端、太平洋から32キロほど内陸に入った高台に位置し畑を囲む丘からしか見えないが、サンタ・マリア・ヴァレーAVAの冷涼な気温には海の影響が感じられる。
● 360ヘクタール
● 砂利と石灰質粘土土壌

ル・ボン・クリマ

1998年、ジムが購入しル・ボン・クリマと名付けた。この畑はビエン・ナシ-ドから8キロほど南だが、真向かいにある(つまり太平洋からの距離も同じ)。ジム・クレンデネン自身が収量の少ない台木、接穂するクローン、植樹間隔、灌漑方法などを選んでいます。水はけの良い、栄養分の少ない、ほとんどが斜面の畑で、当初からオーガニック栽培で、2003年にオーガニックの認可がおりている。

● 32ヘクタール
●砂質ローム土壌

サンフォード&ベネディクト ヴィンヤード

サンタ・バーバラ郡で最初の “偉大な”葡萄畑。1971年にリチャード・サンフォードとマイケル・ベネディクトが植えたもので、当初はカベルネ・ソーヴィニヨンとリースリングが植えられていたが後にピノ・ノワールの樹が植えられた。
畑はサンタ・イネズ・ヴァレーの西端、太平洋から16キロほどの距離。

サンタ・イネズ・ヴァレーの東西に横切る山々が太平洋への通り道となり、冷気を内陸に引き込むという、ユニークな地理的恩恵を受けている。
この海洋冷却の影響により、古典的なブルゴーニュ品種にとって理想的な栽培気候(リージョンI)が形成されている。

●カルシウム豊富なボテラ・クレイ・ルーム土壌(砂、シルト、および粘土がバランスよく混ざった土壌)
● 20ヘクタール