MOUNT VEEDER WINERY マウント・ヴィーダー・ワイナリー

1999年のAVA設立前よりマウント・ヴィーダーをワイナリー名に冠する。マウント・ヴィーダーの特徴的な山カベを産する

Mount Veeder, Napa Valley

Mount Veeder Winery マウント・ヴィーダー・ワイナリー

ナパとソノマの境にあるマヤカマス山脈の東斜面(ナパ側)その中央部標高270m~490mに3つの畑に分かれてマウント・ヴィーダー・ワイナリーの自社畑が点在する。1964年にサンフランシスコ連邦取引委員であったバースタイン夫妻が約15haの土地(現在のWinery Ranch)を購入し植樹。1973年にカベルネ・ソーヴィニヨンをリリースする。その後、1989年フランシスカン・エステートが買収。フランシスカン傘下になってから、葡萄畑を拡大(20haの土地、現在のNorth Ranch)。1999年にコンステレーション・ブランズが買収。その独特のテロワールを反映したワイン造りで注目を集めています。

Wines With Altitude / 高山ワイン

ナパ・ヴァレーのサブAVA「マウント・ヴィーダー(1990年認定)」は、ナパとソノマの境にあるマヤカマス山脈の東斜面(ナパ側)で南のナパ市街地から中央部オークヴィル・ラザフォードあたりまでの標高200m~800mまでに位置する。

その中央部標高270m~490mに3つの畑に分かれてマウント・ヴィーダー・ワイナリーの自社畑が点在する。

歴史/ History

ワイナリー創業1973年~ナパ・ヴァレーで初めてボルドー5品種を栽培

その歴史は1964年にサンフランシスコ連邦取引委員であったミッシェル&アリーン・バースタイン夫妻が約15haの土地(現在のWinery Ranch)を別荘地として買ったことから始まる。

近隣の農夫から60本の葡萄の挿し木をもらい地所に植えたところたくましく育ち、当時懇意にしていたロバート・モンダヴィのアドバイスも受け、葡萄栽培を開始。
夫妻はボルドーの代表的な5品種(カベルネ・ソーヴィニョン、メルロ、カベルネ・フラン、マルベック、プティ・ヴェルド)を植える。


  • 1973年:初ヴィンテージのカベルネ・ソーヴィニヨンをリリースする。
  • 1980年代:ワイナリーと畑は不動産業のマセソン夫妻に売却され、この時期にピーター・フラヌス(現在は自身のワイナリーで素晴らしいワインを造る)がワインメーカー就任。
  • 1989年フランシスカン・エステートが買収。フランシスカン傘下になってから、葡萄畑を拡大(20haの土地、現在のNorth Ranch)。
  • 1990年:Mount Veederの地がAmerican Viticultural Area (AVA)に認定され、ワイナリー名がAVA名となった。
  • 1999年:コンステレーション・ブランズが買収。2015年ワインメーカーにニキ・ウィリアムス(フランシスカン、メリーヴェールなどで経験を積む)が就任。
  • 2022年:トーマス・リヴァース・ブラウンの右腕として長く共にワインを造ってきたジョン・ジャンニーニ/John Giannniniがワインメーカーに就任。同じコンステレーション・ブランズ傘下のシュレイダーでワインを造るトーマスと情報を共有しながら、その独特のテロワールを反映したワインを造る。ダブル・ダイヤモンドのプロプライエタリー・レッド・ワインにはマウント・ヴィーダー・ワイナリーの自社畑の葡萄もブレンドされる。

ワイナリー情報

畑は岩の多い斜面上にあり、トラクターなどは殆ど使用できず、作業はほとんど手作業で行われる。
標高が高く日中は冷涼だが、霧線より上にある為、太陽をたっぷり浴びる事が出来、夜も冷え込まず日夜の気温差は少ない。

やせた火山性土壌で小粒の凝縮された葡萄となり、深い凝縮感のある味わい、こなれたタンニン、秀逸な酸を有し、独特なハーブのニュアンスが生み出される。

①Winery Ranch標高275m1964年取得。2haに植樹。初めてボルドー5品種が植樹。
②North Ranch 9haに植樹。1990年にこの地に適した台木に植え替え。ナパ・ヴァレーを見下ろし、サンフランシスコ湾を臨む。
③Rosenquist Ranch 6haに植樹。2002年コンステレーションが買収。標高490mの南東向きの朝日を享受する畑。