生産者: コルギン セラーズ
希望小売価格 125,000 円(税別)
ヴィンテージ | 2021年 |
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容量 | 750ml |
タイプ | 赤ワイン |
味わい | フル・ボディ |
主要品種 | カベルネ・ソーヴィニヨン |
ブレンド品種 | カベルネ・フラン、メルロ、プティ・ヴェルド |
原産国名 | アメリカ |
地方名 | カリフォルニア |
AVA | ナパ・ヴァレー/ Napa Valley |
ネステッドAVA、他 | セント・ヘレナ |
畑 | マドローナ・ランチ・ヴィンヤード/Madrona Ranch vineyard が主体 |
備考 | 100P JamesSuckling.com, January 2024 |
詳細データ MORE +
ワインメーカー | アリソン・トージア/ Allison Tauziet |
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醸造 | |
熟成 | |
土壌 | |
サスティナブル認証 | |
評価 | 100P |
キャップ | コルク |
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アルコール度数 | 15.0% |
品番 | 1COLP52121 |
JAN | |
入数 | 3 |
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コメント
「カリアド」とはウェールズの言葉で、「愛/ LOVE」を意味する。
味わいは、完全にクラッシクスタイルの外観を形成し(これこそコルギンの代名詞たるものである)、内包するものは、過剰なほどの鮮やかなアロマ、官能的なアタックが口中に広がり、非の打ち所のないバランスと他に例を見ないほどの長い余韻。
名前に負けない魅惑的なワインに仕上がっている。
ヴィンテージ情報
2021年は、非常に豊かな個性と凝縮感を持つ葡萄を収穫できた。
冬季の降雨量は平年の半分程度しかなかった為、水分が少ない土壌の温度は早い段階で上昇し、樹の生育は例年以上に早いペースで進んだ。6月下旬に1度の非常に暑い日があったものの、それ以降の夏は穏やかに推移したが、9月中旬にもう一度非常に暑い日が続き、成長は速い速度に拍車がかかり、9月から10月にかけて例年より早めの収穫となった。
2021年は土壌の水分量が低かったため、樹がどのように栄養素を取り入れるかを確認することが重要であった。適切な栄養素とミネラルを含む健康な土壌は、収穫時の品質を確保し、当年のヴィンテージだけでなく、次のシーズンの成育にも大きな影響を与える。土壌の微生物環境を活性化させるコルギンの長年の取り組みは、2021年ヴィンテージで大きな成果を上げた。毎年カヴァークロップを土壌に掻き込むことで、オーガニック・コンポスト(有機堆肥)や大気中の窒素を取り込み土壌の微生物環境を活性化させてきた。この取り組みが環境保護に寄与すると同時に、葡萄の樹の持続可能性と品質を高めることになっている。
コルギンにとって2021年は平均すると穏やかな気候となった為、独特の地形と気候条件による影響を受け、複雑で、深く心に残るワインに仕上がっている。全ての区画で非常に状態の良い葡萄が収穫された。果実からはあらゆる要素が引き出され、少量の降雨で育った小粒のブドウは、色味や風味が濃厚で、香り、口当たり、味わいのすべてがバランスよく整い、ミネラル感や特徴的なオレンジの花香り、「自然の息吹」を感じさせるニュアンスが最大限に引き出され、品種本来の個性が自然にワインの中に溶け込んでいる。
テイスティング・コメント
ブラックラズベリー、トーストした杉、完熟プラム、ペニー・ロイヤル・ミントといった、まさにナパ・ヴァレー産カベルネ・ソーヴィニヨンを象徴する香り。
味わいはブラックベリーのコンポート、削ったダークチョコレート、ウーロン茶、火打石のニュアンスが繊細に重なり合いながら口中に広がり、ダイナミックな風味が調和しながら、花の香り漂う長い余韻へと続く。
100P JamesSuckling.com, January 2024
黒鉛のニュアンスが強く、カシス、黒オリーブなど、黒を思わせる全ての香りをまとうようだ。オレンジピールやスミレのドライフラワー、ヨードの香りも漂い、火山岩を思わせるような個性。実に見事なアロマである。
フルボディでありながら非常に引き締まり、カシミアのように滑らかな洗練された印象。レザーの風味が重厚感を添える。
このヴィンテージを象徴する際立った傑作。無限に熟成できるポテンシャルを備えている。2030年以降に試すのがおすすめ。
“ネオ・クラシカル”魅惑のアン・コルギンの情熱とカリフォルニア・カルトワインの中でも妥協なき優美さへの探究

Pritchard Hill, Napa Valley
Colgin Cellarsコルギン・セラーズ


オーナーのアン・コルギン女史は、1992年コルギン・シュレイダー・セラーズを設立。前夫フレッド・シュレイダー氏と離婚後はコルギン・セラーズとなり、現在は再婚し夫ジョー・ウェンダー氏と共に、ロバート・パーカーに「葡萄栽培の桃源郷」と言わしめたプリチャード・ヒルにあるナンバー・ナイン・エステートにて究極の優美さを目指したワインを紡ぎ出す。この自社畑からのワインと、ナパのトップクラス畑の買い葡萄によるワインは、違うテロワールからであっても「コルギンの優美さ」をまといパーカー100点を連発するワインが造られる。2017年にルイ・ヴィトン・モエ・ヘネシーグループの傘下に入り、ラグジュアリー・ブランドの名声を得る。2018、2019VTGと続けてIXレッドとティクソンヒルがパーカー100点を獲得。
オーナー・アン・コルギン女史と夫のジョー・ウェンダー氏(銀行投資家であり、膨大なプレミアム・ワインのコレクター)は、2002年には、ブルゴーニュ・ボーヌの伝統あるメゾン・カミーユ・ジローを買収し、オールド・ファッションのメゾンに、有望な醸造家・ダヴィッド・クロワ氏(Domaine des Croix)を配し、近代的な設備を導入。
昔ながらの個性を保ちつつ、現代にあったメゾンに復活させている。
二人のワインに対する情熱は留まるところを知らず、最高品質のワインを造ることに真摯な姿勢を貫き続けている。
2017年にルイ・ヴィトン・モエ・ヘネシーグループの傘下に入り、夫妻は40%の株を保有し続け、体制はそのままに資金力のバックとラグジュアリー・ブランドの名声を得る事となった。
最高のテロワールはCh.シュヴァル・ブラン、Ch.ディケム、Dm.クロ・デ・ランブレイと並び称される。

