希望小売価格 13,500 円(税別)
ヴィンテージ | 2022年 |
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容量 | 750ml |
タイプ | 赤ワイン |
味わい | ミディアム・ボディ |
主要品種 | ピノ・ノワール100% |
ブレンド品種 | |
原産国名 | アメリカ |
地方名 | カリフォルニア |
AVA | サンタ・リタ・ヒルズ/ Sta. Rita Hills |
ネステッドAVA、他 | |
畑 | 自社畑Domaine de la Côte |
備考 | 限定数入荷 在庫僅少 vinous 91P July 2024 by Antonio Galloni |
詳細データ MORE +
ワインメーカー | サシ・ムーアマン/ Sashi Moorman |
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醸造 | 全房100%、コンクリート/ステンレスの開放醗酵槽、天然酵母にて醗酵 |
熟成 | 仏産樽にて10か月熟成 |
土壌 | シルト、粘土、ローム堆積土壌、ダイアトメイシャスのスレートなど |
サスティナブル認証 | サスティナブル・ファーミング |
評価 | 90P以上 |
キャップ | コルク |
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アルコール度数 | 13.3% |
品番 | 1DLCI32122 |
JAN | 無し |
入数 | 12 |
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コメント
ヴィンテージ情報
2022年は魅力的なヴィンテージだった。この地区独特の短い冬から、ドメーヌ・ド・ラ・コートを特徴付ける冷涼で長い春から夏へと続いていく。この長い生育期間は、果実の凝縮感と秀逸な酸が保持され、ゆっくりと均一に成熟する。故に梗も十分に完熟し全房発酵を可能にしている。一部のキュヴェには新樽熟成も効果を発揮している。
2022年も劇的な出来事がなかったわけではない。8月の最後の数日、サンタ・リタ・ヒルズは猛暑に見舞われたが。栽培チームが畑のマネージメントに努め収穫まで完璧な管理を行い、収穫後はワイナリー・チームがセラーでのメンテナンスに努力を重ね、発酵に影響を与えないよう温度管理に努め、発酵の最中は、生き生きとしたフレッシュさと活力を保つことができた。2022年のキュヴェは、果実味と力強さを示し、特徴的なアロマが高揚し、しっかりとしたタンニンがあり、今後の熟成の可能性は驚くほど高いだろう。ワイン自体が、この畑が古代の海底の一角の特異な土壌とこの地区の冷涼な微気候を如実に物語っている。
テクニカル情報
醸造:天然酵母で自然のままのゆっくりとした醗酵を行う。
コンクリート/ステンレスの開放醗酵槽に全房(100%)の葡萄を入れ、ゆっくりとしたパンチダウンを行う。
仏産樽にて11ヶ月熟成(数年使用のErmitageの樽)、ノン・フィルター、人工的な清澄なしに瓶詰。
生産量:695ケース
テイスティング・コメント
華やかなDDLCの香りは、早くも熟成ピノ・ノワールに感じられる下草と野生の森のキノコのニュアンスが強調される。味わいにはカリフォルニアの太陽の恩恵を受けたチェリーと赤系ベリーが強すぎず、心地良いレベルで感じられる。口当たりは密度があり、粗らすぎず、柔らかすぎず、その両方を兼ね備える。香りも味わいも十分に楽しめるワインに仕上がっている。
16haある自社畑から、単一区画としてリリースするセレクション後のキュヴェと、まだ単一区画としてリリースしない区画をブレンドしたキュヴェ。
エステート内でも土壌は様々。
シルト、粘土、ローム堆積土壌(粘土より粗い礫が混じる)、ダイアトメイシャスのスレートなど。2018年より新しいラベルDDLCとなり、エステートの味わいを代表するエントリーワインとなるが、生産量は単一区画と変わらない600ケース前後程。
年により区画の比率は変わっていく。
サンタ・リタ・ヒルズに見いだされた白亜の土壌。艱難辛苦の末の高評価後、著名ワイナリーが周辺に畑を開墾。ワールド・クラスの評価
Sta. Rita Hills
Domaine De La Côte ドメーヌ・ド・ラ・コート
ドメーヌ・ド・ラ・コートは、サンタ・リタ・ヒルズAVAの一番海に近い西の端、標高約250mの丘の上の自社畑からワインを造る。2013年初めに、全米でも秀逸なレストラン・グループ=マイケル・ミーナ・グループのワイン・ディレクターのラジャ・パーと、この畑に2007年より携わりワインを造るサシ・ムーアマン、投資家のマーク・スティーヴェンソンの3人が共同で畑を購入し、「ドメーヌ・ド・ラ・コート」を設立。土壌は2千5百万年前は海の底であった土壌が隆起、圧迫、堆積、経年変化した複雑な土壌で、シリシャス=シレックスと、ダイアトメイシャス=ダイアトム。海底に堆積した植物性プランクトンの化石「珪藻土」からなるスポンジ状の保温性に優れ、水はけが非常に良い。~グラン・クリュ・クラスのシャルドネ、ピノ・ノワールの条件:「海の堆積物土壌、東を向いた斜面中腹、冷涼」を満たす。
ラジャ・パー/ Rajat Parr、オーナー・ディレクター
