HARLAN ESTATE ハーラン・エステート

ワイン通なら垂涎の押しも押されぬナパ・ヴァレー・カルトワインの筆頭。世界の頂点に迫る完璧な芸術品がオークヴィル西斜面複雑な地形から生み出される

Oakville, Napa Valley

Harlan Estate ハーラン・エステート

創業者ビル・ハーランが「オークヴィルからボルドー格付け第一級に匹敵するカリフォルニア・ワインを造る」というヴィジョンの基1984年に設立。自社畑は地道な研究と調査で「偉大なワインは斜面の畑から生まれる」との結論から、オークヴィルの西の丘陵にある未開発の森(所有面積は97ha)を切り開き、北東向き斜面に点在する伝説的な17ヘクタールの畑を造成し、ヨーロッパが何百年もかかって培ってきた伝統と技術を歴史から学び、科学的リサーチを駆使することにより、新旧世界の差を一気に縮めた。ロバート・パーカーJr.はハーランに1994年、97年、2001年、02年、07年、13年、15年、16年、18年(暫定)、19年と10回100ポイント付けトップカルトの名声を揺るぎなきものにした。2024年に40周年を迎え、当初からの「200年構想」に従い、将来を見据えて着々と世代交代をしつつある。

世界の頂点に迫る完璧な芸術品、偉大なクラシック・ブレンド

ハーラン・エステートは不動産事業で成功を収め、ナパで壮麗なリゾート・メドウッドを経営するビル・ハーランが「オークヴィルからフランスの格付け第一級に匹敵するカリフォルニア・ワインを造る」というヴィジョンの基に1984年に設立された。

当時のナパは平地での葡萄栽培が常識だったが土地選びに15年かけた地道な研究と調査で「偉大なワインは斜面の畑から生まれる」との結論に達し、オークヴィルの西の丘陵にある97ヘクタールの土地を切り開き、海抜68mから374mの北向き、北東向き斜面に点在する伝説的な自社畑を造成し、ヨーロッパが何百年もかかって培ってきた伝統と技術を、歴史に学び、科学的リサーチを駆使することにより新旧世界の差を一気に縮めた。

最新技術を結集したワイナリーと地下セラーを持ち、伝統と革新の融合でワインを造りだしている。

2021年、創業者であるビル・ハーランは会長職に就き、息子ウィルに会社の経営を引継いだ。そして創業以来ディレクターを務めるドン・ウィーヴァーからフランソワ・ヴィニョオへ、同じく創業時からのエステート・ワインメーカーであるボブ・レヴィからコーリー・エンプティングへと引き継がれている。しかし創業メンバーも引き続き次世代へのサポートを続ける。

ヴァイン・マスター・プログラム~細分化した担当ブロックに責任者を任命、栽培管理に芸術的な腕前を発揮、日本の盆栽に通じるアプローチ~

畑労働者の多くはメキシコ移民や季節労働者。ハーラン・グループでは畑労働者を通年で雇用し、専門家となれるようしっかりとしたカリキュラムを立てた教育プログラムを2013年から実施。ワイン造りのスタッフは若い世代が入り経験者からその技術や芸術的なこだわりが引き継がれていくが、同様に栽培管理でも一人のリーダーが季節労働者を指示するだけではなく、労働者一人一人が責任を持ってその技を引き継いで行く為のカリキュラムがヴァイン・マスター。各労働者には担当の区画が割り当てられ、プロフェッショナルからの剪定の指導に始まり、土壌の吸水性や健全さ・管理、仕立てやキャノビー・マネージメント(風通り、日照、摘葉の管理など)、灌漑の有無・タイミング、堆肥・施肥の決定、収穫量、収穫タイミング、冬の対処など作業は多岐にわたる。それはハーラン・グループが考える「干渉を最小限に抑えた栽培」に沿ったもので、不耕起、ドライファーミング、最小限の堆肥がなぜ重要かを、労働者が十分理解していく事が必要とされる。その為に、ワイン造りにおいて、ブロック毎の発酵、熟成、ブレンドをワインメーカーと共に畑労働者がテイスティングを行い、栽培管理がどのようにワインに反映されるかを経験する。
現在グループ全体で20名強(ハーランでは8名)のヴァイン・マスターがおり随時認定試験を行っている。認定者は賃金が上がるが、継続的な知識探求、献身が求められ、自らのアシスタント・スタッフを持ち、そこに信頼と責任が生まれる。
家族と共に暮らし、コミュニティに加わり、「ハーラン200年構想」の一員となっていく。

ワイナリー情報

オークヴィル西斜面から丘陵に食い込むようにUの字に広がるハーランの畑 オークヴィルの森林の中・急斜面に畑を開墾・植樹した先駆者である

ワイナリーは非公開

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Harlan Estate が生産しているワイン