アン・コルギン

ジョー・ウェンダー
ポール・ロバーツ氏(マスター・ソムリエ)
2013年より社長に就任。世界トップのラグジュアリー・ブランドに昇華させた。
アメリカ・ソムリエ業界の最高権威コート・オブ・マスター・ソムリエであり、フレンチ・ランドリーのワイン責任者、ボンド・エステートの支配人の実績。
1972年テキサス生まれ。テキサス大学時代ワインの魅力に取り憑かれ、ヒューストンでワインショップ勤務から始まり、ソムリエ経験を経て、2002年に世界で48番目のコート・オブ・マスター・ソムリエを取得。
コンテストでも特筆すべき成績でクリュッグ・カップ優勝など輝かしい受賞歴を経て、2003年にトーマス・ケラー・レストラン・グループのワイン・ディレクターとなり、ナパ・ヴァレーに移住。
三ツ星レストラン「フレンチ・ランドリー」のワイン監修を務める。
現在までミシュランの星を10個獲得し、全米でミシュラン星獲得数が一番多いソムリエという称号を得る。
2008年「ボンド・エステート」の支配人となり、全世界でボンドの知名度を上げることに邁進。
そして2013年より、その手腕を買われ、コルギン社長に就任。
アン・コルギンが目指す究極のエレガンス、世界のラグジュアリー・ブランドとなるまで、ポール・ロバーツが持つ審美眼を余すことなく辣腕を振う。
アリソン・トージア(ワイン・メーカー)
醸造化学専攻。
ボルドーにて学んだ後、帰国。ファー・ニエンテにて創業者ジル・ニッケル引退前に師事を受ける。 2005年よりコルギンのアシスタント・ワインメーカーとなり、オーナー・アン・コルギンにその才能を買われワイン・メーカーに就任。 ポール・ロバーツ社長と共に究極のエレガンス「コルギン・セラーズ」の信念を体現している。
Four Wines (現在4つのワインがラインナップ)
- IX Estate Red Wine/ナンバー・ナイン・エステート レッド・ワイン
(自社畑・プリチャード・ヒル 6.47 ヘクタール)
植樹率:カベルネ・ソーヴィニヨン63%、メルロ20%、カベルネ・フラン11%、プティ・ヴェルド6%) - IX Estate Syrah/ナンバー・ナイン・エステート シラー
(自社畑・プリチャード・ヒル 1.61 ヘクタール)
植樹率:シラー100% - Cariad/カリアド
(セント・ヘレナ市街地の西、なだらかな斜面にある3.18 ヘクタールの区画から。)
植樹率:カベルネ・ソーヴィニヨン53%、メルロ30%、カベルネ・フラン8%、プティ・ヴェルド9% - Tychson Hill Cabernet Sauvignon/ティクソン・ヒル カベルネ・ソーヴィニヨン
(セント・ヘレナ市街地の北、スプリング・マウンテン裾野にある1.21 ヘクタールの区画から)
植樹率:カベルネ・ソーヴィニヨン100%
Promised Land 約束の地 ~プリチャード・ヒル~
ナパ・ヴァレー中央部の東側山斜面にあるレイク・ヘネシーの南側に広がるプリチャード・ヒルには、綺羅星のごとく輝くワイナリーが、畑の開墾に膨大な労力をかけて、類まれなるワインを造り出している。
コルギン、シャペレー、ブライアント・ファミリー、デヴィット・オーサー、オーヴィッド、コンティニュアム、ロング、ブランド、メランソン・・・。
有名ワイナリーやこれから注目を集めるワイナリー様々である。

大きな岩が地中にあるこの地を開墾するには金額的に膨大な投資が必要である。
ワイナリーの設備、ヴィンヤード・マネージャーやワイン・メーカー、有能なスタッフにも投資を惜しまず、情熱と忍耐力を持ち、夢を現実にする強い意志を持つオーナーのみに与えられる珠玉のワイン。
おのずとついてくる高い評価。約束の地でのワイン造りは誰にでもかなう夢ではない。
セント・ヘレナから東側の山斜面に車を進め、レイク・ヘネシーの南側に沿って走ると、このプロミスト・ランドへの入り口が見えてくる。
完璧に舗装された道、点在するリゾート地のような邸宅の数々。
ナパのビバリーヒルズに入る感である。
いや、ナパのグラン・クリュ街道となるかもしれない・・・。
「カリアド」とはウェールズの言葉で、「愛=LOVE」を意味する。ボルドー・スタイルのこのワインはセント・ヘレナの市街地から西側にあたるマヤカマス山へのなだらかな斜面(斜度30%)に位置するマドロナ・ランチ・ヴィンヤードが主体となっている。石ころが多い、かっての川底の土壌で水捌けがよく、土や石のニュアンスが表れる。味わいは、完全にクラッシクスタイルの外観を形成し、内包するものは、過剰なほどの鮮やかなアロマ、官能的なアタックが口中に広がり、非の打ち所のないバランスと他に例を見ないほどの長い余韻。名前に負けない魅惑的なワイン。