全米で有名なマイケル・ミーナ・グループのワイン・ディレクターを努める彼が求めるワインは、料理と合わせることにより、双方が引き立ち、相乗効果を生み出すもの。vつまり、酸と果実のバランスが取れ、フィネスがあるもの。
ラジャ・パーとワインメーカーのサシ・ムーアマンは「サンディ」のワインも一緒に造る。
ラジャ・パーは食のオスカーと言われるジェームス・ビアード・アワードを著作「シークレット・オブ・ソムリエ」で受賞するほど、全米では有名人であり、彼の情熱とブルゴーニュや世界の秀逸なワインに対する審美眼とそれをまとめ上げる才能は傑出している。
サシ・ムーアマン/ Sashi Moorman、オーナー・ワインメーカー
カリフォルニア生まれ、日系2世で本名は「武蔵」という。
ソフトで静かな印象ながら、真面目で、情熱的。ワイン造りのセンスは目を見張るものがある。
5年間のインターシップとしてオーハイのアダム・トルーマックのもとでワイン造りを学ぶ。
その後、ストルプマン・ヴィンヤード(シラーで有名、現職ワインメーカー)や、旧所有者イブニング・ランド・ヴィンヤード時代にこの畑の素晴らしさを見抜き、その個性を表現していく。
ドメーヌ・ド・ラ・コートは、サンタ・リタ・ヒルズAVAの一番海に近い西の端、標高約220mの丘の上に点在する5-7ブロック約合計9ヘクタールの畑からワインを造る。
元はブルゴーニュのコント・ラフォンがコラボしてワインをオレゴンで造る「イブニング・ランド・ヴィンヤーズ」が所有していたが、2012年より交渉が始まり、2013年初めには、全米でも秀逸なレストラン・グループ、マイケル・ミーナ・グループのワイン・ディレクターのラジャ・パーと、この畑に2007年より携わりワインを造るサシ・ムーアマン、投資家のマーク・スティーヴェンソンの3人が共同で購入し「ドメーヌ・ド・ラ・コート」を設立。
ドメーヌ=エステート、つまり管理が行きとどいた自社畑からワインを造る。
2007年、まだイブニング・ランド所有の時代にサシ・ムーアマンとクリス・キング(二人ともこの土地に魅了されドメーヌ・ド・ラ・コートにてその夢の続きを体現している)が、植樹にかかわり、カリフォルニアの伝統的優秀なクローン(マウント・エデン、スワン、カレラ)と少しのブルゴーニュ・クローンを、この地区では前例のないほど密植。
4,000本~7,000本/エーカーは、1ヘクタールに換算すると1万本から1万8千本(ロマネ・コンティが1万本/haと言われているのでいかにこの畑が密植かわかる)。
それぞれの樹が互いにストレスを感じ、下へ下へと根を伸ばし、個性豊かな土壌の成分を吸い上げる。
6つの畑はそれぞれ地質、方位、標高、微気候が違い、たった16haの集合体であっても比類なきクリュの違いを表現できることは驚きに値する。
クリス・キング/ Chris King、ヴィンヤード・マネージメント
畑は、5つの区画「ブルームス・フィールド」、「ラ・コート」、「セイレーンズ・コール」、「メモリアス」、「ジュリエット」の区分からなる。
2022年現在、エステート内を開墾し、新しい区画を増やし、また検証を十分行った上で、品種、台木の植え替えも行っている。
サンタ・イネズ川の川底から220m急峻に切り立った丘の上にあり、海まで約11kmとAVAの中では一番海に近い為、涼しく、風も強いが、畑は斜面南東を向いている為、強風には直接当たらない。
グラン・クリュ・クラスのシャルドネ、ピノ・ノワールの条件:「海の堆積物土壌、東を向いた斜面中腹、冷涼」を満たす。
2千5百万年前は海の底だった土壌が隆起、圧迫、堆積、経年変化した複雑な土壌で、特に2つの特筆すべき土壌からなる。
一つは、シリシャス=シレックス。
結晶化したシリカ土壌で石英や玄武岩を含む。
もう一つはダイアトメイシャス=ダイアトム。
海底に堆積した植物性プランクトンの化石「珪藻土」からなるスポンジ状の保温性に優れ、水はけが非常に良い。
更にシェール土壌(頁岩)堆積物が堆積し圧迫され、薄く割れる(スレートや礫という)土壌も含まれる。
薄い粘土質の表土の下は真っ白。
シャンパーニュの石灰質土壌、シャブリのキンメリジャン、プイィ・フュメのシレックス、ブルゴーニュのシャンボール・ミュジニーやシャサーニュ・モンラッシェの石切り場に見られるアルジロカリケールなどを思わせる風景はミネラル感溢れるシャルドネ&妖艶なピノ・ノワールが造られる可能性を秘めた約束された地「プロミスト・ランド」のよう。
ブルゴーニュ・コート・ドールの村々の特級・一級の各区画や、いまや名高いカレラが造るマウント・ハーランのジャンセン、セレック、ミルズ、リードなどのように近い将来この畑もその個性が認知されるようになるであろう。
現在、この畑の周りはブルゴーニュ、シャンパーニュ、ナパ・ヴァレーのプレミアム・ワインの生産者がこぞって畑を買い、葡萄を調達してワインを造ろうとしている。
ラジャ&サシの先見の明と酒質が認められた証拠。秀逸なワインは畑から造られる。
畑は有機栽培、ワイン造りは「何も足さず、何も引かない」をモットーにテロワールの体現を手助けするにすぎない。
白い土壌が露出する。
畑にほど近いロンポックにあるワイナリー
16haある自社畑から、単一区画のセレクション後のキュヴェをブレンド 2018年より新しいラベル「DDLC」でエステートを代表するエントリーワインであるが、生産量 はごく少量 。年により区画の比率は変わる。100%全房醗酵。 落ち着いた旨味と複雑な要素が絡み合い、まろやかな口当たり、ソフトで厚みのあるタンニン、鋭角な酸が土地のエネルギーを表現する