希望小売価格 6,200 円(税別)
ヴィンテージ | 2023年 |
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容量 | 750ml |
タイプ | 赤ワイン |
味わい | ミディアム・ボディ |
主要品種 | ピノ・ノワール 100% |
ブレンド品種 | |
原産国名 | アメリカ |
地方名 | オレゴン |
AVA | ウィラメット・ヴァレー/ Willamette Valley |
ネステッドAVA、他 | エオラ-アミティ・ヒルズ/ Eola-Amity Hills |
畑 | 自社畑(ポール・ゲリー、アイリーン、ルイーズ、ジェシー)77%、他イオラ・アミティ・ヒルズの合計11区画の信頼のおける畑から |
備考 |
詳細データ MORE +
ワインメーカー | スティーブ・ドナー/ Steve Doerner(名誉ワインメーカー)、ダニエル・エストリン/Daniel Estrin (Winemaker & Vineyard Manager) |
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醸造 | 全房発酵45%、天然酵母のみで醗酵 |
熟成 | 仏産樽(新樽率26%)にて澱と共に11か月熟成 |
土壌 | 火山性玄武岩、鉄分を多く含む赤味がかったジョリー・ローム土壌など。区画により表土の厚さや岩の含み具合が違い、その個性が葡萄に現れる。 |
サスティナブル認証 | サスティナブル・ファーミング |
評価 |
キャップ | コルク |
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アルコール度数 | 13.5% |
品番 | 2CRII22123 |
JAN | 851573001112 |
入数 | 12 |
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コメント
シングル・ヴィンヤードでテロワールの特徴を引き出したワイン造りを身上とするクリストムの中で、このマウント・ジェファーソン・キュヴェは自社畑と買い葡萄をブレンドした1994年の初リリースのワイン。
マウント・ジェファーソン・キュヴェとは、ワイナリーの東に聳える標高3,199mのジェファーソン山(カスケード山脈)に因み名づけた。
2012年に購入・植樹した独特の個性を持つ自社畑ポール・ゲリーの葡萄が多く入ることにより管理が行き届く自社畑率が年々上がっている。
買い葡萄は20年以上に亘り、付き合いのあるウィラメット・ヴァレーの銘醸畑から調達。
ヴィンテージ情報
2023年のウィラメット・ヴァレーは、例年通り冷涼で雨の多い春から始まった。芽吹きは遅れたものの、5月には気温が上昇し、開花は一気に進行。夏は暖かく乾燥した気候が続き、ストレスが少なく理想的な環境が整った。8月中旬には短期間の熱波があり、成熟が促された。ウィラメット・ヴァレーの収穫は例年より早く始まり、クリストムでは9月7日に開始された。収穫期は短期間に集中し、9月末までに85%のブドウが収穫された。その後秋雨が降り、残された果実はゆっくりと成熟し味わいに複雑味を与えた。
テクニカル情報
クローン:ポマール、ディジョン (113, 114, 115, 667, 777 )、ヴェーデンズヴィル、マウント・エデンなど
醸造:45%全房発酵。自然酵母のみ使用。仏産樽(新樽率26%)で澱と共に11ヶ月熟成。無清澄・無濾過で瓶詰。
テイスティング・コメント
生き生きとした酸と上品さを備え、フレッシュで野性味があり香り高い。
野生のブラックベリーやダークチェリー、ブルーベリーやクランベリーなどの土っぽさを帯びた果実の香りを中心に、カレーリーフや干しシイタケ、ドライオレンジピールやベーキングスパイスの繊細なニュアンスが調和する。
森の下草、針葉樹の葉、ローズヒップといった土や花の風味が、豊かなラズベリーやチェリーの果実味と溶け合い、長くスパイシーな余韻へと導く。
クリストムの特徴でもある全房発酵(45%)と仏産樽長期熟成により、複雑なフレーバーを持ち、若いうちから親しみやすさがありつつ、熟成にも値する。
世界品質オレゴン・ピノ・ノワールを牽引するスティーヴ・ドナーが造るエオラ-アミティ・ヒルズの明確な個性満載。

Eola-Amity Hills, Willamette Valley
Cristom Vineyardsクリストムヴィンヤーズ


クリストムはオレゴンでも指折りの優良なピノノワールの生産者で、特に注目すべきはそのワインメーカーのスティーヴ・ドナー氏。カレラでアシスタントワインメーカーとして創設期から10年以上の経験を積んだ後、オレゴンでクリストムを立ち上げようとしていたオーナーのポール・ギャリー氏の目指すワイン作りに賛同し、共に畑から一貫したワイン作りに取り組んでいます。現在、創業者ポールは引退し、クリストムの「トム」であるポールの息子がオーナーとなり、スティーブ・ドナーと共にテロワールの個性溢れるエオラ-アミティ・ヒルズで世代を継いで素晴らしいワインを造り続けている。
ウィラメット・ヴァレー/サブ・リージョンのエオラ-アミティ・ヒルズの中央東側に位置するクリストムの自社畑は、1980年代後半に植樹された自根の畑を取得し、創立者ポール・ゲリー、ワインメーカー/スティーブ・ドナー、ヴィンヤードマネージャー/マーク・フェルツにより1992年に設立。
現在ポールは引退し、息子のトムがオーナー&ワイングロワーとして畑仕事に精を出し、特徴ある畑の個性をより強調しクリストムを更に高い次元に引き上げ、更に次の世代に引き継ぐ為にも新たな土地の取得、新しい畑に取り組んでいる。

トム・ゲリー/オーナー&ワイングロワー
クリストムを語る時の重要なポイント1)特別なテロワール
畑は火山性玄武岩、鉄分を多く含む赤味がかったジョリー・ローム土壌、区画により表土の厚さや岩の含み具合が違い、その個性が区画により葡萄に現れる。
朝日を享受する東向き急斜面、コースタル・レンジの切れ目(ヴァン・ドゥーザー・コリドー)から吹き込む冷たい風の影響を受け、涼しいが丘を背にするため、頂上以外は直接風に当たらない(涼しすぎず、しっかりと熟す)のが、クリストムのテロワールで、高い評価を受ける特徴である。
その評価故にクリストムの周りには幾多のワイナリーが新しく畑を開墾している。
クリストムも一番標高の高いアイリーンの北側に新たな土地を取得し、畑を開墾「ポール(創業者名)」と命名。
この葡萄が成熟したワインになるのはまだ先の話ではあるが、既に素晴らしいポテンシャルを発揮している。

クリストムを語る時の重要なポイント2)ワインメーカーのスティーブ・ドナーとそのチーム
スティーブ・ドナーは、1992年創業当時からのワインメーカーで既に25年クリストムを造り続け、今の高い評価を築いてきた。
25年前オレゴンに移り住む前には14年間カリフォルニアのカレラでワインを造っていたが、移るきっかけは「もう少し小規模のところで丹精込めたワイン造りをしたい。」と思ったからとのこと。
新世界各地を回り、高品質ピノ・ノワールの高いポテンシャルを確信し、創業者ポール、マーク(ヴィンヤード・マネージャー)と共に25年に渡り精進し現在の確固たるクリストムの高評価を得てきた。
スティーブとマークは株の一部を持ち、共同オーナーでもある。
スティーブ・ドナーの手法は「ワインは畑から作られる」をモットーに、高品質の葡萄を、高い全房醗酵率で、自然酵母で醗酵させ、仏産樽複数メーカーで熟成しコンビネーションさせる。
ヴィンテージの個性を大切に、テロワール(土壌、樹齢、気候)を現し、深みとパワーはあるが、フィネスとエレガンスも兼ね備える複雑味のあるワインを造り続けている。
オレゴンのワインコミュニティの横の繋がりは広く、スティーブの周りはいつもワインメーカーの老若男女が会話をしに集まってくる。
スティーブも気軽に様々な事をシェアし、自分の意見も言い、多くがメンター(師匠)と仰いでいる。

スティーブ・ドナー/ ワインメーカー
畑は火山性玄武岩、鉄分を多く含む赤味がかったジョリー・ローム土壌、区画により表土の厚さや岩の含み具合が違い、その個性が区画により葡萄に現れる。

朝日を享受する東向き急斜面、コースタル・レンジの切れ目(ヴァン・ドゥーザー・コリドー)から吹き込む冷たい風の影響を受け、涼しいが丘を背にするため、頂上以外は直接風に当たらない(涼しすぎず、しっかりと熟す)のが、クリストムのテロワール
▼ 動画・画像などはこちらから
マウント・ジェファーソンはオレゴンを代表する山。その名を冠したシングルヴィンヤードにならなかったワインと他のウィラメットヴァレーからの厳選された買いぶどうをブレンド。クリストムの代名詞である全房発酵約45%ながらその特徴が良く出たスパイシーで甘くない味わい。自社畑率は年々増え(新しいポール・ゲリー、近隣の栽培管理を任された畑を含む)77%、 残りはイオラ・アミティ・ヒルズの合計11区画の信頼のおける畑からの買い葡萄を含む。